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病院見学パーフェクトマニュアル 

 こんにちは、なまちゃです。
 久々のnote寄稿となります。今回のテーマは「病院見学 パーフェクトマニュアル」です。全7章の予定でお届けしたいと思います!

 さて、5年生はこの夏休みで初めて見学に行った人も多いでしょう。4年生の皆さんはCBTが終わり一息ついている人、CBTの勉強に追われている人など様々ですかね。最近では、Twitterで低学年から病院見学に行っている子もいると噂に聞いています。今回は病院見学に悩める1〜5年生のために病院見学のことについて、5年の夏休み終了までに12回見学に行った私からお伝えしたいと思います。これを読み終わる頃には、あなたも安心して病院見学にいけるようになっていると思います!そしてマッチングを受ける病院候補もかなり絞れると思います。それではいきましょう!

第1章 見学する病院の選び方・探し方編

 第1章のテーマは「見学する病院の選び方・探し方編」です。
 病院見学をする上でまず大前提として、見学する病院を絞る必要があります。気になる病院を適当にピックアップするとかなりの数になることが考えられます。1つの目安ですが、5年生の夏休みまでに自分がマッチング試験を受ける可能性のある病院を1回は見学しておくと、余裕をもったマッチング試験対策になるのではないかと筆者は考えています。ではその余裕を持ったマッチング試験対策のためにどうやって病院を探せばいいのか。それについて紹介していきます。

(1)HOKUTOアプリ

筆者は重宝しています。


 手軽に病院について調べるなら「HOKUTO」です。このアプリは初期研修病院の口コミだけでなく医学で使う計算ツールなども入っており便利ですので、インストールしていて損はないと思います。都道府県やその病院が得意としている診療科、ハイパーハイポなどで絞ることが可能です。アカウント登録(無料)をすると最初に300ポイント付与されます。1つの病院の口コミ全てを閲覧するのに100ポイント必要なので、始めにもらえるポイントでは3病院の口コミしか見ることができません。ではどうやってポイントを増やすのか?それは「自らが見学に行って病院見学の口コミを書く」です。病院見学に行くことでさらに他病院の口コミが見られる仕組みとなっています。もう一つ口コミを見る方法としては、たまに設けられる口コミ無料期間を生かすことです。ただこれはいつ来るかあまり予測ができないので、当てにしない方がいいかもしれません。まだ時間に余裕がある低学年にはおすすめです。
 ここまで「HOKUTO」について良い点を述べてきましたが、1つ注意点があり、この口コミ少し間違ったことが書かれていることがあります。この口コミを鵜呑みにせず参考程度に見るのが正解かなと思います。口コミに書いていて気になるところがあれば、見学の際に研修医の先生などに聞けばいいだけですからね。

HOKUTOはまさにこれ↑
引用: https://wikiwiki.jp/moudameder/

(2)DPC全国統計

 次に志望診療科がある程度定まっている人向けに「DPC全国統計」を紹介します。これは使い方を説明すると早いので説明します↓
 例えば筆者が血液内科を志望診療科としていると仮定し、大阪の血液内科で特に急性白血病をたくさん経験したいと考えているとします。下の画像のようにまず「血液系」「急性白血病」「大阪府」を選択します。

 そうすると次のような画面が表示されます。

これを見ると大阪市立総合医療センターにおいて症例が多いことが分かります。もちろんこれは絶対的な数値ではありませんが、筆者は参考程度には見ています。これを元に病院見学へ伺った病院もいくつかあります。

(3)自大学医局の先生からの助言

 この項目は志望診療科がある程度決まっている人や自大学の関連病院で初期研修したい人向けです。
 筆者の通っている大学はそこそこ規模の大きな医局を持つ診療科が多いので、興味のある診療科のポリクリの期間で教育医長の先生などに「〇〇科を勉強する上で関連病院でおすすめの病院ありますか?」と聞くようにしています。自分が専門としているものに興味を示されて悪く思う先生はいないので、どの先生も色々教えてくれます。この病院はゆったり働きたい人向けとかこの病院はこの疾患に強いとか、なんならこの病院の先生と君は相性良さそうということまで、とにかくたくさん教えてくれます。せっかく大学に通っているんだから使わない手は無いと筆者は思います。

(4)王道!レジナビブック


 これは大学の関連病院などにとらわれず、全国から自分に合った研修病院を見つけたい方や研修先を全国各地から探したい人向けのツールです。毎年7月頃にレジナビ(民間医局)のサイトを検索したら取り寄せることができると思います。筆者は今年レジナビフェア大阪に参加した時にGETしました。レジナビブックの良い点はその病院の基本情報(定員、当直回数、給料、プログラム概要など)が大体記載されており、1冊に500病院ほどの情報が載っているので自分のニーズにあった病院を見つけ出すことができる点にあります。デメリットとしては掲載されていない病院が多々あるので、そのような病院を見落とす可能性があるところですかね。あとは分厚すぎて結構場所取ります😂

 以上が見学する病院探しをする際の便利ツール及び私が使っているツールになります。ここまで説明したものの肝に銘じておいてほしいのは、あくまでこれは補助的なツールであることです。記載されている情報が全て正しいなんてあり得ないので、補助的にこれらを病院を絞るのに使用してから見学に行き、実際に研修医に聞いてみたり雰囲気を肌で味わったりするのが良いと思います。参考までに目安ですが、この時点で見学に行きたい病院を多くて15個ほどに絞っておくといいと思います。もちろんこれより少なくても問題ありません。え?候補が多すぎないかって?安心してください。次章以降でどんどん病院を厳選できるようなお話していきますよ!

第2章 見学する病院を絞るためのツール

 さて、本章のテーマは「見学する病院を絞るためのツール編」です。前回のマニュアルで、ある程度目星となる病院を探し出すことができたと思います。しかし病院の細かな情報まではいまいち整理できていないのではないでしょうか。今日はまず始めにどのようなツールを使って調べていけば良いかを紹介し、その後実際にどのような基準で見学する病院を絞れば良いのかについて記していこうと思います。それでは行きましょう!

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