自己肯定感が高い人の6つの特徴。
「自己肯定感を上げたい。」そう感じる人は少なくないと思います。
「自分を肯定する」のですから低いよりは高い方がいいですよね。
自己肯定感ってそもそもどういった感情なのでしょうか?
自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。(出典:実用日本語表現辞典)
自分が存在していることを「認める」だったり、
自分の存在価値を「見出す」ことだったりするようですね。
私が今までかかわってきた人たちを思い返しても、
「うまく自分を認められる人」と「うまく認めてあげられない人」
世の中には双方のタイプの人が存在しているように思います。
「うまく自分を認められる人」にあたる「自己肯定感の高い人」には、
どういった特徴があるのでしょうか?
自己啓発の源流とされる「アドラー」の教え。
彼の考え方を対話形式で詳しくまとめた「嫌われる勇気」という本を参考に一つずつ見ていきたいと思います。
1.承認欲求があまり高くない。
承認欲求ってご存じですか?
文字のごとく、「人に認めてもらいたいという欲求」のことです。
当然誰にでも「褒めてもらいたい」「認めてほしい」といった感情が働きます。褒められてうれしくない人はいないはずです。
しかし、自己肯定感、つまり自分のことを自分で認めてあげられる。
そんな力を持った人はあまりその感情が強くありません。
なぜなら、人に認めてもらうために行動しなくとも、彼らは自分で自分の「褒め方」を知っているからです。
自分のいいところを知っていたり、
その日自分が頑張れたと思えるポイントを集めていたり。
そんな人は承認欲求があまり高くない、
もっというと自分の中でその欲求を埋めることができています。
2.「自分の弱み」を理解している。
自分の強みって結構わかりやすいですよね。
「〇〇が好き」「〇〇が得意」などなど。
ポジティブなことは比較的わかりやすい事象な気がします。
だけど、自分が「何が嫌い」で「何ができなくて」といった
「自分の弱み」を本当の意味で理解するのって難しいと思います。
自分の弱いところを知るのは当然感情としてはネガティブだし、
あまり向き合いたくはない部分ですよね。隠したいというか。
だけど自己肯定感の高い人はそこを理解している人が多い傾向にあります。
結局彼らは自分を「肯定」するのだから、
「否定」しなきゃいけなくなるようなことはできる限りしたくない。
それなら自分の得意よりも「不得意」を理解する方がいいんですよね。
こういったことから、彼らは無意識のうちに、「得意」なことをする生活を送っているように思います。
「不得意」なことを見つけ、それをしないように、「得意」なことを意識的にできるようになれば、自分を肯定しやすくなるかもしれません。
3.自分が「幸せ」になれる方法を知っている
「幸せ」というとハードルが高く感じますが、自分が何をしたら楽しいのか、嬉しいのか、逆に何がつらいのか、何をしたら悲しい、寂しいのか。
それを理解していると、自然と幸せに過ごせる方を選びますよね。つらいのは嫌ですし。
でもこれって「自分に」ベクトルが向いてないとなかなか難しいことです。
自己肯定感の高い人は相手だけではなく、自分にもしっかり意識が向いているのかもしれません。
4.自分を「認める」よりも「受け入れる」ことができる
類似した言葉ですが、それぞれどういった意味があるのか、かの有名な「Google先生」に聞いてみました。
「認める」は「許す」に近いのに対し、「受け入れる」は「認める」の他にも「守る」などと言った意味があるそう。
自分を受け入れるってことは、自分で自分を守ること。「こんなわたしでもいいよな」って自分で自分を受け入れてあげること。
自分を認めるっていうことは、何かやってしまったことに対して「まぁいいか」と許してしまうこと。
少しずつニュアンスが違いますよね。
「自分で自分を許す」というのは案外簡単かもしれません。だけど「自分はこれでいいんだ」と自分で思えるかどうかが大事で。
こういったことのできる人は自己肯定感が高い人なのではないでしょうか?
5.「誰か」の期待を満たそうとしない
「誰か」の期待に応えようとする。とてもいいことだと思います。
だけど、こればかりが先行してしまう人も多いのだとか。
人間は人の期待に応えようとする生き物だなと思います。
それは、人と関わりあいながらいきていく中で、
「他人からの評価」が少なからず必要だったからです。
かといって、人との関わり合いがダメなのか。そんなことはありません。
人は古来から助け合って生き延びてきましたし、ご存じの通り人は一人ではいきていけません。
だけど、「いい人に見られたい」「よく思われたい」ばかりが先行すると、
「自分がどうしたいのか」「本当はどう思っているのか」が自分でもわからなくなってきてしまいます。とても悲しいことですよね。
それがあくまで他人の期待に応えることと自分のやりたいことが一致している。
または一致させられる人が自己肯定感の高い人なのかもしれません。
6.「自分」で「自分」を肯定できる
いくら「他人の評価」を気にしても、
他人からの「期待」を埋めようとしても、
「自分はこの世にいていいんだ」
「生きてていいんだ」と思えなければ自分のことを肯定できません。
自分には価値があると思える。
いいところを知っている。そんな人が自己肯定感高く生きている人ではないでしょうか。
他人は「評価」はしてくれるかもしれませんが、本当の意味で「肯定」はしてくれません。
周りに自分の存在価値を高めてもらうのではなく、
自分で自分を高め、信じ、受け入れ、肯定できる人が自己肯定感の高い人なのです。
7.まとめ
「自己肯定感の高い人の6つの特徴」
①承認欲求があまり高くない
②自分の「弱み」を知っている
③自分がどうしたら「幸せ」になれるのか知っている
④自分を「認める」より「受け入れる」
⑤「誰か」の期待を満たそうとしない
⑥自分の存在を「自分で」肯定できる
いかがでしたか?
「自己肯定感」というものは、
周りの人間にあげてもらうものではなく、自分の力で上げていくことしかできません。
だから周りに褒められても、凄いねって言われても、素直に受け取れない、どうしても皮肉のように感じてしまう。そんな人にこそ実践してほしい。
「自己肯定感低いよな」と感じている皆さん、ぜひ一度周りを見るのをやめて、自分のいいところ、苦手なこと、何をしたら幸せなのか、考えてみませんか?
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参考資料:古賀史健・岸見一郎「嫌われる勇気」ダイヤモンド社(2013)
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