社会学の授業 振り返り

University of Wisconsin(ウィスコンシン大学)のオンラインコースで履修したIntroduction to Sociology(社会学入門)の授業について紹介したいと思います。


■ なぜ、社会学を取ったのか?

アメリカで作業療法の大学院に入るために、Anthropology(文化人類学)かSociology(社会学)をPrerequisites(必須科目)として指定している学校が多いので履修することになりました。

▼ 例えば、テキサス大エルパソ校

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▼ 南カリフォルニア大

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本当は、Anthropologyを取りたかったのですが、Aをとるのが大変そうで(97%以上が必要だった)、急遽Sociologyに変更しました。。OTの学校に応募するには、成績がとても大事なので。


■  授業の内容

日本の社会学入門と似たような感じだと思いますが、ざっくり以下のようなことを勉強しました。

・Sociological Imaginationとは
・社会学で使われる調査・研究手法(定量的研究・定性的研究)
・文化とメディア
・逸脱(犯罪や、社会規範から逸れる行動)
・ジェンダー
・人種   など

Durkheim(デュルケム)の自殺論から、自殺についての社会学的考え方について学んだり、アメリカでの人種差別の問題など、最近話題になったトピックスもあったので、そのようなニュースを見たときに、社会学とつながっているな、と感じました。


■ スケジュール

私はSummer semesterでの履修だったので、6/12から8/8までのコースでした。

提出物を出し終わって一息つく間も無く(!?)次のチャプターが始まるという感じでした!

同じ授業内容を3週間で行うfast-trackのコースもありましたが、消化不良になりそうだなと思い、ゆっくりコースを選びました。


■ 勉強の仕方

この授業には講義動画が無かったので、教科書とInstructor commentary という先生のコメントを読んで、quiz(小テスト)やWriting assignments(小論文)、テストの勉強を進めました。


教科書は『You May Ask Yourself: An Introduction to Thinking like a Sociologist (Core Sixth Edition) Core Sixth Edition』を使いました。

紙の本は日本から買うと面倒かつ持ち物を増やしたくなかったので、Kindleのアプリを入れてeBookで読みました。

▼ Kindle上でハイライトしたり、メモを残すことができる

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先生作成のInstructor commentaryが6~9ページ、教科書が1章あたり40~50ページあったので、2日に分けて読むようにしました。

▼ Instructor commentary(先生の解説)の例

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また、教科書を読むのとあわせて各章のKey Terms(重要な用語)をQuizletに入れて覚えるようにしていました。
▼ Quizletで作成した用語集

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■ 課題(Discussion & Essay)

・Discussion
1週間に1つ、Discussion Questionに答え、かつクラスメイトのレスポンスに返答する課題がありました。自分の意見をまとめて英語にするのに最初は苦労しましたが、馴染みのあるトピックでは意見も出しやすかったです。

▼ Questionの例(COVID-19によって利益を生み出している人はいるのか、(米国での)緊急経済政策で給付金をもらえる人、もらえない人は誰か)

How does economic inequality affect our lives at this time of Covid 19 crisis? Faced with this crisis, it certainly looks like we are all in the same boat, our differences, rich or poor, black or white, gay or straight, feel so small. Or does it? Are we really all in the same boat? Do some of us fare better than others? Are there people actually benefiting from this (or profiting from this)? Who can and who cannot get that federal stimulus check?

・Writing assignments
教科書の内容に沿ったテーマで実際のデータを見てその内容を考察したり、著名な社会学者についてその人たちの立場を説明したり・・・という課題が全部で11回出されました。

Introductionのクラスなので、「社会学的に自分の意見を書く」というよりは、教科書やInstructor commentaryの内容を理解できているか?を確認するための課題という感じでした。

Writing assignmentsは成績の55%と、一番比重が置かれている課題だったので、点数が引かれている時は何が足りていなかったのか等を先生に聞くようにしていました。

人文学系の科目は、採点基準がいまいちよく分からないので、頑張ったのに点数が低い・引かれているという場合は、先生に聞くことをおすすめします!

▼ 提出した課題の例 ①

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▼ 提出した課題の例 ②

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■ テスト

・Quizzes(小テスト)
Quiz(小テスト)はmultiple choice questions(選択問題)で1回だけ受けることができました。

Open-book(教科書やノートを参照して良い形式)でしたが、紛らわしい選択肢があって間違えたりしましたが、成績の15%だったので1問程度のミスは気にしないようにしました。


・Exams(中間試験・期末試験)
2回のExamsもmultiple choice questions(選択問題)かつopen-bookでした。

Midtermは64問、Finalは54問でした。

試験時間を長くとってもらえたので、見直し時間も含めて余裕を持って解答することができたと思います!

テスト対策としては、用語の見直し、それまでに受けた小テストをもう一度解く、Instructor commentaryを熟読するということをテストを受ける数日前から少しずつ行いました。


■ 成績

Grading scaleでは93%以上がAだったので以下の2点を徹底するようにしました。

1. 毎回の課題を締切までにきちんと提出する
2. QuizやExamではミスがないように見直しを何回も行う 


▼ 授業のGrading scale

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テストや小テストで間違えた問題は、教科書で確認し、それでも分からない時は先生に直接聞くようにしました。

2回ほど、問題が間違えている(正答が複数個ある)ということがあったので、テスト後に疑問に感じることがあれば先生に聞いてみると良いと思います。


最終成績は98%で、Aをもらうことができました。

授業が始まった時は、社会学に興味がもてず、ついていけるか心配でしたが、なんとか単位を取れて良かったです!

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!


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