自分のための最期にしない
愛犬17歳が、一昨日急に歩かなくなった。
ほとんど食べ物を食べなくなった。タイムリミットを感じる。
毎日泣いてばかり。今朝だって、泣きそうなのをこらえながら向かうバイト。
どうして泣いてるんだろう。まだチャッピーは生きているのに。自分に問いかけ続けて、見つけた。
「可愛い存在を失うのが怖い」からだ。私は私が一番可愛いんだな、私がチャッピーを失うことが、怖いんだから。
違うだろ。そんなことしに帰ってきたんじゃないだろ。
英語とかクイーンとか、スリランカ人の彼氏とか、そんなことにうつつ抜かしてチャッピーを思う存分可愛がらなかったことを後悔しても、何にもならんだろ。
だって、彼はいま生きている。生きてる彼を泣きながら撫でてなんになるのか。彼はそれで嬉しいのか。
「いい子だね、可愛いね」
そんな言葉が、抱っこが、なでなでが、彼は大好きだった。きっといまだって。
私は彼を抱っこできる。撫でられるし声もかけられる。お水のお皿まで連れて行くことも、膝の上で寝かせることだって、なんだってできる。
同じ時間にいま一緒に生きている。それに感謝せずに何を悲しんでいるのか。
後ろを見ていたら、今ある景色さえ見逃してしまう。馬鹿だった自分に気づいたなら、今すぐ態度を改めれば良い。
「後悔しないための行動」は大切。
ただ自分本位にだけはなってはだめだ。悲しくない死なんてない。
彼が心地良く安心して、苦しまずに旅立てることが、何より大切だ。
敬意を示した行動で送れるように、瞬間瞬間覚悟を決める。
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