トニー賞授賞式2001、というよりも『唐沢寿明が案内する第55回トニー賞授賞式』への怒り、など

 放送時間が最初の予定より15分延長されてて、最後の最後まで録画できませんでした…(泣)
 でもねぇ、今年のはなんとなくつまらなかったから、もういいやってな感じです。
 司会の唐沢寿明さん、ゲストに島田歌穂さんと川平慈英さん。ハッキリ言ってこの3人のトークはつまらなかった。
 生中継なので、現地のCM時間になると場つなぎの為に日本のスタジオに画面が切り替わり、3人のトークが始まるのだけれど……楽しかったけど、あの程度じゃ要りません。「楽しい」けど、あれじゃ「スタジオで対談」というより「居酒屋の雑談」という感じ。見ているこっちにとって何の参考にもならないお喋りは他所でやって下さい。
 なにしろ、司会が司会できてない(司会慣れしてないからまともに番組進行できてない)。なんなダラダラしたものをやるなら生放送ではなく別撮りで、授賞式の合間に挟まず前後どちらかにまとめて欲しかった。

 ……約10年間授賞式中継を見てきたけど、一番良かったのは亜門さんと酒井ゆきえお姉さんのコンビかなぁ。私はボブ・フォッシー・スタイルの特徴をこの時の亜門さんの解説で初めて知ったし、ゆきえお姉さん(未だに『お姉さん』と付けてしまうけど、30歳以上なら何故かが判るはず(^^;)は、元アナウンサーだからやっぱり進行上手いし、聞き出すのも上手かった。
 黒柳トットちゃんは、淡々と進行を進めているようで、時々自分の自慢話をしたり、解説を間違ったりしてたんでイヤ(笑)
あとは…誰がいたっけ?

 ともかく。
 スタジオトークはやっぱり酷過ぎると思うので、トニー賞の件でNHKに苦情メールを出しました。

 で。
 授賞式の途中にスタジオのお喋りが入ると「授賞式の中継を見ている」という気分がそがれてしまって、そのせいか授賞式そのものも面白いとは思えなかったし、授賞式内で演じられたステージも、パッと目がいったのは「プロデューサーズ」と「42nd Street」(←これは私がタップ好きだから)だけ。あ、「フル・モンティ」は別の意味で目がくぎ付けでしたけど(笑)
「ロッキー・ホラー・ショウ」は、元々私自身の苦手なジャンルなんだけど、でも映画よりステージの方が観るに耐えるかも。

 授賞式とは別に、ブロードウェイの周辺情報が色々紹介されていて、その内容がとても羨ましかったですね。
 最近特に演劇関係の本を読むようになったので、台本やらプログラムやらが保存されている図書館の存在は本当に羨ましい。そこに行けばあるというのがわかっているんだもの。
 日本にも演劇博物館があるけれど、私は行った事が無いので比較はできない(し、私が今探しているものがここで手に入るかもしれない)けど、日本の演劇の中心地である東京という街は、震災や戦災でモノが残っていない場合も多いから、ブロードウェイの豊富な資料というのは本当に羨ましい。
 そしてもう一つ。「ダンサーの為の『体の筋肉の正しい使い方講座』」を初めてテレビで見ました。私が国内でレッスンを受けた時と同じ、ボート漕ぎ運動をするような機械が出てきて、「これだ~懐かしい~!」と喜んでました。でもいいですよね。受けに来る人の殆どがダンサーだそうですが、リハビリで来る(恐らく、一般の)人もいるそうで。私もアレが身近にあれば、姿勢の矯正の為健康の為(ひいてはダイエットの為)にもマメに通いたいです。あのような環境がそろっているブロードウェイが羨ましいです。

(初出:2001年6月9日)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?