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【8ヶ月】「この子みたいな子」じゃなくて「この子」が日本に行けるように頑張る

カンボジアに来て、8ヶ月。
会社の中でも色々なことがあった。

楽しいことも多い。
でも、心に残っていることの1つ。
それは、1人の学生が日本へ行くことを諦めたこと。
この子は日本語の勉強をすごく頑張っていた。
私が2月に来た頃から、頑張っていたけど、それからもモチベーションを保って、勉強を続けていた。授業の内容だけじゃなくて、自分でも色々と調べて、新しい語彙を覚えて、どんどん自分から使って話しかけてくるような学生だった。性格も明るかった。他の学生(友達や後輩など)が勉強のモチベーションが下がって、なかなか自学できない時も、いつもその子の隣に座って勉強して、励ましていた。そんな学生だった。

でも、なかなか日本に行けないことがわかって、一時的に田舎の家に帰る事になった。そして、会社にある知らせが入った。
「〜さんが、金銭的な理由で日本へ行くことを諦めると連絡がありました。」
私にとっては衝撃的だった。

だって、あんなに頑張ってたじゃん。
でも、きっと家族とも話して、決めたんだろう。

社員としては、諦めることしかできなかった。
ビジネスでやっているから。

でも、個人としては、身体中に彼女が残った。
頭から離れなかった。

彼女は、同じ学校で勉強していた同級生や、後輩が日本へいくのをSNSで見るとき、どんなふうに思うんだろう。

悔しかった。個人として。

そう思って、将来自分で学校を作って、
「彼女みたいなカンボジア人に日本語を教えたい」
と考えた。

でも、違った。
彼女が頭から離れなかった。
彼女が勉強を続けて、日本へ行くときに、空港へ見送りに行って、渡そうと思っていたひまわりの折り紙が彼女を思い出させる。

「彼女みたいな学生」じゃなくて、
まずやるべきことは、
「彼女」が日本に行けるように、頑張ろう。

私はご縁を大切にしている人間だ。
だから、1人1人に出会えたことが嬉しくて、学生1人1人が日本に興味を持って、日本語を勉強してくれることが嬉しい。

「彼女」が日本へ行ける方法を、どんな方法でも考えよう。

考えて、それに向けて、たとえ小さなことでも、動いていこう。

そのために、生きたい。

きっと、彼女が日本へ行けたときには、私の中で何かが変わっているから。

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