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脇見恐怖、視線恐怖を改善したい人へ、どうすればいいのでしょうか?

時間と共に神経症的な病的さが性格と一体化していく

私のブログには、よく対人恐怖や不安障害などの神経症を改善するためにどうしたらいいのか、質問が来ます。

私はなんて答えたらいいか悩みます。

考え方、生き方を変えればいい。そう言うのは簡単です。

私もさんざん、気をしっかり持って、頑張って生きていれば自然と気にならなくなる、とか言われました。

誰だって悩むもの、とも。

特に親から言われました。

余計落ち込みました。死んでやろうと思いました。

でも、 どんなに頑張っても、よけい神経症の恐怖にとらわれてしまう繰り返しでした。

気にするな、と言われても、気になってしまうのはどうしようもない。

対人恐怖や不安障害などの神経症は、もう性格の一部となってしまいます。

毎日毎日神経症で悩んでいる心から考えるために性格となってしまうのです。

それまでだって、神経症になる性格をしていたから、神経症に陥ってしまうわけです。

突発的になることはまず考えられません。

理由が存在しています。

だから自分一人の力で治ることは、軽い症状を除けばあり得ないと思います。

神経症になると努力と忍耐の量だけ、悪化してしまうのだから。

受け入れる覚悟

自分一人でできることは受け入れることです。

確かに症状はとてもきついです。

だから無いようにしようとはねのけます。

でも、その症状は自分自身なのだから、ますます取り憑いてきます。

視線だったら、はねのけようとすればするほど視線の威力が倍増してきます。

この繰り返しをしてきませんでしたか?

受け入れる覚悟を持ったほうが、悪化を防げます。

症状は人生の一部なのだから、覚悟を持って受け入れるしかありません。

でも、それってきついですよね。

こんなことを書く私もできませんでした。

森田療法の本を読み「あるがまま」症状を受け入れ生活しようとしましたが、あまりのきつさに断念しました。

さらに覚悟が必要なんて、弱っていた頃の私には持てません。

今は私は覚悟があると言えますが、それも岩波先生の克服プログラムの中でやっと身についたものです。

ただ知ってほしいことではあります。

過去起きたことは決して変えられません。

その過去から現在までの流れが、神経症的な症状を作り出しているんです。

こればかりはどうすることもできません。

だから、今ある現実を受け入れましょう。

辛いけれども必要なことだと思います。

時間が解決していつか良くなるという考えは、よく言われるように身を滅ぼします。

その気持ちはよくわかります。

私も何をやっても良くならないとき、いつか治っていてほしいと願っていました。

逃避して、それで精神のバランスをどうにかとろうとしました。

でもそんなことは、時間の無駄だし、治そうとする意識の力をも削いでしまうものでしかありません。

視線恐怖、対人恐怖、不安障害などを良くするためには、甘い考えでは絶対無理です! 

甘くないからこそ、小細工は通用しません。

こう思ったなら症状はやわらぐかな、こうすれば楽に生きられるかもしれない、こればっかり続けると、一生一時しのぎだけの脳と精神状態だけになります。

覚悟を持てる時は、自分の身が本当の意味で危機的状況に陥った時だけです。

今もしも対人緊張が悪化し続けているのならば、死ぬまで悪化し続けていって見動きがとれなくなる可能性があります。

それは誰だって嫌ですよね。

いつか良くなっていることはないのだから、淡い期待、甘い考えはもう捨てましょう。

呪いのような神経症のエネルギーを超越するには?

薬もカウンセリングも心理療法もあなたを助けてはくれません。

もちろん能力のある専門家の力は神経症の悩みには必要不可欠ですが、覚悟があるかないかの差はとんでもなく大きいです。

もう今は時間的猶予がありません。

現実を受け入れましょう。

その現実に立った上で、生きていこと思いましょう。

その覚悟を持てた人は、不思議と逆に症状にとらわれることが無くなっていきます。

だって覚悟を持って受け入れているのだから、悪化しようがありません。

もし嫌だ、見たくない、とにかく明日治っていて欲しいという甘い考えだと、見たくないものがもっとひどい呪いとなってあなたに取り憑くかもしれません。

青春時代や、貴重な若い時間を浪費して、やりたいこともできず、悪夢を見たまま中年、老年になっても生きていく。

もしこの世界に生き地獄があるとすれば、重い神経症の人が味わう世界だと思います。

だから、やることは決まっています。

もしも自分一人で解決することに限界を感じたら、私が克服できたきっかけを与えてくれた岩波先生のような本当の専門家の力を借りましょう。

とにかく考えて悩むだけじゃ何にも解決しません。

自分で考えて対人恐怖や視線恐怖を悩んでいない頃のようにゼロにできますか?

絶対にムリです!

