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六車奈々、会心の一撃!

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タレント・女優の六車奈々によるエッセイ集。子育てをしながら働く、ハプニングと全力投球な日常をエッセイでお伝えします。
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2019年2月の記事一覧

幸せを呼ぶ猫

「あ〜あ。かわいそうに。」 「もう助からへんなぁ。」 神社でお参りをしていると、ただ事ではない会話が聞こえてきた。 人だかりをかき分けて見ると、小さな子猫が瀕死の状態で横たわっている。仰向けになってお腹を見せ、虚ろな様子だ。 夏真っ盛りのうだるような暑い日。このままだと本当に死んでしまう。私は夢中でコンビニに走った。キャットフードと水、紙皿を買い、汗だくで戻るとすでに人だかりは無く、ただそこに子猫がポツンと横たわっていた。 死んだ?! 全く動かない子猫を見て、焦った。

しくじり先生

私は、自分の体で後悔していることが三つある。 一つ目は、目だ。 我が家は、父が2.0、母が1.5という視力の良さ。遺伝的に考えれば、私の視力も良いはずである。しかし私の視力は、右目がえげつない乱視の0.8、左目はちょっと乱視の0.05なのだ。 なぜこうなってしまったのか、原因は自分が一番よくわかっている。 小学校の頃、私は漫画本を読むのが大好きだった。母も漫画を読む人だったので、漫画を禁止されたことは一度も無い。注意されたのは、「目が近いよ!もっと離して読みなさい!」だけ

オッパイが大きくなって、足が小さくなった話

私は、小足だ。足のサイズは、22.5cm。 しかし最近は、22.5cmだと大きくて履けないことが多い。 私の足が縮んだのか? いやまさか、そんなはずはない。 身長ならまだしも、足のサイズが縮むなんて聞いたことがない。 ではなぜ、この10年ほどで私は22.5cmの靴が合わなくなってしまったのだろう。 そこには、女性の心理を巧くついた販売戦略がある気がしてならない。 私がまだ20代の頃、モデルの仕事で百貨店などの婦人服の広告をさせて頂いていた。 撮影現場は、身長170cmに

夫婦喧嘩のすゝめ

夫婦喧嘩は良いものだ。 いや、もちろん喧嘩の最中は本当に腹ワタが煮えくりかえり、 「どついたろか」と思うことなど、しょっちゅうである。 しかしだ。 夫婦喧嘩は、良い面もあるのだ。 それは、人として成長させてくれることである。 しょせん夫婦など、もとは他人どうしだ。 全く違う環境で育ってきた二人が一つの家族を作るわけだから、 合わないことだらけで当然である。 どちらも間違っていないが、お互いの考え方が違うために折り合わないことなど日常茶飯事だ。 しかしこういう場合、『なるほど