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医師国家試験 勉強法&本番について

こんにちは、なまちゃです。118回医師国家試験が終わり2週間が経とうとしてます。あの激闘に思いを馳せながら、ふとnoteに投稿しようと思い同級生が海外旅行で楽しんでいる中、1人家で書いております。

さて、今年の118回医師国家試験の個人的な総評としては、思考力を問う問題もありつつ単純に知識量を問う問題もそれなりにあって2極化してる印象を受けました。界隈を騒がせた鶏卵カロリー問題をはじめ、SDGsや人口減少の時期などこんなん知らんわ!みたいな問題ありましたからね笑。ただ思考力を問う問題が多く、パンリンの今年のボーダーは去年のボーダーよりも10点くらい上がる予想になってます。そもそもしっかりコツコツ勉強して本番体調を整えればボーダーにビクビク怯える心配もないので、今回は私が今までしてきた勉強法と本番について話せたらと思います。

ちなみに私の今年の国試の講師速報の結果です。
目標のパンリン9割は達成できてめちゃ嬉しかったですが、まだまだ上には上がいるなーと痛感しました。同級生でどっちも95%超えてる人とかいて発狂しましたえぐすぎる。

最初に言っときますが、全部真似する必要はないです!一部でいいので少しでも読んでくれた方の力になれればと思います。

1章 国試までの勉強法について

ここからは国試までに使った教材を1つずつどのような使い方をしたのか説明していきます。とりあえず私が国試までに使った教材、映像授業を羅列しますね。

・Anki
・Q–Assist
・問トレ
・回数別のQB
・ファイナルチェック
・レビューブック必修・禁忌

主にこの6つを使って最後まで勉強しました。病気が見えるやイヤーノート、普通のQBは一才使ってません。では実際に説明してきまーす。

①Anki

 まず私の勉強の中心だったと言っても過言ではない「Anki」です。これはフラッシュカード演習のようなもので、自分で復習間隔などを決めて演習することで忘却曲線に合わせて知識を繰り返し復習できるといったものになります。

 このツールの良い点は、Q–Assistなどで培った自分の知識をカードにして毎日コツコツ演習すれば、自然とその知識が自分のものになっていくという点です。科目ごとにカードを分類することやハッシュタグをつけて分類することも可能です。

 デメリットとしては、カードを作る作業がかなり大変であること(大体の人はここで断念します、、)やコツコツこなさないとどんどんカードが貯まっていってしまうことです。コツコツ勉強する派の人は絶対やるべきおすすめツールです。

実際、私はX(旧Twitter)を大学3年生に始めてAnkiの存在を知り、そこから約16万枚の演習を行いました。ここまでやると自分の知識に確実な自信が付きますし、本番も臆することなく解けました。

 具体的なカードの作り方はXであめちゃんさんやガミエルくんが呟いてたと思うのでそちらを参考にするか、私にDMで聞いてくれても大丈夫ですよ!

②Q–Assist

 これもまた非常にお世話になったQ–Assist。関西弁で独特な雰囲気を持つ清澤先生となぜか頭に残る明瞭な声をお持ちのイケメン盛永先生が主体として提供されている映像授業です。特にCBTを控える次期3、4年生はどの映像授業を取れば良いんだと悩まれている人も多いと思います。そこで私が思うQ–Assistのメリット・デメリットを記載しようと思います。

 まずメリットに関してですが、とにかく扱われている知識量が多いことが1番に挙げられます。最近ではMedu4と競合しているQ–Assistですが、Medu4より知識量の点で言うと上を行ってるのが事実です。私は膨大な知識量で国試をぶっ倒したい派なので
こちらが性分に合ってました。知識量が多いとAnkiとの相性も抜群でした。あと私がQAを選んだ理由としては、安さですね。今はもしかしたらそこまで変わらないかもしれないですが、当時はQ–Assistの方が安かったのでQAを選んだという節もあります。

 一方デメリットとしては、講義する先生が多すぎる点かなと思います。Medu4が穂積先生1人で講義しているのに対して、Q–Assistは清澤先生や盛永先生だけでなく色んな先生が映像授業に協力してくれてます。このようなことがあるとどうしても合う先生、合わない先生が出てきて当然なんですね。あとは、QAは国試をコスパよく受かりたい人には不向きです。なんせ知識量が多く全部覚えるのはコスパは悪いですよ。

じゃあ実際どうやって選んだら良いのさー?と思ったそこのあなた。色々メリットデメリットありますが、最後はお試し動画を見てどの先生に付いていきたいかをご自身で見極めましょう。私はMedu4のお試し動画を見た時、なんかしっくりこなくてQAの清澤先生のお試し動画を見た時にこの人に付いて行きたいってなりました。1つ言えることは、「Medu4のお試し動画でしっくりきたならMedu4、しっくりこなかったらQ–Assist」これくらいの認識で大丈夫です。

 では実際どのようなスケジューリングで動画授業を聞いていくのか。
 あなたが3、4年生ならとりあえずCBTまでにメジャーマイナーを1周することをお勧めします。同時に学んだ知識をAnkiカードにして回せば、CBT9割前後取れます。
 あなたがCBT終わった4年生、実習中の5年生なら、実習の診療科に合わせてもう一度動画を受講していくことをお勧めします。具体的にどう聴くかを説明します。例えば実習の診療科の順番が、循環器内科→呼吸器内科→血液内科…だとしましょう。この順番であれば、循環器ローテの前に循環器の動画を聴き、循環器ローテ中に呼吸器の動画を聴き、呼吸器のローテ中に血液の動画を聴くのです。ローテによっては動画聴かなくても良い期間ができると思いますが、その時は自由です。他の診療科を先取りするもよし、遊びまくるもよしです。

 私は実際このやり方で動画を聴くことでCBTも9割は取れましたし、実習でも口頭試問などスムーズに答えられました。またこうして早めにやっておくことで、気持ちに余裕が生まれるんです。国試の勉強においてこの気持ちの余裕は非常に大事なものだと感じております。

③問トレ

 現在医学生の中では、国試の問題演習といえばQBでしょ!という認識が強いのは確かです。

でも、QBって高くないですか?

