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ブンゲイファイトクラブ打ち上げ備忘録①

 お疲れ様です、伊藤です(?)。この文章は、ブンゲイファイトクラブの打ち上げについて、僕の中の(殺すには惜しい記憶だな……)という気持ちから、忘れないうちに、わーってまとめよう!と思い立って仕事の合間にわーっ!てまとめたやつです。一部人とのやりとり等に抜けがあたったりすると思いますが人の記憶なのでご容赦下さい。それでは始めましょう。なんと、箇条書きです。

・日曜日だというのに珍しく休みが取れ(基本は平日休み)、夕方までは家族と過ごし午後16時前くらいに家を出て水道橋へ。

・本当にあれらの作品を書いた人たちがいるのかなと半信半疑で移動。Twitterを見るも「向かってるぜ」的な書き込み少なく、新手の詐欺ではないかとの疑念が強まる。

・開始時間の10分前に水道橋到着。少し焦りながらも地図を見て会場を目指す。人が多い。東京ドームでコンサートがあるらしい。

・途中、ラクーアを見つける。妻と子供と行ったことがある。子供を楽しませ、大人の体力と思考能力を削る魔の建物。またお世話になります。あ、観覧車も見える。

・東京ドームの地下格闘場?

・めずらしく方向を間違えることなく会場に着きそうなことを確信する。この手の催しに参加する前はいつも緊張とストレスで胃の調子が悪くなる。胃薬は持ってきていた。

・地図(iPhoneの画面)と景色を見比べながら会場らしき場所に到着。人がなんか10人くらいいる。あれ全員ファイターか?道すがら通行人がファイターに見えたがこいつらもだ!という気持ちが強まるが大人なのでファイトを挑まない。通り魔ではないのだ。

・入り口付近に立っていたお兄さんに、あのー、ここってブンの……ファイの……とちょっと保険をかけてもごもごしながら確認する。全然関係ない人だったら怖いからだ。すると相手も、ああ、ブンゲイファイトクラブのですよ、と教えてくれる。お兄さんありがとう。

・靴を脱ぎスリッパに履き替え中に入る。広めのリビングのような場所。貸しスペースとのこと。既に10人近くの男女がいた。知っている顔がいないか部屋の中を見回すと、おそらく蕪木Q平さんらしき人が見つかる。

・似てる。

・でも前に会ったのは数年前だし、もしかしたら違う人かもしれない、と思って声を掛けようか迷っていると、向こうが気が付いて声を掛けてきてくれる。「おひさしぶりです」「あっ、おひさしぶりです」。Q平さんらしきお洒落な青年は僕を知っている。この物腰柔らかな感じは覚えている。「覚えてますか?」と訊かれて「あっ、おぼえてますよ、なん年ぶりですかね」と言いつつも(Qさんだよな、これ絶対Qさんだよな……)と変な汗をかく。

・「そういや大滝さんも来るんでしたっけ」とカマをかけてみる。Q平さんは大滝さんと仲がいい。すると「あー、確か来るはずですよねー」と返してくれる。まちがいない、Q平さんだ。Q平さんは、確か二度会ったことがある。Crunch Magazineという投稿サイトのオフ会で一度(これ記憶怪しい。偽記憶かも)、文学フリマの会場で一度、会っている。はずだ。投稿サイト時代の作品は覚えていて、中身がすごい繊細で、でも意識強(?)な作品を描く人、という印象だった。コダックはすごく驚いた。コダック大好き。たぶんコダックめちゃ良かったです!と伝えた。

・近くにいた爽やかな好青年が声を掛けてきてくれる。「おひさしぶりです、金子です」的に名乗ってくれた。金子玲介さん。前に一度、青山ブックセンターでのイベントでお会いして少しだけ言葉を交わしたことがある。青山で会ったときはもうちょっと影があった気がする。気のせいだったらすみません。でもそのときの印象とちょっと違って驚いた。陽のオーラを感じる。金子さんの噂は佐川さんとか大滝さんから間接的に聞いていて、それでBFCの作品も読んでいたのもあったからか、とっつきやすいというか、あたたかい、踏み込ませてくれる人?みたいなイメージだった。すぐ好きになる。

・ちょっとして波野發作さんが入ってきた。今回のメンバーのなかでは一番の顔見知りで、隙間社経由でオルタニアという同じSF誌に参加したり、イベントで同席したり、文フリのブースで本を委託させてもらったりと何かとお世話になっている人だ。基本的にめちゃ仕事ができる人。突然お金の入った封筒を手渡してくる。文学フリマで委託してもらった『灰は灰へ』の売上らしい。ありがたい。一体誰が買ってくれたんだろう。1冊は王木亡一朗さんが買ってくれてた。Twitterで見た。僕の知識の6割はTwitterで得ている。知人が3人もいたことで気が大きくなる。

