絵師・作家・アーティスト・クリエイター・その関係者、その人達を応援するすべての方々へ。

(2021.4.13 加筆・修正)

少々長くなりますが、どうかお読みください。

【無断転載とTwitterにおけるDMCA法を悪用した虚偽の通報について】
私が活動している海外ゲームのファン絵師界隈を狙って、2019年9月頃から悪質な無断転載・虚偽のDMCA報告および凍結騒動が起き続けています。
私の認識の範囲では、狙われた絵師の多くは日本人やアジア圏の方でしたが、被害はゲーム作品本編の公式絵師やゲームキャラクターの公式のツイッターアカウントにまで及びました。
私の見解にはなりますが、恐らくこれらは同一人物による犯行であると捉えております。

犯人の手口は、現在以下の2つを確認できております。
1.絵師がpixivやtumblr、Instagramなどの外部サイト・Twitterに同じ作品を投稿している場合
絵師の外部サイトの作品URLを「自身のオリジナル作品URL」として偽り、絵師がTwitterに投稿した画像をDMCA通報。
これを数件繰り返されると、絵師のTwitterは「著作権侵害の申し立てが複数あった」として該当画像の非表示および凍結に至る。
2.絵師がTwitterのみに作品を投稿している場合
絵師がTwitterに投稿した画像を外部サイト(アメーバブログ等)に転載し、そのURLを「自身のオリジナル作品URL」として同様にDMCA通報。
こちらも同様で、数件繰り返されると絵師のTwitterは該当画像の非表示および凍結に至る。

これらの手口により、私の活動している界隈で多くの絵師が被害に遭いました。
当然ながら犯人が外部サイトに絵師の絵を転載した場合、その公開日は絵師がTwitterに作品を公開した日時よりも後になりますが、
Twitter社はDMCA報告があった時点で通報を機械的に処理するため、問答無用で絵師のオリジナル作品画像は非公開処理されます。
またこの時、絵師の画像コンテンツを通報する通報者自身も個人情報を開示しなければなりませんが、
その通報者の個人情報が明らかに偽装であったとしてもこの通報はTwitter社により受理されます。
この通報内容が明らかに矛盾していようが理不尽であろうが、Twitter社が「通報→ユーザーへの諸処理」を自動化している限り被害者の主張が通ることはほぼありません。

また、この問題の根本に絡んでくる「DMCA法」には重大な落とし穴があるようで、度々問題視されているにも関わらず依然変わりなく採用されています。
「DMCA法の問題点」については、お恥ずかしながら浅学な私はネット知識を聞きかじった程度なので深くは触れられません。申し訳ありません。
ですので私の説明の代わりに、問題を解説している記事を共有させていただきます。
・「DMCA悪用問題」はサイト運営者なら必ず知っておくべき。著作権を守る「DMCA」とは? https://mtame.jp/content_marketing/dmca @m_tame_labより
・DMCA虚偽申請によるAUTOMATONツイッターアカウント凍結事件から早1年。同様の被害報告が相次ぐ昨今の動向を受け、当時の状況を振り返る https://automaton-media.com/articles/columnjp/20200413-119280/ @AUTOMATONJapanより
※記載した記事中の説明が不十分、不適切であると感じられる場合、お手数おかけしますがご自身でお調べくださいますと幸いです。


★2021.4.13 加筆

本件について解説したnote記事を引用させていただきました。
無断転載への対策法なども紹介されていますので、ぜひお読みください。

https://note.com/j1n1/n/n532aa3c23133


画像の非公開処理に対して意義を申し立てる場合、自分の個人情報を通報者本人(犯人)に開示する必要があります。
しかし通報者は国籍や居住地、連絡先すら偽装している事が多く、異議申し立てが通る可能性は極めて低いと言えます。
何より、相手に自分の個人情報を渡すことでそれらの情報が悪用される危険性が高いです。(代理人等を立てることで直接の情報開示は回避できます。)