神経症を治すパワーは私の中のハートから生まれます。

疲れ切っている人も、現状が嫌だという反発するパワーが絶対眠ってます。

それを掘り起こせば、壁を乗り越えるパワーを得られますよ。

そのパワーは「このまま症状が続く未来、今つらい現実」を受け入れることから生まれます。

考えていたって始まらない、やるだけなんです。

そして、神経症は手強いです。それはもう一人の私の紛れもない私の姿ですから。

でも、本当の私ではないんです。

色んなことが起こってそうなってしまった仮の私たちなんです!

本当の対人恐怖、視線恐怖じゃない私の方が本家本元!

偽物のくせに手強いところもあるけれど、

でも、脱出できるものです。

甘くはないけれど決して不可能ではないんです。

少しでも自己視線、他者視線、脇見を和らげるコツ

少々力が入ってしまい、精神論が強くなってしまったかもしれません。

現実の問題として、日々どう視線恐怖や脇見恐怖をしのいでいくかという難問があります。

そこで、一つ和らげる考え方を教えたいと思います。

それは視線を受け流す方法です。

人の視線が来た! 自分の視線が引っ張られる! こんな時は右から左へ視線を受け流す思考を持って下さい。

やわらかくしなやかに視線を受け流すんです。

もしそこで視線が来た、ひっぱられた! なんとかして気にしないようにしようと思うと、ガチガチに固まり、視線の威力は他者視線、自己視線ともに激悪化していくでしょう。

神経過敏が神経の大暴走になるような感覚です。

決して戦ってはいけません。

視線や神経過敏には絶対に勝てないからです。

神経過敏を神経過敏で抑え込もうとしたら、どんな結末になるか想像がつくと思います。

過敏にさせてはいけません。

だから受け入れる、そして後方に受け流す、あるいは左から来たものを右へしなやかにバトンタッチさせるわけです。

自己視線もきつくならないようにしようとすると、もっときつくなるため、そこで柔らか視線光線を入れ込んで下さい。

フワーッとしんなり、はんなりと、といったイメージです。

ガチガチではなくふんわりと言えば想像つくかもしれません。

この視線を受け流す方法を調子がいい時に練習して下さい。

そして、馴れてきたらどんどん色々なシチュエーションで使って下さい。

脇見対策

脇見の視線をカットすることができれば、ひとまず安心、という方もいると思います。

私は女性でしたので、左目、右目の端を髪で隠すようにしていました。

髪の毛の量を多くし、長くすることで、ギリギリ脇見を防ぐことができていたと思いますが、異常に首や眼が疲れました。

それは脇目にならないように動かないように固定するからだと思います。

だから、別の意味でストレスで疲労困憊で、辛い教室を出て辛い電車に乗って、やっと家に帰ったら何をする気力も残っていませんでした。

ひとまず脇見カットできるものの、症状が悪化している時は、私の髪を貫いて視線が人に威力を与えていると怯えて過ごしていました。

もう一つは、脇見の部分が太いフレームで隠れるメガネを掛けることです。

今だったら花粉症対策のメガネがそれにあたるでしょう。

ただ全部脇見を防げるわけでもないという恐怖感を持ってしまうと、その眼鏡をかけていても落ち着かなくなる可能性もあります。

またずっと脇見対策を続けて生きていても、決して幸せにはなれません。

サングラスをかけ続けて、日常生活、社会生活を送ることが実質不可能なのように、どこかで人に違和感を持たれてしまう(でも脇見対策はしなければならない)可能性もあります。

一時しのぎは一時しのぎとして、やはり視線恐怖、脇見恐怖症を乗り越えるアクションを起こして、根治を目指しましょう。

私の症状が治った理由

対人恐怖、視線恐怖といった神経症が良くなるには、認知の歪みを治し、トラウマとなっていることへのこだわりを消し、抑圧されてきた自分の心を解放させ、どういう考え方で生きていくべきか知り、暗示を徹底的に普段には手が届かない潜在意識に浸透させ、神経症の悩みそのものを受け入れ、行動を起こしていく。

少しでもいいので成功経験や自信や自己肯定感につながる体験を重ねていくことだと私は思っています。

恩人の岩波英知先生は天才、鬼才と断言できますが(その施術を受けてみれば一瞬でわかります)、自分で治す気概は重要です。

それが根本的に神経症と無縁になることです。

視線恐怖と闘い、克服する過程で一番感じたことは、一番の敵は自分自身だということです。

こんなに厄介な相手はいません。残酷なまでに最悪の相手です。

だけど、最悪でもそれも自分なんです!

最悪な自分を受け入れること=認めてあげること=神経症を受け入れること。

そこに覚悟ができれば、悪化は完全にストップできます。

最悪だったら最悪なりに、そのまま生きればいいんです。

人からよく思われようが、思われなかろうが、関係なくそのまま生きていけばいいんです。

背伸びをする必要もないです。

だけど、惰性で生きるのじゃなく、夢や目標はしっかりと決めよう。

悩んでいるから何にもしないことはもったいないことです。

今の現状の自分なりに頑張ればいいだけ。

神経症克服とは、自分を克服することだと気づかされました。

そして克服する方法に出会うことができれば、自分を乗り越え神経症もいつの間にか乗り越えてしまっているものです。

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