[日記]1/12 回収された単語とデパコスへの誘い

ものすごい劣等感と、頭痛で目が覚めた。
多分悪い夢でも見たのだろう。

今日は休みの日だが、起きる理由がある。インドネシア語検定を受けるからだ。

会場がある池袋には2時間ほど前に着き、インドネシア語の参考書を開いた。今週1週間でここまでやろう、と決めていたページまで残り6ページぐらい。世間的には1週間が月曜始まりか日曜始まりかとても曖昧な国だが、私は月曜始まりとしている。今日は日曜日。つまり今日中に6ページ終わらせないと目標達成できないので、無理やり終わらせる。遅めの朝ごはんをソーセージマフィンで済まて。

勉強に集中しようと思っても、手がスマホを欲する感じがあって、こう書くとスマホ中毒のヤバいやつみたいだが、インスタグラムを開いてしまった。集中力散漫というやつだ。とは言っても私のインスタグラムで来るメッセージやインスタグラムで見るポストというのは大体インドネシア語なので、インスタグラムを見ることも勉強のうち、という理屈が通っていそうでそうでもない言い訳をする。

手前味噌で申し訳ないのだが、昨日私は自身のインドネシア語学習史上、最大の功績を残した、と勝手に思っている。それは、mata(目)という単語がつくイディオムをまとめてみたのだ。私自身では初め、matahari(太陽)やmata uang(通貨)、bulu mata(まつげ)ぐらいしか思い浮かばなかったのだが、インドネシア人フォロワーの人にアンケートを取ったところ20以上のイディオムが上がり、それを一覧にしたのだ。

これをシェアしたところ、私よりもインドネシア語レベルがはるかに高いと思われる方々から、参考になるとのお褒めの言葉をいただいた。本当に手前味噌汁だとは思いつつ、日本人の方にもインドネシアの方にも褒められたことが誇らしかった。今回発見した、①疑問→②質問・知識の吸収→③還元、という有効なプロセスを継続していきたいと思う。

次に企んでいる動物に関する言葉シリーズについて、インドネシア人フォロワーの方とやりとりをしていた。内容は、ワニについて。インドネシア語ではワニに関することわざや言い回しがたくさんあるようで、ワニが可哀想になるぐらいひどい扱いをされていることを知った。例えば、laki laki buaya(ワニの男)という言葉は、チャラ男を意味する言葉らしい。きっと誠実で奥手なオスワニもいるはずだろうに。そういう偏見でオスワニを一括りにされては、ワニもたまったもんじゃない。ふと、日本ではワニに関する言い回しが少ないな、と気づいた。日本では基本的に野生ワニは存在しないらしい。世の中には、「日本に野生ワニは存在するのか徹底検証」というブログ記事もあるのだから、色んなことをしてる人がいるもんだ。

さて、検定試験が始まる30分前になった。お昼ご飯はコンビニのおにぎりを1つ、急いで頬張る。

インドネシア語検定というのは、一番難しい
特A級からあいさつができる程度のE級まで6つのレベルがある。特A級に至っては、ネットの情報によると合格率0.0%、受験料20,000円とのことなので、その難易度の異常な高さと高額な受験料にも関わらず受験する人は、本当に特A級が欲しくて欲しくて頑張ってる人なのだと関心する。

私が今回受けたのは初級と言われているD級なのだが、それでも私には分からない単語がいくつもあった。60分の試験時間のうち、30分ぐらい時間が余った。こういう検定試験は決まって問題用紙が回収されるのが常だが、特に問題用紙の注意書きに「試験終了後は問題用紙を回収します」というような記載はされていなかったので、きっと回収されないだろうという5%ぐらいの期待を抱えつつ、復習用に問題用紙の端っこに分からない単語をまとめておいた。案の定、試験終了後に解答用紙と一緒に問題用紙を回収しますと言われ、前から2番目の座席にに座っていた私は、回収が後ろから前へと回って来るまでの間に、問題用紙に書いたたくさんの知らない単語たちを暗記しようとしたのだが、試験終了の安堵感と、空腹感とともにすぐに忘れてしまった。

