蔡國強さんについて、毎日メディアカフェで聴きました。

昨日、東京竹橋で行われたトークセッション「不確かな時代、アートは何ができるのか 〜現代アートの巨人・蔡國強と9万9000千本の桜〜」を聴きに行きました。毎日新聞は購読していないのですが、面白そうで参加しました。

蔡國強さん本人は不参加でしたが、横浜美術館館長逢坂恵理子さん、フリーライター川内有緒さん、評論家萩原チキさんが蔡國強さんといわきの方々との交流についてお話ししてくれました。

2015年に横浜美術館で蔡國強さんの大規模個展をした逢坂さん(当時私も観に行きました)。そのお話で印象的なキーワードは ーーー

「( 作品を通して ) 偏見をいかに壊すか」。

グローバル化した世界の「どの都市も画一化・類似している一方で、対立が絶えない」「情報が多い中で自分達の足で立っていかねばならない」「違う価値観を持つ人と共生しなければならない」といった状況の中で、今を生きているアーティストが、自分を解き放して見せてくれる作品は問いかけであること、またその答えがひとつではなく多様であること。
ーーー といったものでした。

不確かさを許容する社会って、生まれる、生きる、死ぬを繰り返す地球そのものの事実だなあと思います。私もちょっと前までピュアな理想も持っていたのだけれど、行きすぎると危なかったなとふり返りました。

また、製作の中で切磋琢磨しているうちに、ここ何年かはプロアマ問わず他の人の製作を素晴らしいと感じています。自分の作品も、価値観の異なる人と「共に生きる」ことに使えればと思います。


↓  ※ 川内有緒さん著  集英社「空を行く巨人」は、いわきの人々と蔡國強さんのドキュメンタリーです。面白く、満たされてしまいます!

https://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/30nen/outline01.html






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