【考察】「絵を描かない絵」を「イラスト」と呼ぶ日が来るかもしれない


アナログ時代からプロのイラストレーターをやっている私としては

そもそも「デジ絵」を「イラスト」と呼ぶ時代にいることを不思議現象と思っています



今この時代から絵師の人からすると意味わからないと思うのですが

そもそもデジ絵は初期には
「CG(コンピューターグラフィックス)」
と呼ばれていました

あくまで「PCで作った画像」であって
「イラスト」とは別物だったんです

そもそも画材を使わないものをイラストと呼ぶことに違和感があったのです




今は逆でしょう?
デジタルで描くのがイラスト
画材を使うのはちょっと別ジャンルに思えますよね?


そもそも昔は画材で描くのが当たり前だったのにも関わらず
「アナログ」と言って分けたりします


ちょっと前はデジタルの方を分けていたんです

けれどある時から知らない間にひっくり返っていました



今デジ絵をやっている人が
「画材を使わなくなったら絵師としての技術が失われてしまう」
と言われたらどう思いますか?


「別に今までもこれからもデジタルで描くと思うし
アナログで描けないからいかんということでもないでしょ?」


と思うのではないですか?



これと同じことを次の世代の人は思うだろうと言うことなのです



次の世代の人は
「プロンプトでイラスト作るのが当たり前なので
手で描きたい人だけ描けばいいんじゃない?」

と思うかもしれないのです


これもきっと気がついたらひっくり返っているでしょう


近いうち
「AI絵」を「イラスト」と呼び
手描きイラストの方を「生成しないイラスト」
と呼ぶ日が来るかな?と思えるんです


長く生きているとこう言う不思議現象も観測できたりするんです


面白いですね


#価値観は変化する
#当たり前も移り変わる


2024/08/13
七瀬葵

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