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ウソを書く

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2021年2月の記事一覧

『伊勢物語』芥川01(ウソ後編)

(昨日 ↓ から続き)  その経緯は以下の通りである。  多めの睡眠薬を摂取していた龍之介…

『伊勢物語』芥川01(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――かの芥川が芥川をモチーフにした芥川が存在した。 …

『平家物語』扇の的04(ウソ後編)

(昨日 ↓ からウソの続き)  というのも、このたった1種類の異本から生まれた慣用表現こそ…

『平家物語』扇の的04(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――『平家物語』の異本の中には、プレミアがついている…

『平家物語』扇の的03(ウソ後編)

(昨日 ↓ からウソの続き) https://note.com/namikitakaaki/n/nd46a5e03a078  もちろん歌…

『平家物語』扇の的03(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――源義経は、モンゴルに逃げたのちチンギス・ハンとな…

『竹取物語』イントロ04(ウソ後編)

(昨日 ↓ からウソの続き) https://note.com/namikitakaaki/n/n62eac4cddfbd  その太政大臣の説明として「律令下においては具体的な職掌のない名誉職で、適任者がなければ設置しない則闕(そっけつ)の官とされた」とは、引用元のwikipediaにもあるとおりだ。  しかしながら「則闕=いてもなくてもいい」と理解するのは早計であろう。いてもいなくてもいいのではない。右派と左派がもめた必要な時だけ、調整役として、臨時に置かれたというのが

『竹取物語』イントロ04(ウソ前編)

 いまから書くことは概ねウソなのだが――18~19世紀を生きたドイツの哲学者ヘーゲルの唱えた…