見出し画像

『突破力』DAIGO

おはようございます!
この本は、メンタリストDAIGOが著書なだけあって、精神論ではなく、科学的根拠に基づいた方法論が分かるのでオススメ!
ザコ自己啓発本??よりは100倍価値ある。

『限界はこえるものではなく、付き合っていくモノ』このことに気づかせてくれる本。
→目標達成力がUPする

1.限界がないのは人間の愚かさだ

限界には、「生物学的な限界」と「思い込みの限界」をどうやって見分けるのかということだ。自分が感じている限界が思い込みによるものではなく、生物学的なものだとしたら、それを超えようとしても結果はなかなか出ない。

ひどい場合はプレッシャーに押しつぶされてしまうだろう。
例)熱血体育会系の部活などでありがち

失敗したら別のものを試すというのは、じつにシンプルな方法論だ。だがこれを常に実践できる人は少なく、「わかっていてもできない」パターンが多い。さらにタチが悪いのは、「そんなことはわかっている」のに、一向に行動しないというパターンだ。この罠にハマると、人々はひたすら問題を先送りにしてしまう。

これら2つのパターンは異なるように見えるが、「現状維持バイアス」にとらわれているという点で共通している。

どう考えても変化を起こすべきなのに、新しいものを受け入れられず、現状のままでいたいと思ってしまっている。

このバイアスは狩猟時代に人間の脳へ書き込まれたもので、人間の変化を嫌う性格はここから来ている。だが現代では思いついた仮説をすぐさま検証し、変化を起こせる人のほうが、より適応力は高い。

今は現状維持バイアスの他にも、60~80種類のバイアスが見つかっている。しかしわたしたちはその存在に気づけず、無意識のうちに判断をコントロールされがちだ。アインシュタインの「限りがないものは、宇宙と人間の愚かさの2つだけだ」という名言は、少なくともバイアスに関しては的を射ている。何も対策をとらないままバイアスに飲み込まれると、なす術がなくなってしまう。

だが近年ではバイアスに関する研究が進み、その悪影響を和らげるための思考のゆがみを乗り越える科学的な方法も編み出されてきている。これこそが、著者が伝えたい「科学的に正しい限界の突破法」である。

2.『知るだけでかかりにくくなるバイアスの罠』


①隠れナルシストバイアス

自分を平均よりも優れていると思う心理、それが「隠れナルシストバイアス」だ。多くの人が
これに引っかかっている。

自分のことが大好きであることを隠そうとしない“普通のナルシスト”よりも、心の底で「誰も私を理解してくれない」「周りはみんなバカなのでは」と思う“隠れナルシスト”の方が、じつのところ厄介である。このバイアスを持っている人は、「自分には凄い才能がある」とひそかに信じるだけで努力はせず、メンタルが弱いゆえに他人からの批判には耐えられない。だから自分を笑った人をひたすら恨み続ける。

隠れナルシストの罠にハマると、生産性がなくなることはもちろん、自意識だけが高くなるが能力は伸びず、他人からも良く思われなくなってしまう。

②好感度ギャップ

何の証拠もなしに「自分は好意を持たれなかったのでは」と考えてしまうバイアスが「好感度ギャップ」だ。一度「相手に気に入られなかった」と思うと、その感覚は数カ月に渡り続くという研究結果もある。このバイアスにハマると、他者とのコミュニケーションだけでなく、メンタル面にも多大な影響を及ぼしかねない。

人間は基本的に相手の好意レベルを見抜くのが苦手な生き物だ。「多くの場合は、相手は自分が思うよりもこちらを良く思ってくれている」という自覚を持つだけでも、このバイアスの悪影響を軽減できる。

3.☆必読☆ 『無理なく限界を超える3つの方法』


①セルフモニタリング

「セルフモニタリング」とは、自分の行動・思考・感情などを自ら観察し、記録していくことを指す。

とりわけおすすめなのが、「自分の感情」のモニタリングである。これをし続ければ、一段上の客観性を育めるだろう。それだけ「感情」がわたしたちの行動に与える影響は大きい。脳内で理性と感情がせめぎ合うと、多くの場合は感情が勝利を収めることになるからである。

代表的なやり方に「1日再構成法」がある。記録紙を用意し、1日の終わりにその日あったことを(1)開始時刻・終了時刻、(2)何をやっていたか、(3)誰とやっていたか、(4)快楽、(5)やりがいという5つのポイントに従って書き込んでみる。これを約3~4週間続けた被験者は、自分の心理を客観的に捉える能力が向上し、幸福感がアップしたと報告されている。

②クリティカル・シンキング

「クリティカル・シンキング(批判的思考)」は問題やトラブルに対して、バイアスにとらわれずに最適な判断を目指す分析法だ。
IQは生まれもった知能の高さだが、クリティカル・シンキングはトレーニングで伸ばせるし、これに長けた人物ほどトラブルにあいにくくなるという研究結果もある。
それゆえ人生の成功に欠かせないスキルになりつつあると言える。

クリティカル・シンキングをもっとも手軽に鍛える方法が「質問集」だ。
何か困ったことが起きたら、「この問題の要点は?」「別の人の視点から考えたらどうなる?」などと自問自答をくり返し、あせった状態で判断しないように自分を誘導してみよう。

瞬間的な判断を迫られたときに合理脳を起動したい場合は、あらかじめどんな場面にも対応できそうな質問が有効だ。その代表例が「クリティカル・クエッションのビッグ6」である。
これは
(1)自分の身に何が起きているか、
(2)なぜこの問題は重要なのか、
(3)見えていないものは何か、
(4)今の結論へどのようにたどり着いたか、
(5)誰が言ったことなのか、
(6)他に考えるべきことはないのか、
 
以上の6点からなる。
「なんとなく」取り組むのではなく、どんな小さな事柄でもこのビッグ6を自分に投げかけながら深掘りしてみると、問題の所在を明確にできるはず。

③知的謙遜

知的謙遜とは、「自分が何を知っていて何を知らないのか」をしっかりと把握して、「自分には知識が足りない」というネガティブな事実を心から受け入れることを指す。
これまでの実験では、自分の知識にうぬぼれていた人ほど、実験で課されたエッセイの内容をうまく読み解けず、
逆に知的謙遜度が高い人ほど、しっかりと根拠にもとづいた判断ができていたという。とくに得意なジャンルこそ、自分に疑いの目を向けることが大切である。

知的謙遜を鍛えるテクニックのひとつに「ティーチング」がある。その名のとおり、自分の知識を他人に教えるという方法だ。
実際に自分の得意分野などを家族・友人に説明してみると、よほど言い慣れていない限り、どこかでかならず言いよどむ。
その瞬間こそが、知的謙遜を育てる大きなチャンスである。
うまく説明できなかったことに意識を向けて、その事実を受け入れるように努力してみよう。「自分の知識はまだまだなのだ」という自覚が芽生えると、それが知的謙遜へとつながっていく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?