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マッチングアプリ

マッチングアプリの人と人生で初めて会った。友人が恋人ができたという真面目なアプリだ。人間がモノのように並べられているのが生理的にあまり好きではなくて敬遠していたが、どこかに自分と同じ趣味趣向を持っている人がいるんじゃないかと、ちょっと興味もあって。

武蔵美卒で3DCGをやっている人だった。美大ってなんか憧れる。インキャな感じが良かった。知識をひけらかす感じもなく「あれ、あれなんだっけ」と言いながら携帯で検索するので、記憶力の曖昧なわたしは気が楽になった。場所の選定も良かったし、仕事のモチベーションの上がる話をたくさんすることができてよかったが、最後に手を繋がれて展開早いな!と思ってしまった。自分は恋愛として見れるまで時間がかかるタイプかもしれない。

マッチングアプリでこんな女の子がいてトラウマだとかそういう話をされて嫌だった。他の人の話をされるとすごい嫌な気分になるので、人間じゃない話がしたい人なのかもしれない。家具とか、本とか、映画とか、こういう3DCGの技術があるとか、そういう話題はもれなく楽しい。

自然な出会いじゃないとハマれないのかなあ。この人とも、仕事で出会ったりしていたら好きになれてたかも?わからない。

仕事の話をするのが楽しかったのでそういう話をする友達にはなりたいけど、向こうがグイグイくるのでそれも失礼な気がした。養命酒を飲んでると言ったら秒で買っていた。

鬱になってからは言語化するのが苦手になってしまって、記憶も曖昧なので、変なことを言ってしまっても許してくれそうな人としか話せない。何が好きかとか聞かれてもパッと出てこない。つまらない人間だ、わたしは。しばらく一人で自分の偏愛を増やして自分を濃くしていくほうがいいのかもしれない…。

帰ってきてj氏の顔を見たらやっぱり安心したし、一緒にいると楽しい。会話が楽しい。一緒にいたいがそのためには自分が稼げるようにならないといけない。二人とも一緒に居続けることに自信がない。うーん。

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