見出し画像

音MAD系イベントにおける持論と世論

音MAD系イベントの面白さ

イベントとしては「音MAD作者が選ぶ今年の音MAD10選」や「スタジオ対抗戦」など、昔から様々なイベントが音MAD界隈では行われていたが現在乱立しているイベントの源流は「音MAD LIVE」にあると思う。「音MAD LIVE」とはそれぞれの音MAD作者がテーマに沿った音MAD-mixを作り、放送で楽しむ。それこそTwitterのトレンドに載ったりリアルタイムで盛り上がり、その楽しさを共有する音MAD系イベントの先駆けだと自分は考えている。それを見たとある音MAD作者が昔放送されていたバラエティ番組『ドリームマッチ』を真似して音MAD作者にやらせたいと思ったことがある。その作者こそが那須ピーマンなのであった。

音MDMという存在

もうあれから1年が経とうとしている。音MDM自体の話は今回の記事とはあまり関係ないので割愛するが、強いて言うならあのイベントは運営が相当優秀だったと思う。「音MAD LIVE」「音MAD DREAM MATCH」において主に放送やイベントの内容について運営として参加させてもらったが、両方とも参加者の取りまとめやモチベーションを保たせ動画をいかに提出させるかという点ではかなり秀でていた。

それは運営や参加者がそこそこ歴の深い人が多く、今までに他の合作にも参加していたからある程度把握していた部分があったのかもしれない。新人作者との違いは単純に投稿した数や上手さだけではなく、こういうイベントに参加した際にどの程度でスケジュールを立てればいいか、運営側であればどのようにコンタクトを取ればしっかり提出してもらえるか等を“慣れ”だけでなんとかなってしまうところだと思う。だからこそ、もし新人作者がイベントを企画するのであれば運営に人脈と歴が長く、運営を取りまとめて参加者にも気を配り、視聴者側にも立って面白い企画を作れる人を呼ばなければならない。もちろんそんな人はいないので数でカバーする。運営が上手くいくかは人数の多さとその人数に適切や仕事を振ることが出来るか。これだけなのである。ただ多すぎるのも問題なのでそこは他のイベントを参考にするべきだとは思う。

音MDMの後追いイベントの乱立

音MDM終了後すぐに音NCMという企画が発足された。正直な話こうなるとは思っていた。イベントの本放送を見ただけの運営や参加者の辛さも分からない人間が劣化イベントを乱立してくるだろうと、そういうことは想定済みだった。ホントですよ。

音MDMは中堅以上の作者が参加していたが、音NCMは対照的に新人作者(歴2年以内?)の人だけが参加できるというイベントであった。自分が参加していたイベントについてこの様に言うのは少しばかり憚るが、音MDMは参加者が豪華だったから成功したんだと思う。有名な作者を集めたからこそあの人とあの人のコンビの動画を見たいという気持ちに駆られたのだ。その点でいえば、名前も知らない作者ばかりのイベントなど相当の音MAD好きでない限り見ることはなく、コンセプトの時点で参加者と視聴者の間に壁を作ってしまっていた気もする。自分はTwitterでフォローしてくれてる作者が何人かいたり、本放送にコメンテーターとして呼ばれたこともあり全ての動画を視聴したが、周りの中堅作者たちからは音NCM見たよという意見はあまり見られなかった。動画の内容は見なければ分からない。つまるところ動画を見せるイベントにおいてはその見たいという意識をどう向けるかが大事なのだ。

参加してない身からすればそれは新人同士の馴れ合いでしかなく、どうでもいいことなのである。ただ、その馴れ合いこそがこの界隈では大事であり合作に誘われたりオフで会ったりするためのマストであり、だからこそ名の知られていない作者は知ってもらうためにどうしても音NCMに参加したかったのだ。そんなどうしても参加したくてもできなかった人が集まったのが音N非Mらしいが、ここまで来たら音MDMの様な人に見てもらうという忘れてはならない目的はそこにはなく、ただ参加して有名になりたい立ち絵が欲しいなどと参加することのみが目的になっていき、既にイベント自体に期待してるのは参加者自体と運営周り、そしてそれらのフォロワー程度になっていた。それは最早味のしないガムのようなもので、音MDMというプロットに縛られた結果、否が応でも比べられ、どこかで蔑まれているのだ。それも音MDMとかいうイベントがそこそこ成功してしまったが為にこういう他の音○○○が後を絶たない現状、企画してしまった那須ピーマンには反省して欲しい。

本来あるべき姿

そもそもの話、音MAD作者が有名になるためにはとにかく凄い動画を作っていればいいわけだ。そこで興味を持った人がTwitterなどのアカウントやツイキャスの配信でその作者について更に知っていけばいいわけで、動画で有名になる以前にTwitterで女装したりツイキャスで馴れ合うこと自体が間違っている。

ふーふー、もう動画だけで有名になる時代は終わりだぞと言ってくる人もいるかもしれない。だが、どこでその人を知るかはとても重要で、第一印象が凄い動画を作ってる人であれば、合作とかにも自然に誘われるものだ。主催側から考えてみれば、ニコ生やツイキャスでクソ配信ばかり垂れ流している作者より淡々と毎回80点以上の動画を作ってる作者を呼びたいに決まっている。
先程言った凄い動画というものは別に技術の話だけではない。音MADにおいては技術は二の次、一番大切なのはアイデアだと思っている。これは主観になるので、何が重要かは人それぞれだが今まで自分の記憶に残る動画はとにかくアイデアが凄く、面白かった。新人作者よ、技術は後からついてくる。とにかく面白い動画を作れ、同じ曲や同じ素材ばかりではなく自分らしさを出すんだ。その動画から滲み出るアイデンティティはTwitterのツイートよりも独創的で人を惹きつける。作者ならそこで表現するべきなんだ。

人にどう思われたいのか

作者として活動する上で他人からの評価はとても気になる。音MADとかいう自己顕示欲を満たすためでしかないツールは他人からの評価でしか測ることが出来ない。多くの人に見てもらいたいという欲求から生まれたのが音MDMだ。構想段階では音MAD界隈外の人にも楽しんでもらいたい、最近音MAD見てない人に久しぶりに楽しんで欲しいという気持ちが強くあった。参加者は招待された身でもあるのでそれに応えようと本気で動画を作る。それが音MDMが成功した最大の理由であった。運営するにおいて最も大事なのは参加者に企画意図と目的を理解してもらうことだ。でないと辞退者や遅刻者は後を絶たない。どれだけ運営側が追い込めるのかが大事なのだ。参加すること自体が目的、立ち絵が欲しいからなどというハッピーセットのおまけみたいな理由を第一に持ってくる参加者が多数を占めるイベントを誰が見たいのか。少し考えて見れば分かることだ。そもそも凄い立ち絵を書いてしまった岩鉄ハガネールさんには反省して欲しい。

マクドナルドさん、おまけを楽しみにしている子供たち。少しdisってすいません。

おまとめ

長々と話したが、とりあえず新人作者は動画を上げまくって評価された方がいいってことだ。ついでに中堅作者やベテランも動画上げろ。自分も上げるので。あと最近はYouTubeやニコニコだけでなく拡散力の高いTwitterもオススメです!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?