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【だから負ける】損切りをpipsで考えるのがマジヤバい理由

え?意味わかんない・・・

この記事のタイトルを読んだかなりの人はおそらくこう思ったでしょう。

しかし、タイトルの「損切りをpipsだけで考えることは超やばい」は誇張しているわけではなく、れっきとした事実です

なので、この記事では

そもそもなぜ損切りをpipsで考えがちなのか?【超シンプル】
なぜこの考え方がダメなのか?【2つの理由】
どうやって損切りをすればいいのか?【わかりやすく解説】


という3つの観点で損切りするときにpipsだけを目安にして考えることは危険という情報をお伝えしたいと思います。

✓  この記事を読むメリット

「Pipsとは何か?」から「なぜ損切りをpipsだけで考えることは悪なのか?」という疑問がわかるようになる
具体的な損切り方法がわかるようになる


 ✓  読者さんへの前書き

FXトレードをする上でも、「損切り」はトップレベルでもいいぐらいに重要なんです。
しかし、損切りを考えるときにpipsだけで考えるという危険行為をやらかしてしまう方が多い気がします。

せっかくFXトレードを始めていこうというときにこんな些細なことで失敗するのはゴメンですよね。

なので、この記事ではpipsの意味合いから有効な損切りの仕方までをわかりやすく解説していくので、損切りの仕方がわからない方はぜひともこの記事で理解していってください!!

ではさっそく見ていきましょう!!

そもそもpipsとは?


Pips(ピップス)とは「Price Interest Points」の略でFX相場のレートが動く際の値の単位のことを言います。

Pipsを通貨に換算すると
pips⇒円・ドル換算 
円換算
1pips⇒1銭
0.1pips⇒0.1銭

ドル換算
1pips⇒0.0001ドル
0.1pips⇒0.00001ドル

このように表記します。

各国ごとの換算pipsは覚えなくてもいいですが、まあ一応日本円の換算は覚えておきましょう。

なんでpipsで換算するの?


FXトレードだけでなく各国の為替損益に関しても、pipsで表記されています。

皆さんも「pipsなんてわかりにくい単位で表すのであれば、国ごとの通貨単位で表せばよくね?」って思いましたよね。

しかし、それではダメなんです。

なぜなら、国ごとで通貨価値が違うため、その通貨の最小単位では通じないためです。実際の通貨単位では小数点は存在しませんが、為替取引の際は小数点が存在します。

なので、FX相場では小数点の違いを埋めるためにpipsが使われるようになっているんですね。


✓  損切り計算の注意!!

損切り幅や利益幅を決める際に獲得pipsだけで判断することはやめときましょう。
なぜなら、取引量が異なれば損益の金額も変わってくるからです。

例1
1万ドル(日本口座であれば10ロット)の取引の場合
⇒10pips取って1万円の利益(手数料は考慮しない)

例2
10万ドル(日本口座であれば100ロット)の取引の場合
⇒1pips取って1万円の利益(同様に手数料は考慮しない) 


上記のようにFXでは取引量が変われば取ったpipsが違がっても、利益幅が同じになったり、逆に違ってきたりもします。
なので、損切り計算の際はpipsだけでなく、取引量も忘れずに計算しましょう。

さて、Pipsの理解も終わったということで、ここから本題に入っていきます。

損切りをpipsで考える・・・?


そもそもなぜ損切りをpipsで考えがちなのでしょうか?

✓  損切りをpipsで考えてしまう理由  
◉なんとなくで・・・
◉Pipsで考えるとわかりやすい
◉きりがいい気がするから

こんな理由が多い気がします。
どうでしょう、図星の方はいませんか?!(^^)!

まず、「なんとなく」という理由でpips主体の損切りをしている方が一定数いると思います。

「というかFXの単位がpipsなんだからそれでよくないか?」と考える方のほうが多いでしょうし、この記事を読んでいる方もこう考える方のほうが多いと思います。

あとはpipsで考えるとわかりやすいという理由もありがちな気がしますね・・・

たしかに「エントリーポイントから20pips逆行で損切り」とかのほうが変に考えなくてもいいし、わかりやすいですよね。

次にもっとベタなのが「きりがいい気がするから」という理由ですね。
エントリーポイントから30pips!!とか誰でも滅茶苦茶きりがいい気がしますし、なんか損切りには適してそうですよね。

しかし、これらは「悪魔のささやき」です。この通りに損切りをしていたら間違えなく皆さんも失敗し続けます。

では、次にその理由を次のセクションで解説していきます。

損切りをpipsで考えるのがNGな理由


正直、上記のような考えは今すぐ捨てたほうがいいです。その理由は根拠が一切ないからです。

例えば、皆さんがお勤めだったとして、なんの根拠もなく後輩を首にしたりしますか?

