Island感想「ムカつく」

いきなりネガティブなタイトル付けてどうした?
となるかもですが、この記事はずっと前に書いて一度公開してから、ネガティブ嫌だなぁと、非公開にしたネタでした。
当時はislandにはまりすぎて、情緒が崩壊していました(笑)
今読むと、なんでこんなにきれてたんだろうとか、いやそーはならんやろって感想なんですが、ネガティブも書いたときに情熱を持っていたからか、あとから読むと一周回って面白いのでは、となり公開してみます
不愉快になった人がいたらすみませんと先に謝っておきます。
ーーーーーーーーーーここから当時の文章ですーーーーーーーーーー

フロントウィングから発売されたノベルゲームIslandを今更ながらプレイしたので感想を書いてみました。
ゲーム「Island」は2016年にPCで発売され、2017年にpsvita、2018年にps4とSteamに、そして2021年にNintendoSwitchに移植されたノベルゲームです。2018年にはアニメ化もされています。

さて、感想ですが、ネタバレを含みます。それと、否定的な感想を書きます。時間がたってネガティブな感想が薄れたら少しずつ訂正していくかもです。なので閲覧は自己責任でよろしくお願いします。


(((ネタバレ防止空間)))









では、感想を。タイトルの通り、一言で言えば「ムカつく」です。

まず、第一のムカつきポイントは紗羅√後の紗羅の母の話が、かんっっっっっぜんにミスリード、ていうか嘘だったことですね。
妙に詳細に語ってましたよね。紗羅と主人公しか知りえない会話の中から生まれてくるストーリーを。もしタイムリープしていたらって感じの内容を。火事の中突然自分達を救いに来た青年とか、完全に読者を意識した嘘なのに。
……寝言で言ってた? いやいや無理ありますって。

ファンタジーだから。作り物だから。物語だから。
ご都合主義もあるでしょう。というか大好きですよ、ご都合主義。
でも、だからこそ、√の終わるこのタイミングでいうことが全部嘘というのは、納得できません。物語だから、ついてはいけない嘘があると思います。それがこれだと思います。
そして紗羅√終盤に駐在さんが言った、紗羅の母が死期を悟った行動をしていたってのも放り投げてますよね?
全部終わるとなんと虚しい。紗羅√の情報は全て根幹の物語に必要の無いノイズでした。
くわえて、紗羅という少女の言う事がまったくあてにならないという話で、凛音√で発言した並行世界で知ったから、屋根の雨漏りや鶏やらがわかったって話がまっっっっっったく納得できませんでした。
そしてたぶん作者様の中には大事に大事に『本当の理由』がしまってあるのでしょう。でもそれって意味あります? 『本当の理由』がなんであれ、膝を叩いてなるほど天晴れ! ってなるものであったとしても、それを欠片も作中に落とさなかったなら無いのと何が変わるんですか? 残るのはただただ情報の揃っていない未完成の作品では? と思います。

だから、凛音√に入るのに紗羅と夏蓮の二人の√先にしなきゃいけない理由が納得できないんですよ。それこそ作中で否定しようとしていた物語の外の事情じゃん。ただのシステムじゃん。
何度も繰り返していたのであれば。二人の√が無くても、凛音√に入る時の刹那がその夏一回目で二人の事情を理解できなきゃおかしいと思います。だから、二人の√を先にしないと凛音√に入れないのは意味の無いシステム。そう感じます。
というか、そんなこと言ったらグランドエンド含めて全部そうだわ。

第二のムカつきポイントはそのグランドエンドですわ。
刹那! お前のするべきは、使命なんかじゃなくて玖音に土下座をついて、許されるのなら償って、玖音に一生を捧げることなんだわ! 何未来に逃げてんだよ! というか、凛音の父親のDNA教えてもらえそうな時、拒否したのも逃げなんだわ。
こいつなんなん? 最後の最後でなんにも成長してないじゃん。俺は何を読まされたん? 過去の世界の終焉から何も学ばなかったの? お前にネハンの説教に不満を持つ資格無いから。
これが一番の胸糞でした。なんで玖音に贖罪√無いんですか?

これがグランドエンドなら、これは永遠の愛を誓う物語じゃなくて、責任から逃げ続ける最低の男の物語なんだわ。
その後の物語はご想像にお任せしますENDだけど、最後まで責任から逃げ続けた刹那が責任に向き合うグランド√を作者も書けなかったんじゃないのって邪推してしまいます。
あー、いくらでも書けますよね? でもそれ、あなたが物語で差し込んできたアカシックレコードをねじ伏せるものです?
アカシックレコードなんてなかった? だとしたら真夏編が出来すぎで、この物語の世界が四万年で切り取られて次にコピペされているくらいじゃないとワケわからん過ぎる。いやそれの方がワケわからんが。

あとは、気になったのは、刹那が二万年を進む途中の時間は少しかもしれないけど、その時間でも少しづつ年を取っていくわけで、あまり年を取りすぎて凛音(リンネ含む)に恋愛対象として見てもらえなくなったら、永遠の愛の物語()も自動で終わるなと思いました。
それと真刹那は何者なのか。ついぞさっぱりわからない結末。
御原典正の子供だったら、未来から刹那が来るという物語を書いたのは偶然で、物語の根幹に関係の無い、ただの意味の無いノイズってことになります。

ほんっっっっっっとこう言うノイズが多すぎるのが、今ムカついている理由ですね。
この物語をミステリーとか推理ものとして読むのは間違いで、作者がひたすら読者を欺きたいって一心で書かれた物語と思うのが正しいかと。最終的に残された謎もストーリーの結末も書かれていないので。

自分は不快でしたが、こう言うのが好きな人多いのかな? Amazonレビューとか書いてる人わかんないから参考にならないね。

ーーーーーーーーーーここからあとがきーーーーーーーーーー

はい、という感じの感想でしたね。
個人的に今でも残っている感想は、ヒロイン全員にNTR風味が感じられるのが少し嫌ですね。
主人公と関係を持つことなく進んだ冬編でヒロイン達の子孫が残っているということは、娘が死んでしまった玖音も含めて、主人公以外の人と結ばれたってことですからね。やっぱりこの点はもやっとしますね
まぁ、仕方がないね

というわけでislandの感想でした。
最初に言いましたが情緒がぶっ壊されるくらい面白かったのでおすすめですよ? もやっとするかしないかは、わかりません(笑)

ではでは

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