見出し画像

「ヨルモルキミリ-はじまりの少女-」感想。

「タオルケットをもう一度」シリーズを一気に全作品プレイしたので公開順に全作品の感想をいいます。現在非公開の作品含めて全部です。

前回→

ヨルモルキミリ-はじまりの少女-

だもし

ヨルモルキミリの全てが分かる第3段。ヨルモルキミリ1ぐらい難しいのに、ヨルモルキミリ1と違って答えのテキストが用意されてないです。やばい!

ヨルモルキミリ1がその後どうなったか、ヨルモルキミリ2における複数の謎の解答が用意されていて、全部の風呂敷がしっかり畳まれますので、プレイする甲斐がありすぎます。よくぞこんな化け物コンテンツを畳めたな…!?風呂敷が畳まれる作品大好きなので、ヨルモルキミリ3は本当に評価してます。

初っ端から猫足乙女が登場してきて、主人公に接触してきた後に、ヨルモルキミリを使って人を殺していた悪い人間であることが明かされます。あの猫足乙女ですよ!?本当に初っ端からフルスロットルでプレイヤーを裏切ってきますね…!

大活躍あごちゅめっちゃ好きです。最初期の天才キャラが後期の天才キャラに渡り合っていくの熱いですよね。わんこがあごちゅを騙すまでに37回も過去を遡る必要があったの大好き。ポンとの絡みも可愛いじゃないですか。てかこいつタオル1のあごちゅかよ!お前のせいでちゅんが!もーちゃすが!コンチェルが!!!!!おい!!!!!!

サカバ啓太が死んでもポンの影響力が残り続けているのがいいです。あの良心の塊みたいな存在が死してなお脅威として宇宙に残り、わんこもあごちゅも血反吐結びも全員警戒してたの良すぎて!サカバ啓太は馬鹿だけど努力がすごい!!!!やった!やった!

今作の総司令官ズッケについて話します。タオル3ではおちょこで偉そうな総司令官でしたが、今回も変わらずおちょこで偉そうです。ただ、周りの魚帽子のズッケへの扱いが全然違います。ズッケのことを「おっちょこちょいでおばか」だと認識した上で全面的に敬意を払っているんですよね。この信頼の形、めちゃくちゃ良いじゃないですか。総司令官ズッケの人格への信頼がクソでかいんですよね。それに応えるズッケの魅力が凄い。総司令官としての責任を果たし、うぃけちゅけを殺すシーンは本当にズッケが一番かっこいいシーンだと思います。

そこまで重要キャラじゃないですけど、天婦・羅ザ煮アがかっこよくて好きです。この性格、いまだかつてタオルケットにいないタイプのかぶき方をしている…単に頭がいいだけでなく態度がかっこいいです。天婦・羅ザ煮アって女の子なんですよね。イケメンすぎるだろ…

大気圏乙女のくだりもめちゃくちゃ好きです。空からクル乙女爆弾と違って、別に悪人ではないので、ギャグとしてスッキリ笑えました。しじみ汁がアームストロング砲を張り手で飛ばすの痛快すぎる…そもそもヨルモルキミリシリーズは脳を過剰に使用するので、ここらへん気軽に読めていいです。根拠ないですけど4次元空間ってタオルシリーズで出てきた中でもかなり上位階層の可能性ありますね。こんなとこまで到達できるの理外のアホすぎる…

ヨルモル3はわんこがカス野郎と化している(厳密には「数あるわんこの中から特にカス野郎と化したわんこが大暴れしてる」)ので、勝利のカタルシスが凄いです。血反吐結びが可哀想過ぎますが、3のわんこカスすぎるのでざまあみろが勝ちますね。

血反吐結びは本当に頭が切れすぎている。特にロボットの発明とかはしていないけど、タオルケット史上一番頭がいい天才なのでは?と思わせます。最終的には全部彼女の予想通りになっているわけですし…まあ今更血反吐結びが勝とうが自分は死に続けてお姉ちゃんは帰ってこないんですけど…復讐に狂った才媛、何もかもが手遅れの少女。わんこを地獄に引きずり下ろすために、自分も両肩まで地獄に浸かっている…。狂っているけど同情も応援もしたくなります。だってわんこがカスすぎるから…。

サブタイトルの「はじまりの少女」がマジで激アツです。このゲームでは序盤でおこちゃんが登場します。boothの紹介ページにもおこちゃんが載っています。中盤でおこちゃんとたんたぬきの過去編のエピソードがあります。こんなの「はじまりの少女」はおこちゃんのことだとしか思わないじゃないですか。

しかし、最終盤で「はじまりの少女」が血反吐結びだと明かされます。これは「はじまりに戻す」おこちゃんではなく、「はじまりに戻る」血反吐結びであるというどんでん返しです。たしかに、このゲームを全てクリアしてみると、こんなの血反吐結びの物語でしかないです…。作者様はこういう印象の転換が本当に巧みで鮮やかですね。そもそもよく考えると、最終章で「はじまり」という文字をサブタイトルに入れているのがおしゃれだ…。

次回→


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?