サトシ卒業

3/24、19時25分。
遂に26年間続いたサトシを描くアニポケの物語が終わりを迎えた。アニポケ自体はまだまだ続くけれど、ひとまず主人公は交代となる。

サトシが卒業であれば、当然ムサシ、コジロウ、ニャースといったロケット団の面々やカスミやタケシといった旅の仲間たちも卒業となる。一応ピカチュウも卒業だけど、別個体のピカチュウが新シリーズに登場しそれに大谷育江さんが声を当てるようなので、実質ピカチュウのみ続投、という事になる。

僕がまだ小学生の時にゲームのポケモンが大流行し、アニポケの放送も始まった。当時のサトシは新米トレーナーだったのもそうだが、人間的にも未熟だった。サトシのヘッポコぶりについて、笑いながらクラスメイトと喋ってたっけ。スマブラにポケモントレーナーの参戦が決まった時に、「これである意味サトシをボコボコにする事ができるようになるね」なんて喋ってたのが妙に記憶に残ってる。

でも、多分当時は周りに話を合わせていただけで、サトシを嫌いではなかったんだろう。ピカチュウの森で結構泣いたし笑。

やがて時間が経って、僕も大人になるにつれてアニポケに関心がなくなっていき、金銀編でアカネのミルタンクに苦戦するぐらいの辺りでフェードアウトするんだけど、でも、ジョウトリーグ編でカムバックし、そのままアドバンスジェネレーションの途中まで見続けた。

で、この辺りからダイヤモンド・パールとベストウィッシュぐらいまでは時間が合えばたまに見るぐらいでほぼほぼ無関心だった。

そしてそのまま大人になり、就職。無論アニポケに無関心だったけど、転機が訪れた。そうXYでのセレナの登場だ。きっかけは覚えていないけど、旅仲間で明確にサトシに好意を寄せるヒロインが登場したと聞いて興味が湧き、ちょこちょこと見始めるようになったのに加え、この時ぐらいにアマゾンプライムビデオで歴代のアニポケが全て見られるようになった。僕は何かに取り憑かれたかのように、今まで関心が薄かったのも取り戻すかのようにどハマりして見返した。

でも、サンムーン編でそれまでかっこよかったサトシのデザインが急に幼くなったのがショックで結局まだフェードアウト。

そして新無印だ。シゲルやヒカリなど、過去のキャラクターがバンバン出てくるようになり、再び毎週見るように。
それまでのシリーズで、過去キャラが出る事自体相当珍しかったのが、今回で妙にわんさか出てくるので、この辺からサトシ引退説が囁かれるようになった。

そして2022年12月末。公式から遂に主人公交代の報せが入った。
当然といえば当然だ。本来アニポケはこんなに長寿番組になる想定でスタートした訳じゃない。ポケモンリーグで勝ち進める程の実力者なのにベストウィッシュ編の序盤でその日になったばかりの新人トレーナーにピカチュウを使って敗北したり、前述したようにXY編でかっこよくたくましく成長していたのに、サンムーンでは精神年齢が逆行したりなどなど、シリーズが切り替わってもサトシは続投していた分、どうしても無理が生じていた。

でも、サンムーンのポケモンリーグで初優勝を果たし、そのまま新無印編へ移行した時には無理はそこまで無かった。前作での無邪気さや戦闘のセンスはそのまま。サンムーンでのチャンピオンになった経緯は今作でもしっかり表現されて、チャンピオンシップスでシロナやダイゴといった強豪を打ち負かし、前大会でチャンピオンとなっていた新キャラ(名前が思い出せない。すみません)にも勝利して遂にチャンピオンとなった。

こうなってしまうと、今までやっていたような新シリーズでのリセットは無理があり過ぎてしまう。チャンピオンにまでなったトレーナーが、新しい街でジムリーダーに敗北するのは流石に問題だろう。

サトシの卒業はもう必然だ。

振り返ってみると、なんだかんだサトシに愛着を持ってたことを実感する。

最終回。最初の方でも触れたように、ピカチュウ以外のキャラとはこれでお別れなのだ。僕はスマホと距離を離し全神経を集中してリアルタイムで見た。
カスミとタケシの「またね」というセリフが重く感じた。前話で解散しかけていたロケット団がいつも通りにまた集結して、いつも通りにピカチュウを付け狙う、少し前まで食傷気味でもあったその姿に今回はホッとした。ピジョット再登場にはテンション上がった。そして最高のボロボロ靴を履き替え新しい旅へ歩を進めるサトシ。でも、これからその姿を描く事はない。見る事はできない。寂しい。でも、何処かで区切らないといけないのもわかってるし、旅自体は続いていくのだからそれはそれでホッとした自分もいる。

また何かの特番とか映画とかでサトシに会えるといいな。サトシだけじゃない。カスミやタケシ、ロケット団にも。


今回の記事は文章の構成とか文脈とか気にせず、ただただアニポケを見終わり思った事を書き連ねた駄文です。

読んでいただいた方ありがとう。

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