『変』と言われる自分を何としても誇りたい

ツイートにも書いたけど、私は『精霊』と呼ばれることがとても多い。

思えば私が中学生のとき、
やんちゃだったけどめちゃくちゃ優しくしてくれてたバスケ部のクラスメイトに、
『妖精さんみたい』
と言われたことが始まりだったように思う。

親からも、『天使っぽい』『動物っぽい』と言われることもあったし、
未だに人と新しく出会ったときに『人外っぽい』『精霊っぽい』と言われる。

もちろん、皆褒める気持ちで言ってくれているというのはよく分かっているし、
言われて嬉しい気持ちもあるのだ。

でも、私は昔から『人とは絶対に交われない』という思い込みが強すぎて、
『人外さん』と言われると、仲間はずれにされたような気になって、
ドキリとしてしまう瞬間がある。

ここで生じる、私のジレンマの経緯を話そうと思う。

--------------------------

保育園の頃から、私はなんとなく
『自分は他の子と違うのでは』
『何かは分からないけど、何かが違う』
と思っていた。

それは『私って特別!』みたいな、
キラキラした小さい時特有の想いではなく、

変な違和感が、魚の小骨が喉につっかえたときみたいにいつも存在している、そういう感じだ。

私が言った何気ない一言で、周りが爆笑する。

ドッヂボールとか、くすぐり合いっことか、
私が嫌がるようなことを(当時本気で嫌だった)、周りの子達は楽しんで遊んでいる。

そういう小さい経験が、大きく積もっていった。

そして、社会に出た今でも『ななちゃんって面白い』『変わってる』と、よく言われる。

私は、
『自分は、人間と仲良くなりたくても仲良くなれない獣なのじゃないか?』と、常々思っていた。

小学生のとき、ハンカチを持つという習慣がついてなかったので、
鼻水が出たときは全部服で拭っていたこと。

親と一緒にプールに遊びに行った時、たまたま同級生が居て、『親と一緒にいるときは、同級生には絶対に会いたくない!』と何故かパニックになり、
全力で逃げようとしたけど、同級生の子達は後ろから追いかけてきて皆で私の腰を掴んでゲラゲラ笑っていたこと。

ペットボトルで水を飲んでいたら、『その飲み方おかしいよ!気持ち悪い!』と同級生に言われ、どうやって飲んだら普通になれるか教え込まれて、気が狂いそうになったこと。

とにかく人間が恐ろしくて、
自分は普通にしているだけなのに、バカにされたり意思の疎通が取れなかったりして、日常が恐怖にまみれていた。

今思うと、馬鹿げた同調圧力だったように思う。
周りがどうあろうと、私が嫌なことは絶対に嫌だし避けたいし、
我慢する価値のないことなら、極力我慢なんかしたくない。

だから、最近はそんな『変な』自分をさらけ出すようにしている。
変でいいし、周りに合わせて得られる幸せより、自分自身で居る苦しみの方が楽しいからだ。孤独だけど。

それに、今は『そんなあなたが好き』『面白くて素敵』と言ってくれる人達が、少し増えた。

バカにされることもその分多くなったけど、せいぜいバカにしてろ、と思うことにしている。

私は、人の個性を笑う人間にはなりたくないなぁ、と思う。出来る限りね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?