自界隈の話に戻りますが、界隈をざわつかせたこの虚偽通報と凍結騒動は、ゲーム開発スタッフがTwitter関係者に連絡を取ってくださった事で、
私を含めた当時アカウントを凍結されていた数名の絵師はアカウントを復活させる事ができ一時落ち着きました。
しかし2020年に入ってからもポツポツと同様の手口、同じ通報者による虚偽の通報で自界隈の絵師が数人、画像非表示処理や凍結に至る事案が発生していました。
私のアカウントも漏れなく粘着の被害に遭っていましたが、数件のコンテンツ非表示処理の後アカウントに鍵をかける等して対策をしたため凍結には至りませんでした。
犯人は私の絵を自身のアメーバブログに転載することで虚偽のDMCA通報を行っていましたが、私がアカウントに鍵をかけるのとほぼ同時に、そのブログ記事を削除していました。
アメーバブログ運営に該当の記事を「権利者として通報」しましたが、運営が私の通報を確認する前に記事が消されたため、事実の確認もできていません。
これが2020年6月5日の事でした。

約1ヶ月後の2020年7月7日に私はアカウントの鍵を外し、17日に新たな作品をTwitterにて公開しました。
その数分後、Twitterから「著作権侵害の申し立て」のメール通知が複数ありました。犯人はどうやら私の解錠を待っていたらしく、
解錠してすぐに私の作品をアメーバブログに転載し、私が新たな作品を公開すると同時にTwitterへの通報を行っていたようです。
この時やっと踏ん切りがつき、某弁護士事務所にまずは「お問い合わせ」の形で、今までの事の顛末を簡潔に連絡いたしました。こちらについては現在も返信待ちの状態です。
この時は通報された件数が凍結に至る件数に達していなかったため、アカウントの凍結には至りませんでした。
私は一番最初の虚偽通報・凍結以来、フォロワーの皆様のアドバイスや自分なりの工夫により、無断転載と虚偽通報の対策をしてきたつもりでしたがどうやら現時点では無駄だったようです。
そうしてやや控えめに活動を続け、新しくゲームを始めたのでそのゲーム用のアカウントを作りそちらでも活動をしておりました。

そして本日2020年7月30日にふと、転載されたアメーバブログを見に行くと、私のTwitterメインアカウントと数度被害に遭っていたアカウント、
新たに始めたゲーム用のアカウントに投稿していた作品やファンアートが転載されていました。
恐らく私がまたTwitterにファンアートを投稿すると同時に通報するために転載していたものと思われます。

上記の出来事があり、界隈を去ってしまわれたアーティストさんを散見いたしました。
現状Twitterではこのような事態を防ぐことが非常に困難であり、対策も限られてきます。
絵にサインや日付け、無断での転載を禁止する文言(転載・使用厳禁/DO NOT reprint anywhere or use.)を入れても転載してしまう人は居ますし、本件の通報者のように悪意を持った人は転載に加えて絵師への嫌がらせ等を行います。

どこの界隈のどんな作家やアーティストがどんな理由でそういった被害に遭ってしまうかなんて、もはや予想できません。
せめてこの問題がTwitter社の目に触れ(恐らく触れているとは思います)、少しだけでも問題解決につながっていけばと強く願っています。

絵師やアーティストの中には、Twitterを主な活動場所としTwitterをポートフォリオ(作品集)にしたり、それによりお仕事へと繋げている方も今や少なくありません。
そういった意味でも、アーティストや作家の皆様や、それを応援する皆様が少しでも安心してご自身の活動を続けられるTwitterになってほしいな、と願っています。

たかがTwitterのアカウントくらいで必死になって、と思われる方も少なからずいらっしゃるとは思いますが、私はTwitterでの交流を大切にしていきたいため、
自分にできる対策は徹底してアカウントを守りたいと思っております。

終始、取り留めの無い文章になってしまい、お目汚ししたであろう事をお詫び申し上げます。
ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。

こちらの記事を多くの方に読んでいただけますように。

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