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「タオルケットをもう一度6」感想。

「タオルケットをもう一度」シリーズを一気に全作品プレイしたので公開順に全作品の感想をいいます。現在非公開の作品含めて全部です。

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タオルケットをもう一度/裏、タオルケットをもう一度6~悪魔と悪魔と悪夢と悪魔~

裏!
6!

怪作。作者様の手により一度エンディングが変更され、おそらく現在作者様の中でなかったことにされてる作品です。

実際、突然あっさり終わりすぎているし、話として少し足りてない気がします…。わらわぅだけ変な牛の精神体に記憶を開放させられたせいで全部大失敗に終わってしまったのはいいとして、あの牛はなんだったのか、なぜ真の精神体である猫舌の言葉は届かなかったのか、みたいな部分があまり回収されずに急に終わってしまった気がします。別にバッドエンド自体はいいんですけど、6は惜しいなって感じです。

テーマとして、「正義と悪」を掲げていて、視点の違いで変わるようなものなんだよという話でした。ポンが悪で魚帽子が正義の作品だってある。この「正義と悪」論は続編のタオル4にテーマが引き継がれるのも含め、問題提起として一貫しているのは熱いです。

ぱりぱりうめママが狂うシーンやらわらわぅの存在やら、本編はかなり嫌な話が多いんですが、正味僕はこの作品をサブ会話を楽しむゲームだと認識してます。

そう、あごちゅ、裏ぷっち、初期ぷっち、こげぷっち、牛ちゃん…あと光恵とわらわぅ!マップ移動のたびに全キャラの会話が更新されていくという衝撃のシステムでした。

行き止まりの部屋 この画面だけで7人分会話がある

会話がとんでもなく多くて、ゲームプレイ時間のほとんどをサブの会話に費やしました。やっぱり会話イベントがあるとキャラが立って愛着が湧くのでいいですね。特に作者様の会話イベントはセンスが凄いので、読んでてずっと楽しいです。もしかすると「会話イベントがたくさんあっていちいち面白い」という印象が出てきたのはこの作品からかもしれません。

これ以降に連綿と続く、「あごちゅとぷっちは仲良し」も明確にこの作品からスタートしてますから、そういった面でも胸熱な作品です。

あと、百合としてもこの作品からスタートしてるのがいいです。あの、個人的に僕が百合厨なので…すみません。

主人公が女の子、クレイジーサイコレズわらわぅの存在、デレありのあごちゅ博士、凄い頻度で発生する"もふもふ"という行為… ここまで異性愛がほとんどだったタオルケットシリーズが突然百合っぽくなって光栄至極です。ありがとうございます。

正直ゲーム全体を総合的に見たらかなり楽しかったです。そもそもポンが敵であるという裏切りが初見当時は最高にワクワクでしたしね。少なくともなかったことにするほどには悪いゲームではないと思ってます。

次回→


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