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警察官になる前に知っておくとこ

こんにちは。

元警察官のNAOといいます。

約3年間の警察人生を振り返り警察官になりたい人向けに対して、このノートに記載します。これから警察官になりたい人。普段どんな仕事をしているのか気になる方。どんな勉強をすればなることが出来るのか気になる方は、是非この記事を参考にしていただき警察官を志して欲しいです。

では、始めます!!

目次
1.警察官の仕事とは

2.なる前に知っておくべきこと

3.なるためにするべきこと      

4.やりがい、苦労

5.まとめ

1.警察官の仕事とは

警察官は、市民の安全を守り犯罪の撲滅、交通の取り締まりなど、多岐にわたって活動をする公務員です。

一般的な世間のイメージは、嫌いなイメージが強いにも関わらず、子供のなりたい職業ランキングは常に上位をキープしていますね。(不思議…)

他の公務員と、間違いなく異なるのは、紛れもなく人を『逮捕』できる権限があります。これは、人の自由を拘束するものであり、決して簡単に出来ることではありません。人の自由を拘束する以上、恐ろしいほどの責任感があり、常にアンテナを立てた仕事をする大変なお仕事でもあるんですね。

ざっと仕事の紹介をしましたが、これから警察官になりたい方へ、知っておくべき情報を書いていこうとおもいます。(話せる範囲ですが。。)

では、はじめます。

2.警察官になる前に知っておくべきこと

まず、警察官に拝命されると、必ず通過する関門があります。各都道府県に設置されている警察学校です。

まず、ここである程度の払いにかけられます。教官の言うことは何があっても絶対です。できない人は、叩きのめされ落ちて行く、そんな世界が日常に起こります。

憲法、行政法、警察官職務執行法、地域学、生活安全教育、その他もろもろたくさんの授業があり、期末テスト、卒業テストで赤点を取ると大変な目に遭います(私はなんとか大丈夫でした…)

また、剣道若しくは、柔道を選択し、最低でも段位を卒業までに取得しなければなりません。今までに、こういった武道を経験してない人は、おそらくかなりきつい授業であるとおもいます。

上記以外にも逮捕術であったり、日々の運動は決して怠っては行けない学校生活が、警察学校の生活そのものです。(やるしかないのです…)

 今いる警察官は、この関門を突破したエリートしかなれないのです。ここで、うつ病になった人、あまりの憧れの警察官とは違ったギャップにやられて辞めていく方もたくさんいます。同期がいなくなる悲しみは、ほんとに自身も辛かった記憶があります。

あと、知っておくべきことは、勤務体系です。

当直、非番、休みのサイクルで仕事をして行くわけですが、これもなかなか大変です。当直中に抱えた事案は必ず処理しなければなりません。次の当直に仕事を繰り越してしまうと、結局次の当直でも仕事が入るので必ず仕事は早いうちに処理をしなければなりません。

警察官の仕事のメインは、書類作成です。被害届、実況見分調書、交通反則切符、交通事故処理…まだまだ沢山ありますが書類を作成しないことには仕事は終わりません。

つまり、被害に遭われた方のためにもできるだけ早い仕事を強要されます。もうこれについてはやるしかありません。

他にもたくさんの仕事はありますが抜粋して、紹介をさせていただいております。

上記は、交番勤務の勤務体系なのですが、他にも内勤と言われる仕事もあります。

たとえば、刑事課、生活安全課、交通課、警備課など、主に本署内で仕事をする場合です。(交番勤務は地域課に分類されます)

この勤務体系は、基本土日祝日休みになります。朝8時から夕方5時までが勤務時間になりますが、定時であがれることはまずありません。

さらに週に一回当直勤務をする必要があります。たとえば月曜日に当直勤務があれば、朝8時から夕方5時まで働いて、またさらに朝まで働きます。次の日の火曜日もそのまま通常の日勤勤務をするような形です。

正直これが1番きついです。翌日はもう眠気に襲われまともに考えて、仕事をすることができなかったと思います…(何度か寝ちゃってました…今だから言えます笑)