もちろんしませんよね。そんなことをするのは頭のお堅い上層部ぐらいでしょうし、一切根拠がありません。

これと同様になんとなく、わかりやすい、きりがいい、これらの理由には根拠が一切ありません。

そしてFXの世界では根拠が超重要です。なぜここでエントリーするのか、なぜここで利確するのか、そしてなぜここで損切りするのかという理由にも明確な根拠がいるんです。

なので、根拠がないこれらの理由で損切りを決めることはまったく理にかなってないんです。とゆうかFX以外の投資方法でも自滅する考え方なので、図星だった方はぜひともやめましょう。

POINT!!
なんとなくなどの根拠のない考えで損切り幅を決めることは圧倒的にNGです。間違えなく絶望することになるので、今すぐやめるべし!

もっと具体的な理由


ここまでは「根拠がない」という理由について説明してきましたが、損切りをpipsで考えるのがよくないことには、もっと具体的な理由が実はあるんです。

 ✓ 具体的な理由 
◉時と場合で相場のボラティリティは変わる
◉ポイントごとに損切り幅は変わる

まず、ボラティリティがわからない方はこちらをご覧ください。

★重要語句★
ボラティリティ
相場の変動力のことで激しい値動きや取引量が過剰になっているときはボラティリティが高いと言い、一方で夏枯れ相場のような値動きが少なく、取引量が低い相場をボラティリティが低いと言ったりします。

そもそも相場は時と場合によってボラティリティが変わります。

2020年前半のコロナショック相場であれば恐ろしいぐらい相場が変動しましたし、それが明けたときのドル円相場は夏枯れの影響でボラティリティが減少しました。

そして、ここで言いたいのは「損切りをpipsで固定すると期間ごとのボラティリティに対応できない」ということです。

例えば、損切りを10pipsで固定したときに相場のボラティリティが高くても10pipsで損切り、ボラティリティが低くても10pipsで損切り。要人の発言があっても10pipsで損切り、経済指標が出たときも10pipsで損切り・・・

状況に応じて損切りしていかなければならないのに、pipsで固定した損切りをしていては、その時々にベストな損切りをできなくなることは皆さんにも目に見えますよね。

ポイントごとに損切り幅は変わる

これは先ほど紹介したボラティリティの変動に対して、チャートのテクニカル的な話になってきます。水平線やトレンドラインがいい例ですね。

例えば、ドル円を買いでエントリーして損切り幅30pipsと設定した場合、-30pips地点に強い水平線があれば、そこで反発する確率が出てきます。そこで損切りを設定するのは圧倒的に非効率ですよね。

例としては最近のドル円相場ですね。

矢印のところが損切りラインだとすると、反発する可能性がある、しかも週足レベルでとても強い抵抗線で損切りを置くのはあまりにも非効率です。

このようにポイントごとに損切りは変えなければならないんです。なので、pipsで固定するのはおろか、pipsだけで損切りを考えることも絶対にしてはいけないんです。

POINT!!
今回はトレンドラインで少々極端な解説をしましたが、有事の際の○○ショックや要人の発言のようなファンダメンタル的なことでも損切りの幅は変えていかなければいけません。有事の際は特に相場が動く傾向になり、損切り地獄になりかねませんので、絶対に損切りは固定しないようにしましょう。

じゃあ、具体的な対策法は?


ここまで損切りをpipsで考えることがダメな理由を延々と説明してきましたが、損切りをpipsで考えることがNGであれば、どうやって損切りすればいいのでしょうか?

皆さんが損切りで消耗しないためにもこの答えは必見です!!

損切りで消耗しなくなる方法

◉%で考えるべし
◉逆指値注文を活用するべし
◉シナリオを立てるべし


あいまいな損切りをなくして、消耗しなくなるためにはこの3つの方法を組み込みつつ、損切りするべきです。

たった3つですがここに答えが詰まっています。
わかりやすく解説していくので、目ほじくって見ていきましょう!!

