街で見かける変な人、について

多分生きていたら全員経験があると思うが、街で見かける・遭遇する変な人について。
例えば、街中で叫んでいたり、独り言を話していたり、電車で暴れたり。誰しもが一度は見たことがあるだろう。

そういう人に対して、以前は怖い人、自分とは別個体、という風に捉えていた。
しかし、最近思うことがある。果たして自分が絶対そちら側にならないと言い切れるのであろうか?

私はそういう人達の専門家ではないので完全に想像で語っているのだが、そういう人達も全員が全員産まれたときから変な行動をする人という訳では無かったと思うのである。
もちろん何かしらの先天性の病気を持っている場合もあるかもしれない。そういう方もいるだろうし、理解が必要である。
しかし、その変な人は、以前は普通の人として生きていた期間があったのではないか?と。

ドイツの哲学者であるニーチェの格言がある。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

人はグラデーション的な階層の上に成り立っていると考えることがある。「変な人」と消費した人達も、元々はこちら側で、何かの拍子に気が狂ってしまった(と言うと表現が適切ではないかもしれないが、、)のかもしれないと思う。だから、私たちがそちら側に行くことはないと考えること、また完全に別個体であると考える事は、浅はかで傲慢だと思う。

話が二転三転しているが、自分も最近ものすごく急に頭がフラフラとして幻覚が見えたりした。(現在は薬を飲んで症状も安定している)今後もあるきっかけで気が狂ってしまったり病気を発症したりする可能性も少なからずあるだろう。これは私だけではなくこれを読んでいるあなたもである。

何が言いたいのかまとまらないが、そういう人達を変な人、だけで済ませるのではなく、自分もそういう風になる可能性があると思いながら生きるだけで、社会全体の考え方が良い方向に変わるのではないか。などと薄い期待を抱いている。

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