このような点を覚悟の上、警察官をまず志すべきだと私はおもいます。なかなかこの実情は教えてくれませんよね。

では次


3.なる前にするべきこと

 警察官になるためには、地方公務員試験を突破する必要があります。

一次筆記試験、二次集団討論、三次個人面接、私の受けた県はこうでしたが、他の都道府県は違うかもしれません。

一次の筆記試験は、6割取れれば安泰と言われます。が、私の場合8割を目標にして、勉強をしました。

書店に行き、公務員試験の対策本を参考に勉強することをお勧めしますが、勉強のやり方は個人のやり方があるとおもいます。

私がやっていた方法は、問題を一度一通り解きます。分からなかったところだけ次に問題を解く。この繰り返しです。あと声に出して問題を解くと頭に入りやすいですよ。まずは、問題を解く。ここから始めるのが合格への一歩です!ここで差をつけないと、面接試験で痛い目に遭います。面接試験のほうが点数のウエイトが高いんですよね…だからこそ、ここで勝負をつけたいですね!

 さて、一次を突破した後にあるのが、二次試験です。さらにここでは体力テストもあります。体力テストは、腕立て伏せ、腹筋、握力等を計測し、目標の回数分を突破しないことには合格できません。なので、ある程度の筋力トレーニングは必須です。

ただ、そこまで厳しいノルマでもないので、ある程度運動ができる方であれば問題ないとおもいます。

 集団討論の話になりますが、ある議題を与えられます。その議題について各6人程度のグループで、話し合いを行い、話し合った結果を面接官に報告します。一応言っておきますが、面接官も警察です。とても緊張した記憶があります笑

15分程度の時間を与えられ、司会進行役、タイムキーパー、の役割も決める必要があります。自分の意見を必ず話しておかないと、まずこの面接は合格できません。なので、しっかりと自分の意見を出して、かつ、相手の意見も取り入れ、よりよりアイデアを生み出す必要があるので、頭をフル回転させて面接をしましょう。

最後の個人面接ですが、面接官は3人程度です。聞かれることはおおよそ、なぜ警察官になりたいのか?なんでこの都道府県なのか、等のありきたりな質問だったとおもいます。

 志望動機は、必ずロジックをつけて説明しなければなりません。「かっこいいから」とか「安定してるから」なんて言ったら絶対ダメですよ!

 たとえば、私の身内が犯罪に巻き込まれて助けてくださった警察官がいた。その警察官のおかげで今がある。そんな市民を縁の下の力持ちとして助けてくださる警察官になりたい。など、自身の経験を踏まえて話すことも攻略法の1つです。

 基本圧迫面接、『なぜ?」を永遠と繰り返されるので、ここでなぜ?と聞かれたらなんで答えておこうかなとある程度対策しておくことをお勧めします。緊迫した空気の中でも自分の意見をハキハキ言える、そんな面接を心がけるようにしてくださいね!

言い忘れましたが、集団討論の対策として、よく新聞を読んでおくよくにしましょう。議題に上がる内容は、基本『話題になっているニュース』です。これに警察官の仕事を織り交ぜてテーマとして議題が上がる傾向があるので、必ず新聞やニュースは目を通しておくといいとおもいます。

努力すれば必ず合格ができる試験です。毎日の努力を惜しまずこの試験を突破できることを祈っております。

4.やりがい、苦労

 たくさんの苦労があります。それは世の中の見たくないものを見る機会であったり、日々の訓練であったり、犯罪者との対峙であったり…警察官である以上逃げることはできません。常に市民が見ています。やるとなった以上、必ず任務は遂行しなければいけないプレッシャーを日々味わうことは大変でした。

ですが、感謝されるお仕事でもあります。あの時はこういうことしてくれてありがとうね。だとか、お手紙まで下さった方もいました。そう言った経験は今でも忘れることはありませんし、それこそやりがいであったのかなと今でもおもいます。

苦しいことを乗り越えて、達成する仕事ほど気持ちいいものはありません。これから警察官を志す方がこんな気持ちになれたらいいなと思っています。


5.まとめ

以上、になりますが、如何でしたでしょうか?

この記事を見てなりたい気持ちが強くなった方、逆に向いていないと思ってしまった方いるかとおもいます。

私は、なりたい気持ちが少しでもあるのなら、どんな仕事もできるとおもいます。少しでも警察官になりたいと思っているのであれば、やってみることから始めてみてください。

他にも警察官の記事を掲載していこうとおもいます。

今、警察官になりたいと思っている人が、警察官の制服を着て、今後の日本の治安を守ってくださってくれることを願ってこの記事を終了したいとおもいます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

おわり







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