その1.%で考えるべし


損切りで消耗しないためには「%で考える」ということが必須条件になってきます。

損切りを%で考えると自分勝手な損切りにならず、メリハリがついた損切りが出来るようになります。

✓  Pipsと%の損切りの違い 
pipsで考える⇒なんとなくで損切り幅を決めるので、取引にギャンブル性が生じる
%で考える⇒損失の許容範囲で損切り幅を決めることが出来る

パーセントで考えて損切りすると自分の口座資金の範囲で損失を限定させることが出来ます。

デイトレードの場合  
Pips⇒損切り幅は逆行20pips
パーセント⇒損切り幅は口座資金に対して2%の含み損

このように、損切りを%で考えたほうが自分の資金的にも安定しますし、ギャンブル性の強い取引を抑えることが出来ます。

POINT!!
1トレードごとの損切りの許容額は口座資金に対して、2%が妥当とされています。
なので、口座資金の2%の含み損を抱える場所で逆指値をおいて損切りするなど、自分なりにルールを守れそうな方法で損切りをかけるのが妥当ですね。

さらに、パーセント基準で損切りを決めると相場に合わせて判断できるため、1回ごとの取引にメリハリが生まれます。

なので、損切りをするときは全体的に%基準で考えることを重要視しましょう。

その2.逆指値注文を活用する


損切りには逆指値注文も活用しましょう。損切りの安定性と確実性が上がり、なおかつ簡単に使えます。

✓  逆指値注文のメリット  
◉「損切りできない!!」をなくせる
◉損失を固定できる
◉ロスカットすることがなくなる

逆指値は損切りできない人にとっては自分を自制してくれるものになりえます。

逆指値を使うと機械的に損切りを決められるため、あの「損切りしたいけどできない」というあるあるの感情を消し去ることが出来ます。

さらに逆指値はあらかじめ損失を固定できるため、決めた以上の損失を出すことがなくなります。

これと同時にロスカットの可能性もなくすこともできます。(厳密に言うと逆指値は相場が爆発的に動いた時は反応しない場合もあります。最近で言うとコロナショックがその例ですね。)

このように逆指値は簡単に使えるものでは損切りの対策として超有効な手段なので使っていなかった方も積極的に使っていきましょう。

その3.シナリオを立てるべし


最後にシナリオ設計ですね。

シナリオ設計とはその名の通り、FXトレードをする際の計画を立てることです。

これをすることにより損切りをより確実なものにすることが出来るようになります。
では、シナリオを立てる手順を見ていきましょう。

 ✓  こうやってシナリオを立てましょう  
◉なぜここでエントリーするのかを明確にする
◉時と場合に合わせつつ、取引量を決定する
◉損切りと利確幅を確定する
◉損切り・利確ポイントに届いた時は迷わず切る

取引の際、この順序でシナリオを立てればまず間違いないでしょう。

✓  4.は圧倒的に気合がいります
ポイントとしては「迷わず切る」ということが重要です。損切りに届いたからと言って損切りしなくてはシナリオを立てた意味がなくなります。
なので、4.の際は気合と勇気を抱きつつ、身を削って損切りしましょう

他の投資方法でも同様です


この記事ではFXの損切りについてだけ注目してきましたが、ここまで解説してきた考え方は基本他の投資方法でも使えます。
単位をpipsから投資する国の通貨に換えるだけでOKです。

簡単なので、株式投資や債権投資でも活用するべきですね。

結論:損切りをpipsだけで考えることは超絶ヤバいです。


少々口が悪いかもですが、マジで損切りをpipsだけで考えるのは超ヤバいです。前述しましたが失敗続きになりますし、損切り地獄になり間違いなく口座資金が0になります。

なので、この記事や他の損切りについてのネット記事を参考にしつつ、自分に一番合っている損切りの方法をよく考えて、実際にトレードしながら慣れていきましょう。

この記事のまとめ


 今回は「損切りをpipsだけで考えるのは超やばい」というテーマで記事を書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

損切りはこうすべき
◉%で考える
◉逆指値をかける
◉シナリオを立てる


損切りをpips主体で考えてしまうことは誰でも通る、いわばFXの登竜門なのですが、登竜門だからと言ってそのままにしておくと確実に涙することになると思います。

なので、FXトレーダーは全員損切りをいろいろな面から考えて、pips基準の損切りにならないように気を付けるべきですね。

では、今回はこの記事を読んでいただきありがとうございました。

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