フレーミングとリフレーミング

「フレーミング」とはものの見方・視点のことです。
ネットで調べると、「ものの見方が、特定の方向に誘導されること。」とあります。
絵画を飾る額縁のフレームにingを付けた言葉です。
リフレーミングとは、フレーミングのやり直しのことです。見方・視点を変えることです。変えることによって、ものの理解や新しい発想が進みます。

前回の投稿でIT批評家 尾原和啓氏の「アフターデジタル」の話を書きましたが、
尾原氏の主張である「ネットがリアルを上書きする」を説明するのに尾原氏が出した説明図が図1です。例としてウーバーを上げています。この図がリフレーミングですね。

お客を車に乗せて移動するサービスがリアルで、スマホでマッチング・料金支払い・評価がネットになります。
別の人は図2のように図示するかもしれません。
どちらが正しいかどうかより、その人の主張を表しているかどうか、聞いた人が納得するかどうかが重要になります。

図3はアナログ技工とCAD/CAMを導入した場合の作業の流れ図です。

この図で見ると、アナログ技工の一部をCAD/CAMで置き換えたという単純な理解になり、その中の「CADデザイン」は小さな存在になってしまっています。
この図からは「アナログ技工の一部をCAD/CAMに置き換えただけ」とか「CAD/CAMはツールの1つに過ぎない」という間違った理解が出てきても仕方がありません。

図4は私が考えているCAD/CAMの流れ図です。「CADデザイン」の重要度をアピールしています。リフレーミングですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?