4th新規によるテニミュ初見感想⑨全国立海編
4th新規によるテニミュ過去作感想、第9弾は全国立海です。
これまでの感想記事はこちらから↓
1st〈The Final Match 立海 First feat. 四天宝寺〉〈The Final Match 立海 Second feat. The Rivals〉
まさに大団円! ラストに各校のユニフォームがステージに出揃って、初演のオープニング・ナンバー「THIS IS THE PRINCE OF TENNIS」が始まった時の全能感ったらたまらなかったです。初演では青学だけで歌っていたのに、最後は全国の選手が〈あいつがテニスの王子様〉と歌うエモさよ。
5試合中4試合を前編でやって、後編はがっつり越前リョーマの物語にしたのは予想外でした。ライバルズによるミュージカルテニスの王子様RTAは、初演から応援していたor途中から観劇し始めたファンへのサービスもあると思いますが、これぞ正しき原作の拡張だと思いました。また完全にオールテニプリの弊害なんですが、ところどころ日吉がキミ様に聞こえちゃって、一瞬「キミ様があいつこそが~歌ってる!」って思っちゃいました(笑)。
新と4thの幸村は二人とも等身大な印象だったので、ヴィランに徹してる増田幸村は新鮮でした。赤也の悪魔化は本物(ガチ)っぽい1stが一番好き。立海D2は柳より赤也のほうが強そう。あと四天宝寺がいるとショー度が格段に上がって楽しい。テニスって楽しいじゃんの精神を歌とダンスで伝えてくれる伝道師団。
2nd〈青学vs立海〉
長い!!!!! そして密度が高い。これは通うの大変だ。
2ndのエポックポイントは、なんといっても小越リョーマが1シーズンを完走したこと。5代でつないできた1stとはまた違った感慨深さがありました。リアルタイムで見ていたらきっともっと特別な感動があったんだろうなあ。
テニプリを象徴する”COOL”さをリョーマの次に担っているのは不二だと思っているのですが、今回の公演の「心の瞳~クローズドアイ~」、特に矢田不二のクローズドアイは、主人公不在の穴を埋めるにふさわしい眩しさでした。イントロに被せながら〈いつかこんな日が来るような気がしていたよ〉で始まるのが超かっこいい。「静かなる闘志」といい、不二は大げさなイントロがよく似合います。
ライバルズはテンポよくなってボスラッシュっぽさが増しました。一部変更はありますが、シーズン初期に実際に戦ったキャスト同士の再戦が実現していて胸熱。おぬべは声が上品で坊っちゃん感強め。幸村は天衣無縫後も強がってるのが◎。1stよりも立海がフィーチャーされるようになったおかげで、敗戦後がなおのことつらい……。
3rd〈全国大会 青学vs立海 前編〉〈全国大会 青学vs立海 後編〉
八神幸村は怖い、増田幸村は恐い、神永幸村は病院にいたころからたくましかった(笑)ときて、立石幸村はバランスが良い印象。「奇跡の神の子」は一昔前だったらAAにされてそう┗( )┛┗( )┛┗( )┛
ところどころ挟まるブレイクタイムのコント、どれもギャグは笑えたんですが、試合中なのに青学と立海のキャラを出すのは緊張感なくなるのでうーんと思いました。あと「鎬を削る者達」に(関東では負けたけど)真田がいるのが違和感。”俺の屍を越えて真っ向勝負で幸村にぶつかってこい”ということなんでしょうが、歌詞とは少しズレていてノイズでした。
フィナーレの「頑張れ 負けるな 必ず勝て」のA・Bメロで、青学レギュラー9人を2小節ずつアップにしていたのが最終回の特殊エンディングっぽくて感動しました。「頑張れ 負けるな 必ず勝て」も「FGKS」も封印するには名曲すぎる。4thには4thのカラーがあるので今度のドリライで歌ってほしいとは思わないのですが、何かの機会で現役キャストが歌ってくれたら嬉しい。
全体を通しての感想
1st~3rdのテニミュが体現してきた“テニス中心史観”の集大成。テニスで実感する〈生きてる〉ということ。ミュージカルだからこそ到達できたスケールの大きさに圧倒されました。
ライバルズのシステムは、ストーリーの補強もファンサービスもできる素晴らしい発明だと思います。「鎬を削る者達」の〈どっちが勝っても祝ってやろう それが終われば明日からは 俺たちはまた同等〉というフレーズもいい。全国大会翌日からまた気持ちを新たに邁進する王子様たちの姿が思い浮かびます。
公演の感想とはズレますが、3rdの本公演完走が2020/2/16で、1,2週間ズレていたら大千秋楽ができなかった可能性もあったんですよね……。ドリライ7thと2014見ていると、今からでも遅くないから2020リベンジしてほしいと身勝手ながら思ってしまいました。
3シーズン全部通しての感想はまた別記事で出します。まずは20周年のタイミングで全公演制覇できて本当によかったです。ありがとうネルケ。感謝します許斐先生。テニミュ、最高ー!
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