耽美２

伊藤なむあひ

帰り道。誰もいなくなった中学校のグラウンドのすぐ横に、街灯が等間隔に並んでいた。はて、いつも歩いている道なのに普段は目に入っていないものなのだなと思っていたら光はチカチカ点滅し僕に話しかけてきた。カチカチ。カチカチ。『街灯だと思ったでしょ？』カチカチ。カチカチ。耽美だった。

#耽美

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