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高齢者施設で働く看護師【体験談①】

皆さんこんにちわ。namakemonoです。

残暑の日も少なくなり、いよいよ本格的に秋が訪れてきましたね。

ようやく涼しい中で海に散歩が行けるようになり、愛犬とともに喜んでおります♪

noteに自分の看護師としての今までの経験を綴り始めてから3ヶ月目。

最初の転職先である美容クリニックについてお話ししてきましたが、今回からは美容の次に転職した、高齢者施設での看護師体験談を紹介していきたいと思っております。

美容クリニックを退職後、派遣看護師として活動を始めます。

そして派遣になり一番最初に経験した仕事が、有料老人ホームでの看護師でした。

まず初めはざっくり簡単に、”高齢者施設で働く看護師事情”をまとめてみました。


看護師の立ち位置

派遣で回った施設は全部有料だったので、実のところデイや特養など他の施設のことは詳しくないですが、施設系の看護師のポジション・役割はほぼ同じだと思います。

病院は言うまでもなく治療をするための場所。

それに対し高齢者施設がメインで提供しているサービスは、介護です。

そのため職場の主戦力はケアスッタフ(介護さん)達で、あくまでも看護師はそのサポート的な立ち位置です。

とある施設で働いていた時に、看護主任の大ベテランおばちゃん看護師が施設で働く介護士さん達について、こんなことを言っていました。

「ケアさん達がいなくては成り立たない職場だから、ケアさん達がやりやすいように、無駄な仕事が増えないように考えて処置の指示を出している。主役はケアさん達だからね。」

病院では看護部長まで勤めていた凄い方だったようで、だからこういう配慮を当たり前にできるんだなと。

さすがだなと思いました。

ちなみに今まで働いた高齢者施設4箇所の中で、この方のいた施設が全てにおいて整っており、ケアスタッフもまともな人が多く(冗談抜きでやばい人がいる施設も多い)派遣の身としても働きやすい職場でした。


病院では多忙な業務でピリピリした看護師や、常に傲慢な態度のお局看護師が圧力強めに振る舞っていますが、

施設での看護師は決してケアスタッフの上に立つポジションではありません

もちろん病棟だとしても、看護師と看護助手の間で上下関係などないのですが、病棟は強い看護師が圧倒的に多いのでどうしても圧がね・・・

施設へ入居してくる方々はほぼ何かしらの疾患を持ち合わせているので、介護の領域だけでは足りない部分も出てきてしまいます。

そのため看護師はケアスタッフが行えない医療処置、薬の管理、往診ドクターとの連携など健康管理業務を行い、メインである介護業務のサポートをすしています。

この認識が大切で、病棟看護師との大きな違いかなと感じました。


ケアスタッフとの関係性

前述した通り、施設の看護師は本来ケアスタッフのサポート的立場でそこに上下関係はありません。

しかし派遣で働いたどこの施設も少なからず、"ケアスタッフが看護師に不満を持つことはよくあること"でした。

基本的には介護の分野で看護師が介入することはないのですが、医学的な方面から注意してほしいことやプラスで行ってほしいことなどを指示することはよくあります。

入居者に一番長く介護をして関わるのはケアスタッフなので、指示だけ出して介護業務を一切手伝わない看護師などは文句を言われる対象です。

私が働いた施設の看護師さん達の多くは、手が空いていたら移乗や食事介助に入ってい方達でしたが、よく手伝っている人とたまーに手伝っている人など、やはり人によりけりでした。

一方看護師は、ケアスタッフの医学的知識が乏しいと感じる場面で不満を感じることが多いようでした。

看護や医学を勉強した看護師にしかわからないことがあり、そのために看護師がいるので不満を持っても仕方のないことですけどね。

でも中にはしっかり勉強しているケアスタッフもいるので、これも人によります。

また、経験豊富なベテランさんや仕事ができる人達は看護師達から重宝されていました。

看護側が出した指示をしっかり理解してケアに入ってくれる上に、ベテランかつ仕事ができるケアスタッフともなれば若手の看護師よりも入居者さんの健康管理ができるので頼りになります。

しかし全てのケアスタッフがみんなそのレベルとはいかないので、経験の浅い人やちょっと問題ありな人には安心して指示を出せないこともあるのです。

よってケアスタッフと看護師間で完璧に風通しよく、不平不満がない施設は少ないのだなと感じました。


どこの施設も大体看護師不足

施設の看護師は施設の規模にもよりますが多くても5〜6人程の配置で、少ない所は1〜2人。

常勤1人と派遣で回している施設も少なくないです。

むしろ私が一番最初に派遣デビューした施設は途中で常勤1人が抜け、非常勤と派遣だけで回していました。

私は常に長期の固定派遣で働いていましたが、派遣には単発枠もあります。

単発というのはいわゆる日替わり。

毎日にその日だけの看護師でつなぐ施設もあるのです。

したがって、入居者の医療処置や薬の管理をその日初めてバイトで来た看護師がいきなり行うということ。

初めてでも行えるように、マニュアル的な送りは必ずあるとは思いますが、よく考えると凄いしちょっと怖いですよね。

(単発看護師メインで働いている方から聞いた情報によると、マニュアルや送りが全くない恐ろしい施設もあるとのこと!)

それだけ昨今の高齢化により溢れる高齢者施設に対し、働き手の看護師が足りないということでしょうか・・・


4つの施設で実際に働いてみて、看護師の仕事はどこも大体行っていることは同じでしたが、1つとして似ている施設はなくそれぞれ個性的な施設ばかりでした。

派遣で色々な場所で働いていると、同じことをしていても働く人が違えば雰囲気や体制など全く異なる施設になるということがよくわかりました。

だから職場の悩みや辞めたくなる原因は人間関係がほとんどなんでしょうね。

アドラー心理学では、人の悩みは全て人間関係からくるとまで言われています。

私自身、派遣先で長く働けた場所は全て人間関係が煩わしくない所もしくは通勤時間が短いところでした(笑)

個性溢れる4つの施設については、今後ちょこちょこ体験談をお話したいと思います。


それではまた次回、気まぐれに。

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