・大滝さんが現れる。気が大きくなっていたので「大滝さんお疲れ様です〜」みたいな感じでこちらから声をかける。忘れられていたらどうしようと言った瞬間思ったが覚えていてくれた。ひとことふたこと交わして挨拶を終える。 Twitterのイメージとちょっと違う。気がする。話しやすい感じの人。にこやか。

・キッチンでなにやらすごく忙しそうに準備してくれている人たちと、この空間の使い方を説明してくれている人がいて、ありがとうございます、と心の中で言うも手伝ったりすることができずぼんやり過ごしてしまう。

・西崎憲さんが現れる。運営お疲れ様でした!という強い気持ちを抱いて少し遠くから眺めていた。ここの使い方とかを聞いている。運営お疲れ様でした。

・人が増えてきて、いる人からどこかに座る感じの流れを感じる。部屋の中は大きなUの字みたくなっていて、Uの端と端は柱?で遮られ顔を合わすことができない感じ。真ん中に行けば多くの人と話せるかもしれないと思い、手前の一番端の席に座る。安心する。

・俺はそういう漢だ……。

・Uの字のまんなか、お誕生日席に大滝さんが座り、うお、すげえ!って思う。

・端のテーブルにも人が座り始める。全員男性で、皆さんどこか大人しそうな感じの方々だ。なんとなく、無言の時間がある。

・大滝さんがいるテーブルが何やら盛り上がっている。

・こちらのテーブルでは運ばれてきた料理を並べてみたり、まわしてみたりしているがそれ以上の会話はない。正面の短髪の男性が関西弁でなんとなく気さくに話せる感じ。

・ワイン用のコップが配られるがワインは飲めないと伝える。

・隣のテーブルの方が、僕の前にコップがないことに気がつきコップをくれる。ワインは飲めないけど受け取ってしまう。隣の席の男性に心配してもらうも「あ、少しなら飲めるんですほんの少しなら」などと謎の言い訳をしてしまう。

・ええい、ままよっ!という気持ちで「皆さんはファイターなんですか?」とこちらのテーブルで訊いてみる。

・正面に座っていた男性が?隣のテーブルの女性が?(このあたりの記憶が曖昧なのはこのあとの衝撃のせいだろう)「北野勇作(さん)です」と言う。

・ええっ!?っと、実写版なのに漫画みたいなリアクションをして仰け反る。

・冷や汗をかきながら「そうとはしらずそれは大変失礼しました、優勝おめでとうございます!」と伝えると、笑いながら許してくれた。好きになる。

・言い訳をさせてほしい。

・北野さんって、Twitter上では物静かな感じというか、不要なことは言わず淡々と必用なことだけを述べてるイメージで、カメリのアイコンから物静かでちょっと大柄の男性っていうイメージだったんですよ。そんで正面の席にいたのは関西弁の気のいいガイで、もしかしたら編集?ジャッジ?の方なのかなーなんて思っていたんですよ。

・ありがとう、落ち着いたよ。

・それで、そのことにびっくりしてたらさっきコップをまわしてくれた人かな、笑いながらもなんかもう知ってる雰囲気だったんで「あれ?皆さん面識あるんですか!?!?」って訊いたらどうやら結構な数の方が打ち上げの前哨戦的に行われた世界小説家計画のスピンオフ企画みたいのに参加していたらしい。

・そこから、まわりのひとを紹介してくれた。正面に座っていたのが北野勇作さん。隣に座っていた線が細くて物静かなで優しそうなお兄さんは大田陵史さん。その隣のちょっと不敵な感じのいいオーラを出してるお兄さんが原英さん。

・そこまで紹介してくれたとこくらいで、西崎さんから「はいちょっと話を聞いてくださーい」的なアナウンスが。ブンゲイファイトクラブの打ち上げ、乾杯的な雰囲気。ああ、終わったんだなあという気持ちになる。

・かんぱーい。

・近くの方々とワインの入ったコップを交わす。なんだかんだちょっとだけ注いだ。西崎さんも各テーブルをまわって乾杯してくれる。いや本当にお疲れ様でしたという気持ちと、このイベントを企画してくれてありがとうございましたという気持ちになる。「お疲れ様でした!」と伝えられた。満足した。

(長くなってきたので)続く

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