理想を追う、ススメ。

こんばんは。暑いですね。いや、今日は少し涼しいですね。

昨今、新卒で就職した人の離職率が3〜5割と言われています。私もその中の1人です。理想の仕事に就きたい、という想いから会社を辞め、留学をしました。再就職なんて、若ければどうにでもなるだろう、と高を括っていたところ、離職期間が長ければ若くても厳しい目でみられると転職サイトのカウンセラーに言われ言葉を失いました。そうだとしても、実際のところ、理想を追っても、現実的に生きても、あまり変わらないのかもしれません。

離職期間の長さと採用率
理想用と現実用の2本柱での職探しを始めました。そしてついに昨日、リクルートのキャリア面談に行ってきました。
私の第一志望は記者職です。でもその仕事に就くのはなかなか難しいだろうから、せめて第二志望として、英語を使う仕事があればいいな、と思っていました。英語を使う仕事、と言っても幅広い分野で募集があるでしょうし、その中から興味の湧いた仕事を選べばいいという考えです。

いざ、面談が始まり、自分の想いを話していると、やはり記者職に就きたいという想いが強くなりました。私は今年1月までに結構貯金をしたので経済的にまだ余裕があります。切羽詰まって求人を探さず、いい求人があったら応募するスタンスで臨む方が、仕事も続きやすいのではないかと思い始めました。面談が中盤に差し掛かった時、実際の求人を見ながら説明を受けることがありましたが、提案された職種に恐ろしいほど興味が湧きませんでした。そこで私は、
”正直、急いで探していないのでゆっくりといい求人を探したい”
そう告げると、そのカウンセラーは、
”それもそうですが、ただ、離職期間が長いほどに採用率が落ちます”
そう言われた私はショックでしかありませんでした。

24歳の私ですが、それでも離職期間が半年以上になっていますので、当然企業からはシビアに見られるそうです。
でも私は遊びに海外に行ったわけでもなく、もっと言えば、若いのに海外で遊んでいたからというだけで就職しにくくなるというのはおかしいと感じます。テレビや本、雑誌では、よく芸能人や評論家が、若いからこそ、国内外で就職していたら経験できないことをしたり、新しい文化や人に出会うことが大切と、言っている人があります。その価値観が実際の世の中、企業人には伝わっていないとするならば、なんともねじれた現実だと思いました。芸能界と一般社会は別だとは思いますが、彼らの言葉で胸が熱くなっていた私はあほらしいのでしょうか。

20年後の自分を考える
私が就職をしようと思ったきっかけのひとつに、40代になってからも正社員として働く、もしくは再就職できるように今から頑張っておきたいと思ったから、ということがあります。
40代からの再就職、というドキュメンタリー番組がこの間放送されていました。ある主婦の方が、子育てがひと段落したので、約10年ぶりに正社員として働きたいと就職活動に励むという内容でした。最終的にその主婦さんは採用通知を受け取ることができましたが、それまで10社以上は面接に落ち、面接すら受けられずに書類選考で落とされてしまうことが日常でした。(少し前に放送された番組だったので、正確な年数や社数は覚えていませんが、苦労されているような印象は大いに受けました。)

記者として成功したいと思う一方、生計を立てる難しさも感じています。息を吸うだけで税金が発生する今日、アルバイトだけでは間に合いません。40代のフリーランス記者で毎日に困窮している方も知っています。まだまだ夢への挑戦の途中ですが、経済的に自立できないと分かれば、どこかのタイミングで諦めなくてはならないと思っています。理想的な職を第一志望で探す一方、現実的な仕事で活躍できる場を見つけなくてはいけないというジレンマを抱えています。なんとも苦しい気持ちですが、正直に、40代になっても再就職しやすい職に就いておきたい、と相談をしました。
その相談に対し、真剣な眼差しで、”離職期間があれば、どんなにキャリアを積んでも採用されにくい”と返してきました。
実際にキャリアウーマンの再就職に携わったそうで、説得力がありました。そのキャリアウーマンは絵に描いたような仕事人で、海外営業に行ったりするほどバリバリ働いていました。30代前半に結婚したその女性は旦那さんの都合で海外赴任し、5年ほどで帰国しました。帰国後、再就職先を探すのですが、5年もビジネスから離れてしまっている元キャリアウーマンに採用通知はなかなか来なかったそうです。

どうなんでしょうか。こんな話を聞いていると、もう、今どんな仕事をしても、将来変わらなさそうな感じがしてきました。
どんな選択をしても後悔はするんだよね。私の友人が言った言葉です。どんな後悔であれば耐えられるのか、それについて考えてみる方がいいのかもしれません。


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