落陽に寄せる

眼差しの深さをどうにもあなたは知らない
そこに広がる海は黒々と底が見えない

気迫に溺れ 砂を引っ掻き
踊るように見えて浮かんでいるだけ
粧われながら 額縁の外
ガラスの向こうの偉い人のスポットライトを待っている

そこに広がる海をどうにもあなたは知らない
生臭い気持ちは瓶の中で腐って開かない

打たれ弱さは細い糸のよう
弛み絡まり動けないでいる
形を為すのが恥だと思っていた
いらない言葉にそっと蓋をした

夕景が淀んだ目に染みるのは、
その尊さに、儚さに、重ねてしまうから?
そうして、いま気づくのだ
沈む陽じゃない、
あなただけが寂しいのだと

わかってたまるかこのなみだを

(オフボーカル https://drive.google.com/file/d/1-Pm-kD-h-Zn8HuaWz4dTQQro2kwyGu3Z/view?usp=sharing 使用に際してはこちらのガイドラインをご一読ください→https://note.com/namazuune/n/n156b52157679)


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