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7 笛の二重奏がしたい~その1

ちがう笛で同一の音を出す

自分の持っている笛を一人で吹く場合は、実音であろうとなかろうと何も問題ないのですが、他の人の笛と合奏する場合はどうでしょうか。長さのちがう笛で合奏するとします。それには、二人の笛の音があってないといけません。ここでは同一の音を鳴らすこととします。音が合うとは、先ず双方の笛のA音が同じ周波数なのかどうか。一応440Hzで合っているとします。
次に音律は、平均律であるとします。そして次に笛の吹き方が実音吹きなのか、ちがうのか。実音吹きであれば、双方が同じ調の譜を吹けば合います。実音吹きではなく、下からドレミと読む相対ドレミ吹きなら、同じ調の譜を吹いたのでは合いません。相対ドレミ吹きでは、双方それぞれがちがう調の譜を吹くことになります。それで鳴っているのは同一の調の曲なのです。
次に相対ドレミ吹きする場合の合奏のための早見表をつくりました。

  表ー2 合奏の早見調


これは相対ドレミで吹く場合、ある調の笛が違う調の笛と合奏する時に
使用する譜の早見表です。

―表を使う前にー
移調の早見表と同じく、#・♭の少ない管種や譜を使うのがお勧めです。
C、F、G、D、B♭、A、E♭

―表の使い方ー
例ー1 G管でF(ト)調の譜を吹いた時、D管の笛と合わせるには、D管は何
    調を吹くのか?
    たてを列、よこを行とします。最左列の中からG管を選びます。
    最上行の中からF調を選びます。Gから右へ、Fから下へ見て交差
    するところにC調があります。C調が鳴っているということですか
    ら、最左列の中からD管を選び、右横へ見てC調を見つけ、それか
    ら上に見ると最上行のB♭調に当たります。
    これが、D管が吹く調になります。G管はF調を D管はB♭調を吹 
    くと、どちらもが実音はC調が鳴るということです。
    これを譜にしてみると。

          図ー4  G管でF調を吹くと

例ー2 D管でC(ハ)調の譜を吹いた時、C管の笛と合わせるには、C管は
    何調を吹くのか?
    最左列の中からD管を選びます。最上行の中からC調を選びます。
    Dから右にCから下へ見て交差するところにD調があります。D調が
    鳴っているということですから、最左列の中からC管を選び、右横
    へ見てD調を見つけ、それから上へ見ると、最上行のD調にあたりま
    す。これがC管の吹く調になります。
    D管はC調を、C管はD調を吹くと、どちらもが実音はD調が鳴るとい
    うことです。

   

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