『オッペンハイマー』

クリストファー・ノーラン監督、『オッペンハイマー』鑑賞。
『原爆の父』として知られ物理学者であるオッペンハイマーの生涯を描いた作品

日本人とは切っても切れない非常に重要な内容であることから絶対に観なければと思っていました

前評判通りなかなかヘビーな内容だった。
なるほど、これは日本人こそ観ておくべき作品だと思った。

広島、長崎へ投下するまでの使命感に溢れるオッペンハイマーと投下後のオッペンハイマーの心情の変化をキリアン・マーフィーが見事に演じています

登場人物がとにかく多いと聞いていたので事前に少し人物相関など予習して臨んだため置いてきぼりにならずに済んだ。
ざっくりとでも良いのでアタマに入れておくといいかもしれません☝️
(しかも3時間と長尺、ほぼ会話劇)

個人的な感想としては、

①冒頭のギリシャ神話に出てくるプロメテウス、そしてりんご🍏のシーンがオッペンハイマーの性格そのものを象徴している

②男の嫉妬、怨みって怖い　

③長崎、広島への原爆投下に至った背景がよく深く理解できた。と同時にやはり投下する必要性が無かったのに強行した当時のアメリカ政府およびトルーマン大統領への不信感
そして投下されたことに熱狂する人々の描写への不快感

④何事も自身が成そうとしていることについて後々どういう影響を及ぼすのか、もっと想像力を働かせていれば…

⑤赤狩りの時代を繰り返してはいけない

核を持つことが自国を守るための最大の防衛力となり、戦争への抑止力であるとえらい人達は言うけれど本当にそうなのか？
鑑賞中何度も考えました…

まだ答えは見つからず

なので多分もう一回この作品を観るかもしれません

色々な視点から思考を巡らせることが大事なのかなと思います

とにかく観て欲しい！