史織さまからのお手紙@聖クロス女学院
はじめまして、ごきげんいかが? 毎日、寒い日が続きますね。だけど、わたしは朝、手袋をはめるのがちょっぴり楽しみなの。手袋って、なんとなくうれしくならない? わたしだけかしら。
わたしとのデスティーノを望んでくださったあなたに、冬の思い出をひとつ、お話しするわ。わたしは御ミサのときに白いヴェールをかぶるのだけれど、そのときにいつも思いだす冬景色があるの。
それは初等部を卒業する年の冬、満月のまぶしい蒼い夜だったわ。
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