見出し画像

Snow Manとスノ担は最強の共犯関係だと思う

【#ひとりじゃないって最強だ】

2020年1月にデビューしたジャニーズ事務所所属の9人組アイドルグループ、Snow Man。
メジャーデビューシングル「D.D.」、続くセカンドシングル「KISSIN' MY LIPS」、どちらもCDの売上枚数ミリオンを達成した、注目のグループです。


TV離れが進んでいると言われるものの

「何気なく見た番組に知らないアイドルが出ている!」

「最近CMでよく見る!」

と、思っている方は多いのではないでしょうか。


私には妹がいます。
彼女はSnow Manの大ファンで、毎週「少クラ」(ジャニーズ事務所の若手アイドルが出演する「少年倶楽部」という番組)を録画して「昨日も見てたよね⁈」と突っ込みたくなるほど、何度も何度も視聴しています。

そんな妹と暮らし、Snow Manの番組を数多く視聴する中で、気づいたことがあります。

それは【Snow Manのファン「スノ担」は、最強の共犯者である】こと。

今回は、スノ担のスゴさを私なりに分析してみようと思います。

【とある朝の話】

4月16日、朝。

TBS「ラビット」という番組内でMCを務める麒麟の川島さんが

「この番組にSnow Manが出ると、『#ラビット』がTwitterのトレンド1位になるんですよ」

と紹介したところ、番組に出演していた
メンバーの岩本くんと渡辺くんが照れくさそうに笑っていた。

そのワンシーン。
ファンとアイドルの最高の関係を目の当たりにした気がした。
朝8時。
これから仕事なのにちょっと泣きそうになった。

ファンを誇らしく思ってくれていることが、態度や表情から伝わってくる。

ファンにとってこんなに嬉しいことがあるのか…

彼らと対話は難しいかもしれない。
けれど、どれだけ想っているか。
彼ら自身へ、また、彼らを取り巻く環境に届けることはできる。

彼らのリアクションから、また、ファンのツイートから感じました。

【「#スノ担ハガキ部」もアツい】

あなたは、アイドルやアーティストに、ハガキや手紙を書いた経験はありますか?

書く、書かない。

いずれにしても、ファン心理の想像はつきますよね。

「歌声が好き!新曲のこのフレーズ最高だった!」
「演技が最高だった!映画、何度も観に行きました!」
「コンサート楽しかった!ありがとう!」

なんとなく、こんな感じでしょうか。


では、あなたは、アイドルやアーティスト…彼らが出演した番組、CM、雑誌を放映している、制作している企業に対して、 ハガキや手紙を送ったことはありますか?

私は経験が無いです。
ハガキを買って、切手を買って、ポストに投函する。
年賀状以外では、あまり思い出せない。

実際のスノ担のハガキを見ていきましょう。

↑「CMのイメージキャラクターへの起用、ありがとうございます!」という内容。


↑雑誌編集部へ、ラジオ番組制作へ、感謝のハガキ。


↑なんと!担当者からお返事が来てる!!


↑こちらも担当者からお返事!読んでもらった上での返信、とわかる内容なのは嬉しい…!


ここに紹介したツイート以外にも、ハガキはまだまだありました。
実際に、ファンの方々は、商品を購入したり、SNS上で「起用おめでとう!ありがとう!」という声を届けています。


それでも、企業に直接感謝を届けたい!という思いから、ハガキを送るという行動を起こしているのではないかと推測します。

このようなハガキが担当者に届いたら

「彼らを起用すると、目に見えて反響がある!」という風に感じるだろうし

これはあくまで推測ですが「新商品のキャラクター、Snow Manアリだな」という風に、思ったりするかも。

本人たちを介して、
企業とアイドルファンダムが繋がっている。
しかも、このデジタル社会で。ハガキを媒体にして。

友人とのコミュニケーションだってSNSで行うのに、
アナログの、ハガキという媒体がこんなにも使われているなんて、衝撃でした。

ただ、もしもTwitterがなければ、#スノ担ハガキ部 というハッシュタグを使って発信するコミュニティは生まれていなかったかもしれない。
このハッシュタグが存在することで「ハガキを書いている人がいるんだ!私もやってみよう!」という共感を呼び、行為が連鎖していることは否めません。
SNS上の共感の伝達がコミュニティの活性化になっているように感じます。

正直、SNS上のクチコミや盛り上がりだけでも、
価値あるものだと思うんです。

クチコミで物を買ったり、話題の情報をキャッチしたり。この場合は、クチコミがアイドルを知るきっかけになるかもしれない。
それでも、ハガキや手紙を直接届けることが、アイドル本人にとって少しでも次のお仕事に繋がったり、露出に繋がるきっかけを創出しているのではないかと思います。

※他グループと比較するのはあまり好きではないので注釈させてください。ジャニーズ所属のアイドルグループで、ハガキ部という単語を使い、最も盛り上がっているのがSnow Manのファンでした。
他グループのファンが全くやっていない!という訳ではないのであしからず。

【アラシックだった私の話】

私は15年ほど嵐のファンをやっています。アラシックです。
私の母もアラシックです。小学生のころ、私が夢中になってDVDを見ていたら、だんだん一緒に見るようになり、魅力に引きずり込みました。
母は最初、私がアイドルオタクになっていく様を鼻で笑っていたのですが、今では私より熱狂しているジャニオタになりました(私よりジャニーズJr.に詳しくてびっくりする)。

自分が当時小中学生で幼かったこともあるので、当時の活発なファンがどんな行動をしていたかは憶測になりますが、10年ほど前、SNSは今ほど普及していなかったと思います。

嵐に生の声を届ける為には、手紙を書いたり、ラジオにお便りを送ったり。実態としての声じゃなくても、いっぱい番組を見たり、嵐が出演しているCMの商品を買ったり。

反響はあった。
でも、ファンの声の多くが本人たちの耳に届くのはごく一部だったのではないかと思います。

・応援の声(こんなに好き!って聞いて欲しい)
・消費の声(視聴率やCMキャラクターに起用された商品購入)

その頃は、良い声も、悪い声も、今ほど届かなかった。

当時「その髪型ヤダ!」「衣装がダサい!」とか(ヘアメイクさん、衣装さん、すみません…笑)、言いたいことがあっても母と私のディスカッションで完結していました。SNS等の発信の場が今ほど身近ではなかったんです。

【良くも悪くも「声」は変わりました】

彼らも人間で、同じ国に暮らしているので、SNSの声を完全にシャットアウトすることは不可能で、良い声だけを抽出することも難しい。

でも、Snow Manのファンは「届けたい声」を、現代の様々なプラットフォームで最大限活用し、実際に届けることができているのだと思います。


2012年に6人組グループとして結成。
2019年に新規メンバー3人が加入。
2020年に9人組グループとしてデビュー。

デビューまで8年もの時間を掛けた。
悔しいも苦しいも、冷たかった環境を、
彼らと一緒に乗り越えた
スノ担の熱量は雪を溶かしたんだと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?