トニー賞授賞式1999

13日の放送を見て印象に残ったことを簡単に書いておきます。

*ジュリー・アンドリュースがプレゼンターとして登場し、軽く歌ったこと。
去年、喉の手術に失敗して歌えなくなったと報道がありましたが、もう一人のプレゼンターと歌の掛け合いをしてました。お元気な姿を見て安心しました。

*「アニーよ銃をとれ」の主役で今年の最優秀主演女優、バーナデット・ピーターズの若さ!
10年以上前の映像も見ていますけど、全然変わってないし、肌がきれい!(舞台化粧だから本当は言いきれないけど)
芸歴48年になるそうですけど、いったい何歳?

*リバイバル作品の充実(?)
今年はストレートプレイの当たり年だそうです。
授賞式中に、いくつかのミュージカルがダイジェストで上演されるのですが、そのせいか、又は馴染みのある作品ばかりだからか、好感がもてた4作品は全てリバイバル作品でした。
 ・アニーよ銃をとれ
 ・君はいい人、チャーリー・ブラウン
 ・ピーター・バン
 ・リトル・ミー

*「リトル・ミー」ってやっぱり難しい
「ブン・ブン」のナンバーが演じられましたが、惹きつけられました。
この人(マーティン・ショート)、日本では複数で演じたベレの相手役(7役)を一人で演じたそうなんですけど(というか、本来がそういう脚本なんですって)、やっぱり芸達者な人がやらないと成り立たない作品だなと思いました。「役者」というより、「ボードビリアン」の雰囲気を持った人の方が、この作品の面白さを引き出せると思います。
かといって今の日本にそんな人はいない……
ということで、日本での上演は実は難しい、と思いました。

*「ピーター・パン」の「アイム・フライング」で感涙
ビデオで2回見たのですが、2回とも、ダーリング家のセットがはける瞬間に号泣(^^;
ダメなんです、私。榊原郁恵ちゃん時代、いつもここで泣いていた(笑)のですが、ブロードウェイ版が今の日本版よりその頃の舞台と似ていたせいか、いつもよりひどく泣いてしまいました。
この女優さん(キャシー・リグビー)、ピーター女優としてすごくイイです。やっぱ本場は違う! フライングも豪快だし、表情もいいし。
この放送を見てたらニューヨークに行って観たくなりました。
これなら全曲日本語で歌えるし、英語がわからない私でも大丈夫だから、ブロードウェイ版を観てみたい! フライングや「アガ・ワグ」が観た~い!!
でも先立つものが無い!!

*「フォッシー」は生半可な映像化をしてはいけない
多分出演者全員でのナンバーだと思われる「シング・シング・シング」が演じられました。
すごいんです。それは認めます。けど、心底楽しむことは出来ませんでした。
「フォッシー」の素晴らしさはきっとあれっぽっちの映像じゃ伝わらないんだと思います。あーゆー舞台は通しで生で観なきゃ、と思いました。

(初出:1999年6月16日)

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