ふと、前の座席の人の時計を見ると、14時15分にも関わらず、その人の時計の針は12:15を指している。インドネシアとの時差は2時間。この試験に向けて、時間感覚までもインドネシアにし、気持ちをインドネシアにして臨んだのだろうか。

試験終了後、ずっと行きたかった立ち食いのお寿司屋さんへ向かう。その道すがら、知り合いにものすごく似ている人が彼女らしき人とべったりくっついて歩いているのを見かけた。30mほどこっそり尾行してみたが、怖いのでやめた。

人気のお寿司屋さんは、相変わらず混んでいる。15時までのお得セットは、入店したのが15時15分ごろだったのでもうすでに終わっており、一品ずつ頼む好きなネタを注文した。

私はこういう時、サーモンとまぐろは絶対に外せない。寿司で頼むネタは人によって好みが違うので、人それぞれで構わないのだが、隣の人がイカを4貫も頼んでいることに、イカは好きなネタランクでいうと15位ぐらいだろう、という私にとっては驚きだった。

その後、デパートのトイレに行った。デパートの女子トイレはいつも混んでいる。デパートの待ち時間、お笑い芸人ハライチの岩井さんが書いた「僕の人生には事件が起きない」という本をkindleで読む。この本はさらっと読めて、ジワジワ笑いがくる。事件が起きないとタイトルで言っている割に、何気ない日常を事件が起こってる風に書いていて、ついつい笑ってしまう。

私が今日、このブログを書いているのは、岩井さんのこの本を読んで、私も大して面白くもない日々をとりあえず書いてみよう、と思ったのが1つのきっかけである。もう1つのきっかけは、昨日イベントで、もう何十年にもわたってブログを欠かさず書いているという方に会い、その方の身体から自然と溢れ出るエネルギーに圧倒されたからだ。私もその方のようにパワフルでいたいという思いから、とりあえずブログを書くという習慣を真似してみようと思ったのだ。

トイレを済ませ、デパートのコスメ売り場に行く。所謂デパコスというものが並んでいる場所だ。昨日読んだとある記事で、はっと目を奪われるような美貌の持ち主のインタビュイーの方が、デパートのコスメ売り場でサンプルのメイクをしてもらうまで、メイクに興味がなかったが、鏡に映る自分の変身ぶりに驚き、デザイン専攻だった彼女はそれ以降自分の顔をキャンバスにしようと決めた、という趣旨のことを言っていた。

私は例によってとても影響されやすいタイプの人間なので、その記事を読んですぐにデパートのコスメ売り場でプロにメイクをしてもらいたいと思った。私はメイクに全く興味が無い。ブランドの違いやら、下地の意味もよく分かっていない、女子力偏差値が低い部類の女である。

結果的に、3つのブランドで色んなものを顔につけてもらった。肌診断をやってもらえるところでは、セラミドのレベルが高いが血色のレベルが低いので、血行改善のためによく運動をしてください、という化粧品売り場で聞くとは思わなかったアドバイスをいただいた。日々の運動不足をまんまと見抜かれてしまった。

2つ目のブランドでは、一通りのメイクをしてもらって、肌艶が増した気がした。折角してもらったメイクをすぐ落としてもらうのはすごく勿体無い気もしたが、3つ目のブランドをふらふらしているとメイクお試ししますか、と声をかけられ、思わず承諾してしまった。お化粧されてから何時間ぐらいたちますか、と言われて5分前ですとは流石に言えずもごもごした。

ブランドもののメイクは高い。普段薬局でメイク用品を買っているし、あいにくデパートのコスメ売り場をうろついても、メイクを頑張れるような意気込みは生まれなかったので、ちょっと検討しますと言って、メイク売り場を後にした。

近くのカフェに入り、この記事を書いている。30分以内で書き終えるつもりが、1時間以上もかかってしまった。こんなことでは、きっと日記を毎日つけようという目標は続かないだろう。万が一、続くようなことがあれば、是非読んでいただけると嬉しい