皆さんの脇見恐怖症、視線恐怖症の体験談 その1(MONさん)

脇見恐怖症で苦しんでいる人の体験記を掲載します

私はブログを持っていて、メールをたくさんいただきますが、その中で脇見恐怖症で苦しんでいる方から、ぜひ私の脇見恐怖症の体験記を掲載してほしいという話になりました。

その方(MONさん 女性)は、私の脇見恐怖症や視線恐怖症の体験記を読んで一人だけではないと勇気づけられたそうです。

脇見恐怖症の苦しみは、なった人にしかわからない永遠の地獄の苦しみです。

でも、私一人だけじゃない! 自分だけが苦しいわけじゃない! たくさんの人が脇見と戦って傷ついて苦しんでいるんだと知って送ってきてくださいました。

MONさんの脇見恐怖症の体験談(原文ママ)を本にも掲載します。

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MONさんの脇見恐怖症、自己視線恐怖症、正視恐怖症の体験談

MONです。はじめまして。私は脇見恐怖症に14歳の時なりました。
それから10年経ちます。
脇見恐怖症は何にも治っていないし、余計悪化しているように思います。

私の脇見恐怖症の症状を書くことで、少しでも同じ苦しんでいる人に一人だけじゃないと思ってほしいです。
脇見になったら罪悪感を感じてしまうし、そんな症状は自分だけじゃないかって孤独で戦っている人もいますが、そんなことはありません!

脇見恐怖症の症状が現れ始め、自分の視線に悩めば悩むほど悪循環となり、10年間、こんなはずじゃなかったのにと自分を責めてきました。
なんで自分だけ脇見恐怖症になったのかも。
よりによって、こんな苦しみを神様が与えるなんて・・・・。

原因は今でも覚えています。
中学生の頃、最初は脇見なんて全く意識したことがなかったです。
脇見恐怖症があるとその時聞いても理解できなかったでしょう。
気にならないものは気にならないものだから。

でも、授業中にふと、横を向いた時、楽しそうに話をしていた2人組が視野に入りました。
特に意識することなく見やっていた感じで、その光景を眺めていたと思います。
ですが、その二人組にはよく思われなかったか不快に感じさせたようで、私に対して敵対心をもったり風当たりを強くしてきました。
もしかしたら、そのこと以外にも原因があったかもしれませんが、私はその時に自分の視線に対して、はじめて違和感を持ちました。

制御できない視線というものを感じました。
途端に窮屈になったのです。
ただその時は視線のことは一時的に忘れました。
ですが、また自分の視線、視野に入った対象が気になってしまったのです。

そして対象はその二人組でした。
とても睨んできて、私の悪口を聞こえよがしに言いました。

この時に私ははっきりわかってしまいました。
私の視線は何か変で、人を不快にさせたり落ち着かなくさせるものを発しているのだと。

最初は、ただその人を避けるようになりました。
ですが、避ける事に気を使うほど、自分の視界に入らないようにと気を配りました。
これがとても窮屈でした。
避けようとする事自体が、その人たちのことを常に意識することになります。
ものすごくストレスでした。
自由が私の人生から亡無なりました。

二人組以外でも、私の視線が人をそわそわさせていると思い始めたのです。
人全部が私のせいで迷惑をしていると思うようになりました。
人から悪口を言われているという被害妄想もひどくなりました。

時が進むにつれて、私の視線が相手を傷つけるから、顔を挙げられなくなりました。
人の顔を見て話すことが苦痛になりました。

どんどんと深みにはまり、考えれば考えるほど、気にしないようにしようとすればするほど悪循環にしかなりませんでした。

具体的な症状として、

人を見ないようにと思うほどその人が視界に入ってくる。
視野に入らなくても視野に入りそうな気配を感じると、気になってしょうがなくなる。視線を向けてしまう、どうしても!

前からすれ違うことが怖くなる。

授業中に黒板を見られなくなる。どうしても視野に入ってしまうクラスメートや教師が気になってしまうんです。
顔を上げる度に隣の人が視界に入るからどうしようもありません。

後ろの人が気になると、その人の気配や動きや物音に反応してびっくりしてしまう。
目を閉じていることだけしか私には脇見恐怖症対策はできませんでした。

人と横に座ることも苦痛で、イライラします。人に苛立つのではなくて自分の脇見恐怖症の症状にイライラします。
自分を抹殺してしまいたいくらいでした。
人生を呪いました。

なぜ自分だけこんな目に合うのか、よりによって脇見恐怖症になるなんて。

目を閉じている間だけは安心できたけれど、自分の悪い噂をしているんじゃないかともっと気になる始末です。
常に寝ているフリをしていました。

また髪の毛を長く目の横に伸ばしてメガネを掛けて、脇見をどれだけ防ぐかばかり対策を考えていました。

つねに相手を傷つけないか、私の脇見や視線が相手に迷惑をかけないかばかり考え、人の反応を異常に気にして、こんな事ばかりに気をつかっていたせいか、勉強する気力も遊ぶ気力もすべてがなくなりました。
時が解決してくれると思って慰めていましたが、そんなことは10年経っても無理だと思いました。
気になったらもう気になるしかないんです。

一生死ぬまで脇見恐怖症で苦しむことを考えたら自殺を考えました。
そちらのほうが楽だからです。
そうなんだけど、もしかしたら脇見恐怖症が治って、それから解放された本当に楽しめる人生を送れるかもしれないという一縷の望みだけが私の生きる支えでした。

人に自分の事をここまで曝け出したのは、菜々さんに対してが初めてです。
菜々さんは脇見恐怖症も視線恐怖症も対人恐怖も克服したと聞いています。

私も変われるんだと希望を持ちました。
菜々さん、貴重な脇見恐怖症、視線恐怖症の体験談をネットに乗せてくださってありがとうございました!

MON

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