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ドキュメント サニーデイ・サービスのこと。夢みたいな夜。



世界で1番好きなアーティストはと聞かれたら、サニーデイ・サービスの曽我部さんと答える。
出逢いは中学2年生のスペースシャワーTV。パワープッシュで"恋におちたら"がかかっていて、文字通りわたしはその月"恋におちた"。

当時は(どのアーティストも)初回限定版のCDは紙ジャケとか凝ったものが多くて、サニーデイのCDは毎回予約して買っていた。歌詞カードはぼろぼろになるまで持ち歩いて読み込んで、授業中はノートに書き写したり。曽我部さんの言葉からたくさんの日本語の表現を覚えたとおもう。
わたしの青春はサニーデイとともにあった。受験生の頃も何度救われたことか。しかし一浪してムサビに入れることになってやっと東京に行ける、サニーデイのライブにも行ける!と思った春に、なんと解散…あの絶望は忘れない。

けれど曽我部さんはすぐソロで活動されて、そのあとrose recordsも設立、ソカバン(曽我部恵一バンド)も結成されて、とにかくライブをたくさんされる方なので東京ではいろいろ観れたなあ。
で、徳島に戻った次の年2008年にサニーデイ再結成!どんなかたちであれ、曽我部さんの奏でる音楽はぜんぶずっと好きで影響を受け続けていて、とにかく絵を描くにも何かを考えるにもつながっていることの多さよ。
2018年、ドラムの丸山さんが急逝。北海道のライジングサンでのライブでは、"晴茂くんがいなくてさみしいよ"という曽我部さんのMCに涙涙。あのもったりとしたドラムが大好きだったから、まさか新しいドラマーが入るとは思わなかったけど、大工原さんが入った新生サニーデイ・サービスも、本当に本当にかっこいい。そして今美大受験を教えている高校生とか大学生になった子たちが"サニーデイかっこいいよね"と言うのを聞くたびに、クオリティの高い作品を世に出し続けて自分を更新し続けていることの凄さにもまた圧倒される。そしてなによりも何回観てもいくつになっても、ライブがたのしい!!

そんな30年間のドキュメンタリー映画、観ないわけない。ということで隣県のソレイユへ。しかも曽我部さんの舞台挨拶の日に行けることに…!
泣きながら震えながら観るよね。
…そしたら劇中、コロナ禍の高松ライブのあとの観客インタビューでなんと自分が喋っている…ひっくり返りそうになって、でもなんとか気を確かに保って最後まで鑑賞。すでにここでもう心拍数かなり高め。
上映終了後曽我部さんが舞台挨拶にいらして、高松のコーヒー屋さん半空のマスターがMCしてくれて、なんかすごくいい雰囲気ですすむ。
今日は遅い時間だからこの後ほかの映画上映ないから、と、2曲のミニライブまで!!
そしてそのあと、あんまりやったことないけど質問コーナーやります!となって。
2人の方が質問され、じゃあもう1人くらいどうぞ、ってなったときにすくっと手を挙げた自分にびっくりしつつ。
30年も素晴らしい作品を創り続けるその内面の強さ?秘訣?みたいなのをずっと聴いてみたくて質問したら、めちゃくちゃ真摯に答えてくださって、もう、一生の宝物のような答えをいただきました。。
ほおおおお、そうなんだ…やっぱりすごいな…ってなる。表現力、ボキャブラリー。ひとつのことをさまざまな視点で観てその時の自分で表現すること。。

質問しながら口から心臓出そうでしたけど、勇気を出して手を挙げてほんとによかった。。

写真撮ってSNSでお知らせしてね!って笑顔


最後にひとりひとりに丁寧に対応されながら笑顔でパンフにサインしてくださり、どさくさに紛れわたしはサニーデイバッグにもサインしていただき…
地に足つかないふわふわ状態で帰宅。夢みたいな夜でした。こんなラッキーな日ってあるんだ。




サニーデイ・サービスが好きな方はもちろん、ものづくりしてる人、若い世代の皆んなにも、ぜひ観てほしい映画です。半端ない作品への愛を目の当たりにして、やっぱりすごい人なんだとおもいました。30年ずっとすきです。そしてこれからも。


帰ってきて海の絵を描いた

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