トニー賞授賞式2004まとめ

複数ページに分かれていたものを1ページにまとめました。

私がダメダメだったトニー賞授賞式2004

月曜日の生放送は一応テレビをつけていたけれど、何故か見る気が起きなくて、最後には寝てしまった。
すっごくテンションが下がっている自分を改めて自覚。
で、家事をしながらつまみ見を3度ほどして、やっと全部を見たという感じです。

今年の放送は去年よりだいぶマシだった。生放送なので、必然的に(?)中継がノーカットだったこともそうだし、亜門の解説はいつも的確(TV慣れしてない演劇評論家が出てきて下手に喋るよりも、よっぽど聞きやすいしわかりやすい)し。相原勇はあれなら要らないなとも思ったけれど、会場の雰囲気を伝えるためにあのキャピキャピ感をNHKが必要としていたのなら文句をいえないなぁとも思ったり(それでも私は要らないと思うけど)。

一番驚いたのは、去年の9月の日記で書いた要望↓
[NHKが放送するときに挿入していた受賞作品の解説は、(中略)、現地に行けない人間としては、現地の情報も知りたいから、そういった挿入はありがたかったんだけど……NHKさん、これからは「前夜祭」と称して別番組として放送しませんか?(笑)]
が実現していたこと。放送前日の日曜夜9時と深夜1時に、それぞれ15分と30分番組で、例年の挿入部分(作品紹介とノミネート者インタビュー)がまとめて放送された。
生放送だから挿入する時間がないとか、何か裏事情があったのかもしれないけれど、とにかく「分けて放送」という形式はここ数年では思い浮かばない。NHKにとってちょっとした決断だったと思う。ま、12日の再放送(一応「総集編」というタイトルになってるけど)でどのようになるのかを見届けてから、NHKに感想メールを出そうと思ってます。それが去年苦情メールを出した者の務めだと思うので。

そうそう、すっごくCMが長いの。日本なら2分くらいが普通なのに、トニー賞のCMは1回につきだいたい4分、長くて5分強。そして、生放送の放送時間は現地時間3時間+NHKの前振り15分だったけど、ここからCM時間(日本ではスタジオトーク部分)を引くと、本編はおよそ2時間6分。
日本なら3時間番組だと本編は2時間半くらいあるんだけどね。これはトニー賞という番組が特殊なのかどうなのか。まぁそんなことは日本にいる以上は知ったこっちゃないんですが(笑)
とにかく、「総集編」の放送予定は2時間なので、2時間の間に2時間6分の番組をどう入れてくるのかが目下の楽しみです。

(初出:2004年6月9日)

ヒューの印象ばかり残ったトニー賞授賞式2004

日本版放送への感想が長くなったので本編の感想と分けました。

さてさて授賞式。作詞作曲賞と脚本賞を獲った時点で作品賞も「アベニューQ」のような気がしてたら予想が当たってしまった。でもパフォーマンスを観て主演女優賞はドナ・マーフィーかなと思ってたら、こちらはハズレ。ま、全部全編通して観てないんだし、予想できる立場にないんですけどね(笑)

ロケッツの姐さん方を見たのは久しぶりだったけど、相変わらずプロフェッショナルに徹してて素敵。ヒュー・ジャックマンも、あのラインダンスにちゃんとついていってて(速さは遅れ気味だったけど足の高さは揃ってた)ちょっと関心。

キャロル・チャニングが元気なのが嬉しい。80近いはずだろうにあのミニスカート! すげえ!
若い男性と抱擁したり、なにげにスカートの裾を軽く持ち上げたりする突飛な雰囲気が、自身が演じた映画「モダン・ミリー」のマジー役そのままのようでおかしかった。
彼女の元気さとは裏腹に、何人かへの追悼コメントがあったのが寂しかった。グレゴリー・ハインズもそうだけど(だって2年前には司会してたんですよ)、去年だったか抱きかかえられて退場したおばちゃん(名前よく知りません)もお亡くなりになっていたとは。彼女みたいな、どちらかと言えば裏方の人だと、いくら「御馴染みの人」であっても普通にはニュースがこちらに入ってこないから……

スピーチ関係は、色々とユーモアに溢れてるらしく盛り上がっていたけど、いかんせん同時通訳じゃ完全にニュアンスが伝わっているとは言いがたい(なんとなくはわかりましたけどね)。チタ・リヴェラが振付賞を2回も獲ってるとは思えないし(笑)。これは12日に期待。

