エゴン・シーレのホロスコープ
昨日Twitterで流れてきたのですが、来年東京で30年ぶりのエゴン・シーレ展が開催されるそうで。
ウィーンのレオポルド美術館から直々にシーレの絵が来日します!
私はシーレの絵を観るためだけにオーストリアまで行ったくらいなので、個人的にはめちゃくちゃ嬉しいです。この時期に東京にいる嬉しさよ。
エゴン・シーレと言えばどこか死・生・性を感じさせる筆致の作家ですが、占星術をかじってる者としては冥王星とか、蠍座とか、8室あたりの影響がありそうだなーと思ったり。シーレは1890年6月12日生まれ。28歳の若さでスペイン風邪により亡くなっています。
出生時間は他のサイトに載っていた鏡リュウジさんのシーレのホロスコープから・・
冥王星が発見されたのは1930年であり、それ以前のホロスコープを読む場合は冥王星を入れない、なんて考え方もあるようですが今回は冥王星を含めて見て見たいと思います。
Tスクエアが2つもあるのでなかなか波瀾万丈感があります。水星・火星がオポジションで土星とTスクエアを形成しているので、性格的には気難しくて言葉が強そう〜と思いました。月・天王星・金星のTスクエアは自由&変人そう・・
同じ時代に生まれた人はみんな冥王星と海王星がコンジャンクションしているのですが、シーレの場合は水星も合わさって対岸の火星とオポジション。冥王星・海王星が火星とオポジションというのは彼の作品的にはさもありなんという感じがします。
シーレの作品って生きている人間を描いているのに、同じキャンバスの上で同時に「死」も描いていて、それによって描かれている人間の生々しさが際立っているようなんですよね。スイカに塩的なやつ(?)。性的なんだけど、「屍体か?」みたいな。なんでそう感じるのかといわれると、彩度を抑えた退廃的な色使いなのか、肌の描き方なのか…うまく言えませんが…。そういう雰囲気って、出そうと思って出せるものでもないと思うのでほんと芸術の神様に愛されていたんだなあと思います。
村上春樹のノルウェイの森の有名な一節、「死は生の対極としてではなくその一部として存在している」なんて言葉もありますが、言われてみりゃそんな気もするけど実感としてわかるのは難しいものを、絵で表現するなんてのは誰にでもできることじゃないですよね。
そんな作風のシーレですので、個人的には冥王星(死・性)と火星(生)がガチンコぶつかってそこに海王星(崇高性の高い美)が巻き込まれているというのは、私的にはなんか納得なんですよね。
思うにシーレの絵って抑制的であると同時にかなり性的なので、人によっては生々しくて気持ち悪いと思う人もいるだろうし・・金星的なきれいな美しさの世界とはまた別のところにあったんじゃないかと思うんです。火星と冥王星・海王星の激しい葛藤の間にしか彼の作品は存在できなかったんじゃないかな。
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