私が結婚式を挙げてもらえない理由。

皆様、こんにちは。
キラキラ関係 ななえと申します。
お笑い芸人、今年で31歳未婚女です。
このノートでは、「何故、私が結婚出来ないのか?」と言う疑問や原因を、過去の恋愛から学んだななえなりの反省や後悔を織り交ぜて、つらつら綴って行きたいと思います。

当時、21〜22歳頃の私と元 相方のかなちゃん。
私はこの頃、8歳年上の同期(大阪NSC32期生)の男性に夢中でした。
いわゆる、都合の良い女をやらせて頂いておりました。
本当に尽くして、尽くして、尽くして、無償の専属デリヘル嬢でした。
どうしても自分から「ちゃんと付き合ってほしい」と言えず、寧ろ私達の関係は他人には理解されない特別な絆で結ばれている、と本気で思っていました。
そんなこんなが三年半以上も続いたある日、同期の女の子から「Aさん、女芸人の先輩と浮気?してるよ。女芸人の先輩がななえちゃんから奪ってやるって言ってたよ」との密告を受けました。

「え…」

死にました。

相手は、私の事を可愛がってくれていた女芸人の先輩でした。
慌ててAさんにメールで聞いてみると「俺は誰とも付き合わないよ。SEXはするけど」と、返って来ました。

爆死しました。
???何これ?フランス語?言ってる意味が全然分からないよ…

確かに正式に付き合ってはいなかったけど、他にも自分と同じような女性がいたなんて、当時処女に毛の生えたレベルの私には、予想外過ぎる出来事だったのです。
ましてや、とても身近な女…
その後、それでも瀕死の状態でアルバイトへ行きましたが、途中から辛さのあまり立っていられなくなり、「父親が死んだので帰ります」と泣きながら店長に嘘をついて早退しました。

その日は、同期の仲良しメンバーで富士急ハイランドへ遊びに行く前日でした。
富士急ハイランドに到着しても一切何一つ楽しめず、どのアトラクションに乗っても既に恋愛のジェットコースターに乗車中だった私は、関係なくグロッキー状態でした。
しんど過ぎて記憶が曖昧なのですが、最後に乗ったコーヒーカップを狂ったように回転させて、壊れたオモチャみたいに笑っていた事だけ今でもハッキリ覚えています。

富士急ハイランドの帰りに温泉へ入り、どうしても耐えられなくなって一緒に行っていた元 唱和シェアリングの清原に、全てを打ち明けて慰めてもらったのでした。

それからも結局Aさんとは暫く繋がっていたけど、女芸人の先輩からの無視やSNSでの嫌がらせやらに限界が来ていて、急接近した別の同期Bに心変わりして行きました。

どんなに自分が特別だと思っていても、どんな関係もどこにでもある男女アルアルに過ぎない事を学んだ。
セフレも浮気も不倫も、いい加減な関係は全て側から見るとよくある話で、二人の間にどんな事情があろうとも、それはただのアルアル。
私はもう二度、自分の恋愛をそんなアルアルで表現したくありません。

24〜26歳、初めて正式に男性(B)とお付き合いした頃のななえ。

26歳で別の男性と付き合って、27歳の時に大失恋をしてガリガリに痩せた頃の私。

私は人より少ないけれど、それなりに恋愛して来ました。

お笑いファンの女の子に「○○さんとヤッたのに、付き合ってくれないんです」と相談されて、相手を聞いたら私の彼氏(私はそう思っていた)だった時も。

彼氏が某宗教信者で毎朝、どこからともなく聞こえて来る笛太鼓の音色で目覚めていたあの時も。

元彼と連絡取っているのがバレて、スマホでビンタされて眼鏡とスマホを粉々にされて、加湿器投げられて、もう笑ってしまったあの時も。

些細な喧嘩から足払いされて、床に置いてあったビール瓶で腰を強打しながらもマウントポジション取られて、胸ぐら掴まれて頭グラングランされながら罵られたあの時も。

泣いた時も笑った時も、どんな時も。

ただ、一生懸命に恋愛してました。

そして、これからも。

私が誰にも結婚式を挙げてもらえないのは、常に全力で恋愛しているからかもしれません。
手を抜いた事なんて一度も無い。
妥協した事も無い。
安定なんて要らないし、手を繋いでのんびりお散歩するよりもおSEXしてたいし。
プリンストン時代の相方に言われた「攻めて、生きろ」私の人生はこの言葉そのもの。

例え、奇跡的に結婚したってある日突然お味噌汁作ってる最中に海が見たくなって、何もかも捨ててエプロンつけたまま電車へ飛び乗るに決まってる。

そうやって、そうやって、ちょっとずつ失いながら生きて来たんだから。
愛をたくさん貰って、それ以上にたくさん失って、生きて来たわ。

お笑いと恋愛、それ以外に興味が無い。
質素な人生だけど、毎日いつ死んでもお釣りが来るぐらい、生まれて来た元はとっくに取れてる。
それが最高に幸せな限り、私は誰からも結婚式を挙げてもらえない。

でも、それで良い。

私は私と結婚したの。

そう思える自分を信じたから。


「私が結婚式を挙げてもらえない理由。」
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