好酸球性腸炎治療の新たな希望:デュピクセントの可能性
私の闘病経験
好酸球性腸炎と診断されてから6年、様々な治療法を試してきました。ステロイド療法や食事制限など、一般的な治療法では十分な効果が得られず、入退院を繰り返し、在宅ワークに制限されるなど、日々の生活に支障をきたしていました。そんな中、重症喘息を患っていることからバイオ製剤であるテゼスパイア(tezepelumab)という薬剤を使用する機会がありました。が、期待していたほどの効果は得られませんでした。
入院生活の中で、今はやりの生成AIを使いこなしてみようと思い、Perplexityに デュピクセントは好酸球性腸炎に効く? と聞いてみました。その答えはいくつかの改善事例がごく最近(2024年時点)に報告されているとのことでした。
そこで、主治医と相談の上、デュピクセントへの変更を決意しました。デュピクセントは元々アトピー性皮膚炎や気管支喘息の治療薬として知られていますが、好酸球性腸炎に対しても効果が期待できるという研究結果が出てきているのです。重症喘息である私は幸運にも使うことができました。
一方で副作用として、投与から24週間は好酸球数の増加し、その後元の数値に戻るみたいで、悪化しないかの不安もあります。
生成AIから得た知見と思うことを書き留めておこうと思います。
デュピクセントとは
デュピクセントは、IL-4受容体αサブユニットに対する抗体です。IL-4およびIL-13というサイトカインのシグナル伝達を阻害することで、2型炎症反応を抑制します。この作用機序が、好酸球性腸炎の症状改善につながると考えられています。
期待される効果
デュピクセントの好酸球性腸炎に対する効果については、いくつかの興味深い研究結果が報告されています。この内容をざっくりですが、書き起こしてみようと思います。
症状の改善
好酸球性胃腸炎(EoG)および好酸球性十二指腸炎(EoD)の患者を対象とした研究では、以下のような結果が得られています:
すべての患者で少なくとも1つの症状が改善
EoG患者の40%、EoD患者の33.3%が完全に無症状になった
多くの患者で腹痛の解消が見られた
これらの結果は非常に励みになります。私自身、慢性的な腹痛に悩まされてきたので、この痛みから解放されることを強く願っています。
組織学的改善
デュピクセントの効果は、単に症状の改善だけでなく、組織レベルでも確認されています:
EoG患者の胃の好酸球数中央値が80.5個/HPFから7.5個/HPFに減少
EoD患者の十二指腸の好酸球数中央値が39個/HPFから16.5個/HPFに減少
EoG患者の100%、EoD患者の66.6%で組織学的寛解を達成
私は数えきれないくらいの好酸球数と生検結果から言われています。これらの数字は、デュピクセントが腸管の炎症を実際に抑制していることを示しています。組織の炎症が改善されれば、長期的な合併症のリスクも低下すると期待できます。
長期効果
デュピクセントの効果は一時的なものではなく、長期的な改善をもたらす可能性があります:
ステロイド薬中止後も寛解状態を維持できた症例がある
原因食物(卵)の摂取が可能になった症例も報告されている
私にとって、食事制限からの解放は大きな希望です。好酸球性腸炎のために避けていた食品(小麦)を再び楽しめるようになるかもしれないと思うと、わくわくします。
私の期待と不安
テゼスパイアからデュピクセントに変更したばかりの私は、大きな期待と同時に不安も感じています。
期待すること
腹痛や下痢などの症状が改善され、日常生活の質が向上すること
食事制限が緩和され、より自由な食生活を送れるようになること
長期的な寛解状態が維持され、薬剤依存度が低下すること
不安なこと
副作用(好酸球数の増加)によるネガが出現しないか
限られた人数での結果であり、長期的な安全性がまだ十分に確立されていないこと
効果が個人によって異なる可能性があること
注意点と今後の展望
デュピクセントは好酸球性胃腸炎に対して非常に有望な治療法ですが、いくつかの注意点があります:
現時点では、好酸球性胃腸炎に対するデュピクセントの使用は適応外使用となります。
これまでの研究結果は主に十数人規模の研究や症例報告に基づいています。
大規模な無作為化比較試験での有効性確認はなされていませんので、自己責任で使う必要があります。
そのため、デュピクセントの使用を検討する際は、必ず専門医との十分な相談が不可欠です。
まとめ
好酸球性腸炎は、患者の生活に大きな影響を与える難治性の疾患です。デュピクセントは、この疾患に対する新たな治療選択肢として期待されています。症状の改善だけでなく、組織学的な改善や長期的な寛解維持の可能性も示唆されており、患者にとって大きな希望となっています。
私自身、テゼスパイアからデュピクセントに変更したばかりですが、その効果を心から期待しています。同時に、副作用や長期的な安全性についても注意深く観察していく必要があります。
今後、さらなる研究が進み、好酸球性腸炎に対するデュピクセントの有効性と安全性がより明確になることを願っています。そして、この治療法が多くの患者さんの希望となり、生活の質を向上させることができればと思います。
最後に、好酸球性腸炎と闘っている皆さんへ。新しい治療法の登場は、私たちに大きな希望をもたらします。しかし、それぞれの症例に最適な治療法は異なる可能性があります。必ず専門医と相談し、自分に合った治療法を見つけていくことが大切です。
これからも、お互いに情報を共有し、支え合いながら、この病気と向き合っていきましょう。皆さんの治療が成功し、より良い日々が訪れることを心からお祈りしています。
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