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神席で見たJun.Kさんが神に見えた話

今年もあとわずか。半年以上ぶりのテキスト更新。
1年を振り返ってみると今年はかなり席運にめぐまれた年だったと思う。
近くで見れたり、全体がよく見れたり、満足度の高い現場活動をたくさんできた気がする。
ヲタは続けてみるものですね、数打ちゃなんちゃらなのかもしれない。


今日は今年最後の現場活動となった、Jun.Kさん(以下ジュンケイさん)の主に武道館公演の話。
武道館はキャパも1万数千程度で、縦長にならないのでお気に入りの会場だ。

ジュンケイさんを間近で見るのはハイタッチ会以外では初めてのことだった。
ハイタッチ会や接触関連ではあちらから話しかけてくれるわ、ジロジロ見てくれるわ、リップサービス満点だわで、タレ目が全くタイプではなかった私も簡単に落ちるほどのペンサの神だけど
ステージで見るジュンケイさんは、また違った意味での神っぷりを発揮していた。


彼はGrooveがすごい、Grooveの神なんですよ。

演出(逆光から出てくるとか)、曲調(フルオケっぽいアレンジとか)、で神々しく魅せることはあったけど、そうじゃなくて。

音や光が、彼の身体から奏でられているように、操っているように見えた。
ダンサーもバンドもオケも照明も全てを率いているように見えた。
それはまさに教祖のようだった。

「ダンスとは何か?コレオグラフィーとはどうあるべきか?」を、久しぶりに考えさせられた。

[余談] 私がこの世で一番素晴らしいと思っている踊り子の人は、音を表現するのが抜群に上手くて、音をミュートして見てもどんな曲で踊っているかがイメージできる、「楽譜」のような踊りをする人だった。その人のことを思い浮かべた。

ジュンケイさんは、指先から足先まで、まさに全身を使って自分の曲を、音楽を表現していた。

Phone callのアウトロのクローズハイハット音を指で叩きながら下がっていく後ろ姿は、豊洲PITの初日からずっと脳裏にこびりついたままだ。

割とこまめにMCが入るけど、ペンとの対話は会話というよりC&Rが多かったり歌わせたりが多くて、
ぐんぐん引っ張っていくような、見せたい、こう見てほしい、魅せたい、という気持ちが前面、全面に感じられた。

3週間前にジュノのアンコンが同じ武道館であったけど、「常に一緒に作っていく」「良い意味で人に頼る進行」タイプのジュノとは対局的で、
いつもイチャイチャなジュンブラがこうも世界観が別れたソロコンサートをするのはとても興味深いと思ったし、どっちも好きだし、グループって良いものだなとも改めて思った。

教祖的という意味でも精神力の強さをかなり感じた。

各種スキルの高さが彼の凄さだと思ってたけど、一番凄いのは精神力だった。
本当に強い気持ち(そして声量)がないとあの引っ張っていく空気はきっと出せないだろうなと…。

同じくして強く感じたのは「クリエイターみ」だったと思う。
クリエイターは「孤独」にひたすら向き合う時間が長い、本当に長い…。
<今回のアルバムは大衆性より自由な表現を重視した>と毎回MCでも言うけど
きっと自由度が高い分、孤独な時間はいつもより更に長かったんじゃないかと思った。

グッズも、いつも(2PMツアー時)と同じように見えて毎回ちょっとした拘りを感じるし、
自分の音楽を効果的に魅せる為のセットや演出も、かなりの拘りを感じる。

3年前、ソロツアーを始めた時からステージ上やマイクまで、白に拘ってきたジュンケイさんだけど
近くで見るそれは、とても神々しくて、聖域のようだった。
決して立ち入ることが許されない、特別な場所に見えた。(実際そうなんだけど)

階段上のステージはメインスクリーンが左右に割れると現れる白い部屋、そこに映し出されるシャドウや色味。
左右に分かれたスクリーンはひとつだった機能が左右で2つのスクリーンになって、美術館やアートギャラリーのように見えた。
そこに立つジュンケイさんもやっぱり人間とは違う、何か尊い存在に見えて…世界観を作るってこういうことを言うんだ…。
衣装がストリートスタイルばかりだったのに、あんなに神々しいとは何事だろう…?

演出が良いなと感じるアイドル、アーティストの公演は今までもあったけど、
本人と音楽がここまで一体化して見える演出構成は初めて見た気がした。


そんな色々を重さ、念みたいなものが残る公演だったけど、その重さは鉄アレイみたいに小さくて重いものじゃなくて
海や地中や宇宙みたいに、広くて深いからこそ感じる暗さや重さだったように感じた。

ジュノが3週間前、最終日の挨拶で「いつも僕達(ジュノとペンが)会えるように、現実的なところを助けてくれるソニーさんSOGOさんもありがとうごじゃいます」と言ったのが印象的で、思わずため息が出たのだけど。

ジュンケイさん最終日、恐らくメインで関わっていると思われるスタッフの名前を全て、JYP JAPANからソニー各担当さんからSOGOさんからコンサートスタッフの舞監さん照明さんLEDさんイルミネーションさん(?)ドライバーさんまでひとりひとり名前を呼んで紹介していった。

ジュンケイさん「いつもすみません…」
ハレス「あっ…(察し)」

わざわざ時間をかけて全員を紹介したのは、きっと自分が仕事として関わるのは最後だからだったのかなと…。

重い話が先行してしまったけど、ラキガの対応を面白くもっていったり、「私は?」「若い!」「私は?」「可愛い!」というC&Rをさせられたり、たくさん笑った記憶も残っている。
パンはやっぱり\ファミリーマート/

コンサート中にファミリーマートさんをヨイショするのはジュンケイさんとジャクソンくらいだろう。
ジュンケイさんのくるくるころころ変わっていく表情、抜群に可愛いかった。

そして今流行りのマネキンチャレンジをまさか自分がやるとは思わなかった…(と1万人以上が思っていると思う)

これを撮影している方ひとりを除いて、警備員さんやスタッフも、武道館の全てが静止しているあの空間を経験できることはなかなか無いだろうな…。
最終日はマネキン時間が長かったので、動き出した時の破壊力には激しく感動した。

「感動」という単語は、苦労とか回想とか感謝とかそういうものをイメージしがちだけど、かっこいいが理由の「感動」が、ジュンケイさんの公演には何度も何度もあった。
「かっこいい」も汎用性が高くて伝わりにくい単語だけど、こういう人を「So Cool」と褒めるんだ、なんてことも想いながら見ていた。


2日間、踊りまくり歌いまくりでまさかの筋肉痛にまで。
きっとDVD見ながらエアコンサートしたら良い運動になること間違い無し!(フジテレビNEXTの加入を考える今日この頃)
そしてやっぱりジュンケイさんの念を沢山受け取っての疲れ、みたいなのもあると思う。しかと受け取りましたよ。
お陰さまでジュンケイさん、と自然とさん付けで呼ぶようになりました。

去年も一昨年もジュンケイさんワールドは楽しかったし感動も余韻も大きかったけど、
今年はより「彼自身」に近いツアーだった気がしてならない。

1/15、彼の夢がひとつ叶う日、29歳になる日、一人でステージに立つのはきっと最後の日。
現地には行けないけど見守りたいと思う。


Jun. K (From 2PM) ツアーファイナルで「必ず帰ってきます」/ライブレポート・セトリhttp://www.excite.co.jp/News/music/20161223/E1482488885447.html


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