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どうして今、読書会なのか?

先日、2022年1月から1年間の体感読書プログラムをリリースしました。リリースにあたり、どうして今「読書会」を改めてリリースするのか、「体感読書」っていったいなんだ?ということをまとめてみました。ぜひ、読書はしたいけど時間がないっ、という方はこの1年間「体感読書」に挑戦してみませんか?遠くに行きたいなら、皆でいけー!!

本を読まないから時間がない

本は読みたい、けど時間がない。もう本と時間ってセットですよね。まとまった時間や少しほっとできる時間がないと本なんて読んでられない!!以前、大学院のブランディングの授業で「大人の読書事情」を調べていました。そこで日本人の9割は読書は大切だと思っているけど、読めない。読めない上位3つは次の通り。

1位「本を読まなくても生活に不自由しないから」
2位「忙しくて読む時間がなかったから」
3位「インターネットやテレビなど他に面白いものがあったから」
参考:2020年度読書世論調査(毎日新聞社)

全てごもっとも。そこでこの3つの読書ができない原因を打破するのが、私は「読書会」だと思っています。

なぜなら読書会で得られるモノの一つは「時間」です。読書だけではないのですが、やりたいことや「緊急ではないけど重要なこと」をするための時間を作る方法は、私はこの2つだと思っています。

・締め切りを設ける

・気持ちにコントロール権を渡さない

実際に私はここ数年、大学院生活を育児と仕事を両立しながら続けてきました。そこで得た大きなスキルの一つが「時間を作ること」です。当初は「髪を乾かさないで寝かしつけをすることで、その寒さで寝落ちから目覚めて勉強する」とか、もうがむしゃらでしたが、そりゃもう風邪ひくし、笑。そうやって試行錯誤しながら行き着いたのはこの2つ。

締め切りを設ける

これは仕事でもそうですが、おしりが決まっていたら、皆さん何とかしますよね?笑。これを読書に当てはめると、何とか隙間時間を使って読めるものです。読書を「時間ができたら、する」とすると、もうしない、笑。

しかもその締め切りはチカラがあった方がいい。それがここでは読書会です。いつまでに〜まで読んできて、皆で話そ〜となれば、そこまでに読んでおきたい。おっと後●日しかないし、子どもたち早く寝かせて本読も、となります。

気持ちにコントロール権を渡さない

これは教育業界にいてよく聞かれる「モチベーションの上げ方」と同じです。

「やる気が出ない」

子どもの勉強などもそうですが「やる気が出ないのをどうしたらいいか」「モチベーションを上げるには?」とよく聞かれます。結論は「やる気なんて待ってても出ない」です。特に子どもの勉強なんて、やる気出るまで待ってたら日が暮れますよ〜笑。

私はやる気や努力は「仕組み」だと思っています。

実際に色々な書籍にもすでに書いてありますが「やる気」というのは、やり始めた後に湧いてくるものです。だから、まずは1問解く。本は1ページ読む。そしたら見えてくる景色があります。

だからその一歩を促す仕組みだけ整えておきます。電車の待ち時間にすぐ読めるように本をスタンバイさせておく、どれだけ忙しくても昼休みの15分だけはこの時間に当てる、など。

やる気、つまり気分や感情に振り回されずに、まずはやってみる。それでも乗らない日はもちろんあります。が、順番が「やる」が先であることが大事だと思います。

名著を読むという体験

私は読書は好きですが、なかなか「古典」や「名著」と呼ばれる本は読んでいませんでした。理由は「難しそう」だからです。それでも大学院で課題図書として幾つかの古典を読む機会がありました。上記の「締め切りを設ける」と同じで、読まざるを得ない環境ですね。そこで恥ずかしながら初めて読んで驚いたのは「この話ってここからきてたんだ」「ここに書いてあることって、最近の〜に似てる・・・」ということが多々ありました。

つまり、その分野の古典や名著と呼ばれるモノを読めば、その枝葉の本が必要出なくなる。だからそうした枝葉の本を読む時間が必要なくなる、ということです。源流の「流れ」を抑えることで、全体像が見えたり、最新の理論の背景が見えてくる、という体験が名著や古典を読むことでできました。

そして今回の「体感読書」では、マルクスの資本論まではいけなかったものの、社会の仕組みの根底を知るということで「資本論」周りの本に挑みたいと思っています。

「読書会」から生まれるConnecting the dotsの体験

教育現場にいて、もう一つよく見るのが「これからの時代は詰め込み教育ではなく、もっと創造力が必要になる」と、子どもの創造力を引き出すために習い事に連れ回す保護者たちの奮闘です。私も詰め込みとか、私自身が全く詰め込められないタチなので、早々に断念してしまっています。しかし、アウトプットにはインプットが必要だと思っています。

幼児の語彙には、読み聞かせ。

英語を話すには、リスニング。

そして私自身が会社員5年目で妊娠、育休に入るまでに感じた「枯渇」。クリエイティブやアウトプットを求められ続けて、必死に期待に応えようとしてきましたが、今思えば、もう圧倒的にインプットが足りなかった。出せるものは、もうないよ、と。読書も人並みにしてきたけど、もうカラカラだった。

そして今「やりたい」ことが見えてくるまでに復活できたのは「良質なインプット」のおかげだと思っています。その一つが「読書会」です。「読書会」はインプットとアウトプットを行き来するので、私は点と点が繋がっていく感覚をよく覚えます。星座のように繋がって、それが「何か」に見えてくることも。そうした「経験」を提供してくれる場所でした。以前の体験をつらつらまとめたのはこちら→「わたしの精読チャレンジ①」

同じ「言葉」を持つ仲間

そして読書会の最大の魅力は、同じ「言葉」を持つ仲間に出会えることです。同じ本を読んで、夜な夜な語り合う経験、私は大学生の頃以来です。ここは理屈なく楽しいだけ。本の受け止め方や読み方は百人十色です。それを共有し合うのは、仕事や子どもの年齢、背景や価値観が全く違っても、違うからこそ、面白い。

最近、公園で当たり障りのない話しかしてないな。オンラインだとなかなか打ち解けられない。仕事の悩みを理解してもらうのは難しい。そんなふうに思うことがあれば、読書会はおすすめ。今回リリースの読書会は1年間10名限定のメンバー固定なので、またきっと、面白いはず!気になるかたはこちらから→体感読書

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