なみある?塩田気象予報士の波や天気のお話。【ゆく年くる年】
今年も残りわずかとなりました。
今日クリスマスの夜には、上空にこの冬最強の寒気が流れ込み、年末大寒波がやってきました。
日本海側は雪や雨となり、週明けにかけて大雪に。波も大荒れの厳しいコンディションが数日続きそうです。
太平洋側でも夜には雪がちらつき、山沿いなどホワイトクリスマスとなるところがあるかもかもしれません。
波は、、、12月前半の、波が少々ありすぎた日々が嘘のように穏やかで、千葉や茨城、九州などは北東~東ウネリや、寒気の北寄りの風による波で、エリアやポイントによって多少は遊べていますが、物足りないところも目立っています。
さて、年末年始の波はどうでしょうか。
クリスマス後の強い寒気は28~29日に一旦抜けるのですが、大晦日には再び寒気が南下してきます。
2021年の締めくくり、2022年の幕開けは冬型の気圧配置となりそうです。
日本海側の乗り納めは、九州や山陰、近畿、北陸では風が弱まる28日~29日辺りがベストかな思います。
28日はハードなポイントもあり、また29日の日中は西寄りの風が徐々に強まるため西向きのポイントは厳しくなりそうですが、この両日はポイントを選べば出来そうです。ただし、海へ向かう道中の積雪などにも充分ご注意くださいませ。30、31日は、再び風、波、雪が強まり厳しくなっていくでしょう。
東北や北海道は南寄りの風となり、雪も弱まる29日にウネリも少し落ち着きそうですが、大雪の影響は続き、乗り納め出来るかどうかとなりそうです。
太平洋側は、東向きのポイントは今後も物足りないところが目立ちそうですが、千葉や茨城などは大晦日まで何とかサーフィンできる日が続き、宮崎も30、31日はポイントを選べば出来そうです。その他のエリアは、小波があれば割り切って乗り納めを。
また、南向きのポイントでも反応が弱いところが多いものの、寒気の西風による波が反応する湘南など、28日午後や29日の午前中を除き、大晦日まで何とか波が続きそうです。
29日の午後は気圧の谷の接近で西~南西風が多少強まりますから、風波で出来るところもあり、30日朝もポイントによっては、何とか波が残るところもある見込みですので、この辺りをチェックしてみてくださいませ。
そして、2022年乗り始め。
まず、日本海側の元日は、ハードで、大雪など天候も含め厳しいところが目立ちそうですが、九州や山陰では風が弱まり、初乗り出来る可能性があります。
2日は日本海北部に低気圧が近づくため、風が一旦南西~西へ変わります。東北や北海道は積雪などもあり厳しめとなりそうですが、九州、山陰、近畿、北陸ではウネリを軽減するポイントを選べば出来るかも。
3、4日は再び冬型の気圧配置となり、厳しくなっていくでしょう。
波はありますが、サーフィンは限られたエリアでの年末年始となりそうです。
続いて太平洋側のお正月は、元日は風が北寄りとなるため、東向きのポイントの宮崎、千葉、茨城などは東ウネリとともに北ベースの波が反応して2日にかけて出来そうですが、3日は西寄りの風に抑えられがちとなってしまう見込み。
また、南向きのポイントは、元日は寒気の北寄りの風に抑えられてしまいそうですが、朝は湘南などで西ウネリが残る可能性も!?
2日は西~南西風がやや強まるため、風波で何とか初乗り出来るかもしれません。
3、4日は西風が吹き荒れるため、和歌山や東海、湘南などで出来そうです。
クリスマス後の大寒波に続き、年末年始も寒波がやってきますが、雪の大きな被害がありませんように。
そして、来年も皆さまが良い波と出会え、笑顔でサーフィンできる日が沢山ありますように。
簡単には海外へ行かれない世の中になって間もなく2年ですが、2022年は海外トリップへ気軽に出られるような、そんな年になることを願い、2021年の天気や波のお話を締めくくります。
気象予報士
塩田久実