以下パフォーマンスの感想。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、結婚式のボトルダンスがオリジナルのジェローム・ロビンス振付ほぼそのままのもの見られたのが嬉しかった。と同時に、別の振付にチャレンジできなかったのかなとも思う。版権の関係か、冒険心がなかったのか、単にオリジナルを尊重したのか。真相はわからないけれど、あのシーンは結構好きなので、あの振付が見れたからそんなことはどうでもいいや(笑)
ただ、あのシーンからだけではルヴォー版らしいところが垣間見えなくて、それが残念。

「キャロライン・オア・チェンジ」と「アサシンズ」は、ストーリーも知らないし英語もわからないので、素晴らしい熱唱はわかるけど作品が見えてこなかった。これも12日に期待かなぁ。

「ウィキッド」も、感想はそれに近いかな。ただこのシーンが1幕最後の場面で、それまでの盛り上がりがあってあの場面に繋がるらしいので、その前の場面がないあの状態では舞台の様子は完全に判らないなぁ、と。でも、パフォーマンスのだいぶ前にグリンダ役者が空から出てきて少し歌って司会者と掛け合ってたけれど、それでこの舞台の楽しい部分が見えたような気がする。

「ワンダフル・タウン」のドナ・マーフィーの雰囲気は、映画「マイ・シスター・アイリーン」の同役だったベティ・ギャレットに似てる気がした。同じ役だから当たり前か。でも、彼女のあの雰囲気はすごく好き。TVに出てた写真(オーデション用のやつでしょうね)とは雰囲気がガラッと違っていたので、それだけ演技力がある人なんだと思います。

「アベニューQ」は、喋ってる内容がわからない状況で見ると、やっぱりセサミ・ストリート(笑)。楽しいし、親しみやすい。でも、過激なピー音入りのセリフなのよね(笑)。全体的に何を言ってたか早く知りたい。12日が楽しみ。

「ボーイ・フロム・オズ」。ヒュー・ジャックマンの、あの歌いっぷりに踊りっぷり、ヴォードビリアン的に会場の雰囲気を一心に集める技量。おまけに豹柄&腰振り(笑)。もう盛り上がらないわけがない。ありゃあ反則だよぉ(笑)。
去年はただの「かっこいいアンチャン」としか認識してなかった(映画スターというのもよく知らなかった)けど、今年は彼の主演男優賞に大納得。

「ビック・リバー」は真田広之主演の時も見たかった作品。来日公演、いけたら行きます。

あとは……思い出したらなんか書きます(笑)

(初出:2004年6月9日)

今年は安心したトニー賞授賞式2004

字幕がついて、やっと内容が掴めました。毎年の事ながら(笑)
2時間6分をどう詰め込むのかなと思っていたけど、ノミネート者の読み上げを切ったのね。去年みたいなスピーチのカットなんてばかげた行為が無くってよかったです。
一番最後に「この総集編は時間の都合で10分ほどカットしています」ときちんと言ってくれたのが嬉しかった。そして7月25日のノーカット版の放送告知も。

(初出:2004年6月15日)

トニー賞授賞式に関するNHKへの手紙2004

去年の6月と、多分9月にも、意見させていただいた者です。今年の中継は総集編も含めとてもシンプルで見やすく、楽しく拝見しました。また、通年だと授賞式中継番組の中に盛り込まれていたブロードウェイ最新情報(ノミネート者インタビューなど)も毎年とても楽しみにしていたので、削られることなく独立した番組として放送されたことがとても嬉しかったです。トータルで見ると去年私が出した意見や要望がほぼ受け入れられたような格好での放送だったので、要望が受け入れられたのかなと思い驚きました。唯一残念だったのは、直前情報(特に30分番組のほう)や総集編が、BSサイトの番組情報に載っていなかったことです。総集編は(放送があると予想していたので)ガイド誌を見て自力でチェック出来ましたが、直前情報の方はミュージカルファンサイトの掲示板で初めて放送があるのを知りました。ただの番宣ならともかく、あの内容なら私のように楽しみにしている人も多いと思いますので、公式サイトでも大きく扱ってほしかったです。7月放送予定のノーカット版も今のところ公式サイトで紹介されていませんが、こちらも是非紹介してください。

(2004.06.19 Saturday)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?