デジタルネイチャーで解釈する平沢進のBEACON④文字起こし

ごきげんようみなさん/
デジタルネイチャーでBEACONを解釈する動画/
第4回です/
この動画の内容はすべて私が適当に言ってるだけなので話半分で聞いてください/
前回は、燃える花の隊列は瞬間的に自然選択的な進化をするメディア装置なんじゃないかという解釈をしました/
では、6曲目のLANDINGに行きましょう/
LANDINGは着陸という意味です/
手始めに、曲の中で3回登場する/
恐怖はとうに消えて キミの目覚め待つLANDING/
というフレーズについて解釈しましょう/
恐怖については2007年9月10日のphantom noteの内容のようなものでしょう/
映画、テレビなどの洗脳メディアを使い大衆を恐怖で思考停止させ、一部のエリートが得をする近代的な社会を作り上げた、という感じです/
そしてLANDINGでは、燃える花の隊列が見せるビジョンによって人々の思考を支配する恐怖が消えたということでしょう/
あるいは、恐怖はテクノフォビア的な恐怖かもしれません/
目覚めは、コンピューターが悟りに至り、世界がデジタルネイチャー化するという事でしょう/
その結果、人間も自然の一部としてデジタルネイチャーに組み込まれ、実質的な悟りを開いた状態になります/
2番の/
胸に浮く 呪詛の雲を払い ああ 宣言に虚無の雲海は消え ああ/
について/
本アルバムでは、雲が消えるという状態が何回か出てきます/
呪詛の雲は、言語で規定された近代的な概念のことでしょう/
つまりこの歌詞は、デジタルネイチャーによる人間の脱構築と捉えることができます/
また、3番の/
認知のルール瓦解して飛ぶ 未来の慟哭の古き空/
も、デジタルネイチャーを前提に考えると/
人間の感覚器官に規定された言語による認識の枷を外す、と解釈できます/
さて、燃える花の隊列を見て近代的価値観による恐怖、あるいは恐怖を消す恐怖に打ち勝ちLANDINGしたヒト科はとうとう目覚めに至ります/
7曲目のCOLD SONGは/
石英のごとく刺すように目覚めた/
という歌詞から始まります/
石英はコンピューターのことです/
白く巨大でなどでもコンピューターのことを石英と表現したりしていますね/
なのでこの文は/
コンピューターのように刺すように目覚めた、と解釈できます/
燃える花の隊列では、被子植物がディープラーニングにより瞬間的に進化していましたが/
それと同様のことをヒトがやったということでしょう/
とてもデジタルネイチャー的ですね/
見せる火を見よ聞かす無言の灼熱を聞けと/
の部分は、燃える花の隊列のことでしょう/
燃える花はデジタルネイチャー的なビジョンを見せるメディア装置ですから/
ヒトに対して、デジタルネイチャーを受け入れよ、と説得します/
無言を聞け、というのも人間の感覚器官に規定されない、デジタルネイチャー的な表現ですね/
弊える胸の暗きゲノムの奥 ヒトたる火を咲くキミ見せよと呼ぶは/
について/
ヒトゲノムのDNAのうち9割以上の役割はまだ解明されていません/
人たる所以もその中に含まれていることでしょう/
燃える花の隊列をみたヒトは、人たる所以を思い出し/
人の感覚器官による枷を解いて、目覚めへと至ります/
そして誰かに作られた近代的価値観を消去します/
見渡す忌避の夜 始めから無い 古き氷牢を消す鍵を取れ/
ここで、鍵について少し先入観を持って考えてみましょう/
デジタルの世界で鍵と言えば秘密鍵が思い浮かびます/
秘密鍵は、暗号化された通信を復元するための鍵です/
秘密鍵をもとに生成される公開鍵とセットで使うことで、公開鍵暗号という安全性の高い通信を行うことができます/
公開鍵暗号を使うデジタルネイチャー的な技術といえばブロックチェーンです/
ブロックチェーン技術は簡単に言うと取引履歴をみんなで共有して改ざんできないようにしようという技術です/
これにより個人間でも安心して取引ができるため、信頼のおける中央集権的な組織が不要になります/
例えば、ブロックチェーンを使った通貨であるビットコインなどの仮想通貨は、銀行以外でも通貨が発行可能です/
仮想通貨を発行し、トークンとして配ることで株式を発行する感じで資金調達もできます/
このような技術は、一部の人間が得をする近代的なシステムを更新できる可能性があります/
そしてそのブロックチェーンを使った取引に参加するために必要なのが秘密鍵です/
まあ、この解釈は多分的外れなんでしょうけど、デジタルネイチャーで解釈するのがこの動画の趣旨なのでしょうがないね/
というわけで、8曲目の幽霊列車の解釈へ/
艱難辛苦を行く 空(カラ)列車 雨惨憺たる 残像眩く消え去ったキミ追い/
空列車はおそらく無人の乗り物でしょう/
もしかしたらAIが制御しているのかもしれません/
この曲の3番では/
天上天下を行く 空(カラ)列車 空ピーカンなり 全貌眩く キミなる地を行く/
というフレーズがあります/
ピーカンは雲がないという意味ですから、LANDINGと同様、雲が消えるという描写がされています/
天上天下は全宇宙を指しています/
デジタルネイチャーによって脱人間が達成され、近代的な価値観の象徴である雲が消滅し/
人の手を離れたAIによるEnd to Endの解析で全貌を明らかにした、ということです/
人の視野では暗澹たるストーリーだったものはEnd to Endの解析で単純なるストーリーになりました/
空列車が無人なのは、人間中心のイデオロギーの時代が終わったという事でしょう/
シンギュラリティー的なことが起こりコンピューターが人間を上回る知的生命体となったことで、歴史の中心が人間の時代は終わります/
というわけで今回はここまで/

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