耽美3

海で背骨を拾った。なんの生き物の背骨かは分からなかったがわたしはそれを机のひきだしに隠しておいた。背骨。わたしはときおりそれを舐める、嗅ぐ、口に含むなどして楽しむ。けれどある日それは唐突に無くなってしまった。残ったのはひきだしの中の磯の香りと、代わりに置いてあった耽美。

#耽美

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