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【コラム】枠順による有利不利を数値化(短距離ダート編)
こんばんは!ななです。ダート外枠が有利なイメージありませんか?実際そういったデータもあるのでそう認識されている方が多いと思います。ただ一方で、コースによってどれくらい有利になるかってあんまり違いが分からないのではないでしょうか?
今回はそれを紐解くために、とりあえず枠順傾向が強そうな短距離ダートに絞って、コース別の枠順の有利度を見ていこうと思います。
手順
①各競馬場の1000~1300mの勝率データを集める。(過去5年分)
②各コース・枠順別の勝率をグラフ化し、最小二乗法※を使う。
③最小二乗法によって得られた1次式の係数を有利度合いと考える。
※最小二乗法とは、測定値処理において、各数値の誤差の二乗の和を最小にすることで、最も確からしい関係式を求める方法です。散布図にそれっぽい傾向直線を引くイメージです。
ではやっていきましょう!
全体成績
まず全体成績。縦軸が勝率、横軸が枠順です。
直線の式はy=0.0024x+0.0563
つまり枠順が1上がるごとに、勝率が0.24%上がると考えていいですね(統計にわかなので違ったら言ってください汗)。やはりダート短距離は外枠が強いことが分かりますね。この0.0024を基準値として考えます。
札幌ダート1000
続いて札幌。
直線の式はy=0.0064x+0.0531
いきなり驚異の傾向。札幌はかなり外枠有利度が強いですね。ちょっと面白いのが偶数枠<左隣の奇数枠なところ。
函館ダート1000
続いて函館。
直線の式はy=0.0038x+0.0703
札幌に比べたら係数は下がりますが、これも基準値より高い結果に。というか2枠と8枠が異常に高いのが気になりますね。特に2枠。そして札幌と逆で、偶数枠>左隣の奇数枠。
福島ダート1150
続いて福島。毎回思うけどこの微妙な距離はなにw
直線の式はy=0.0003x+0.0628
福島は割とバラバラですね。直線でみるとフラット。芝スタートなのにこの数字はかなり意外。枠順による有利度合いは小さいと判断できます。
小倉ダート1000
続いて小倉。
直線はy=-0.0021x+0.0836
ついにマイナスのパターンが出ました。恐らく7.8枠を除けば係数は正になったと思うので、内を狙えというよりかは、外は強く推せないって感じですね。ただ基準値から考えると結構乖離が大きいのでいい発見です。
新潟ダート1200
続いて新潟。
直線はy=0.0043x+0.048
これは割と綺麗に出ました。外枠有利度が高いですね。
中京ダート1200
続いて中京。
直線はy=0.0004x+0.0633
中京は結構フラットですね。極端な内・中・外とそれ以外って感じでしょうかね。直線が長いので5枠みたいな距離ロスや壁なく、かつ進路を選びやすいところが強いのでしょうか。
東京ダート1300
続いて東京。1300もへんな距離~~
直線はy=-0.0004x+0.0662
東京も小倉に次ぐマイナス係数。これはグラフ見る感じ中枠有利な印象ですね。
中山ダート1200
続いて中山。
直線はy=0.0019x+0.0554
正直このコースが一番係数大きいと思っていましたが、全然そんなことないですね。確かに外枠有利ですが、わりと内も来ているなって感じです。
京都ダート1200
続いて京都。
直線はy=0.0028x+0.0546
基準値に一番近いのが京都。典型的な外枠有利ですね。
阪神ダート1200
最後は阪神。
直線はy=0.0041x+0.0484
阪神はかなり外枠有利度が高いですね。割と綺麗な相関ですね。
まとめ
最後に外枠係数の順位をまとめました
いかがでしたでしょうか。表面的な研究でしたが、結構コースによって差が出て面白いですね。芝スタート、直線距離、コーナー角度、砂被り、風向きなど、各々の係数には固有の要因がありそうですね。調べがいがありそうです。
今回はここまで!これが実際に馬券に活かせるかどうかは別として、頭の中にあるなんとなく偏見を外して過大・過少評価を防げることを願ってます!次回もおたのしみに!
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