 実習のために聴診器や白衣を購入しないといけない時期にQB購入まで、、そこまで親に負担かけられないよ、、そんなあなたにはTECOMの問トレがおすすめです!問トレなら無料で1万問以上の問題が無料で解き放題!さらに詳しい解説付きです!(今はMECも無料問題演習できます)
 確かにQBオンラインの使いやすさ、解説の豊富さ、病気が見えるやイヤーノートとの互換性、良いところはたくさんあります。でも値段が高い、、正直病気が見えるやイヤーノートを購入していない人ならQBオンラインじゃなくて良いです。みんなに合わせてQBを購入する必要はないと個人的には思います。というか無くても余裕で国試いけます!だって問トレがあるから!あなたも問トレ勢になりましょう!

 問題演習のやり方もシンプルです。Q–Assistと同じように実習ローテに合わせて解いていくと実習終わった時にはほぼ1周問題演習が終わった状態になってます。気持ちの余裕が生まれますね☺️

④回数別のQB

 ただこんな私でも回数別のQBだけはやりました。あ、もちろん購入したわけではなく、部室においてあった紙ベースの回数別をお借りしてですよ?いかにお金をかけないかが大事です。

 回数別のQBは直前3ヶ月頃から3周ほど解き直しました。1周目はとりあえず自分の力試しとして解説は詳しく読まずに、2周目は解説をしっかり読んで自分が知らない知識をAnkiに入れたり書き出したりしながら、3周目は満点を取るつもりで最後の演習で行いました。やはりQBさん、解説はばり詳しいです。しかもたまに来るVoiceにクスッと笑わせられるので楽しかったです。ここで1つ、私が今年国試を解いて感じたことを言っておきます。それは

回数別QBのTo Nextの項目は割とよく出る

ということです。2週間経つので全部は覚えてないですが、例えば被包化膵壊死は回数別QBのTo Nextに書いてあって初知りだったのでメモしてたんですが、本番で出た時声出そうになりました。まあ見てなくても消去法で選べる問題ではあったんですが、やっぱり知ってると安心感が違いますよね。もう一つ回数別QBのおすすめの使い方があるのですが、それは国試本番の章で扱っていきますね。

⑤直前講座(ファイナルチェック、直前Assist)

 国試直前期になると各予備校が直前講座というものを出し始めます。有名どころが、Medu4の究極マップ、MECのファイナルチェック、Medilinkの直前Assistなどですね。他にも必修講座とか禁忌講座とか色々あります。

 結論から言うと、上の3つのどれかを取る、取らなくても国試には落ちない。こんな感じです。直前講座の選び方がわからない方になまちゃ流の選び方をお教えしましょう。

 まず自分のレベルを理解しているかどうかです。基本的な知識、間違えてはいけない知識など土台がしっかりしていない人には究極マップがおすすめです。究極マップのテキストをチラッと友達に見せてもらった感じ、最低限ここだけは抑えとけよ!という穂積先生のメッセージ性のあるテキストでした。1枚にその分野の疾患の知識がまとまってるの良いですよね。私もあーいうの好きです。でも正直ある程度知識が固まっている人にあの講座は物足りない気がします。多分受かるなーみたいな思考の人にはお勧めしません。でもコスパは最強です。少しでも国試に落ちる不安がある人には超おすすめです。

基本的な知識はできてるよーっていう人にはファイナルチェックをお勧めします。この講座は基本的なところは押さえている前提で、

膨大な知識を整理整頓してくれる

そのような講座になってました。私はこの講座を4周してAnkiカードに入れて反復演習し、知識をより確実なものにできた実感がありました。ただ基礎が固まってない人がファイナルチェックを受講すると、全然網羅できてないやんってことになるので注意してください。国試は落ちないでしょ、でももっと高みを目指したい、そんなあなたにおすすめです。

 新出題基準を網羅したい、知らない単語が出てくるのが嫌だと言う方には直前Assistがおすすめです。この講座は新しく出題基準にのった分野や大事な手技などを的中させる、そのようなコンセプトの動画でした。Medilinkが出している動画なだけあってテキストがめちゃめちゃ良かったです。国試本番の休憩中はずっとそのテキストのコピーを眺めてました。しかもちゃんと的中するんですよね、うわっこれ盛永が言ってたやつやーって何回もなりました😂

 もちろん何も取らないのもありです。取らなくても点数に大きな差が出るかと言われればそんなにないと思います。自分に合ったスタイルを貫いてもらえれば良いです。

⑥レビューブック必修・禁忌

 これは直前1ヶ月くらいから通学中の電車の中で読み始めたのですが、ほんとおまけ程度です。実は頭蓋底骨折の人に経鼻エアウェイ突っ込む禁忌を2回連続踏みまして、、これは禁忌だけでも見ておこうと思ってメルカリで安く手に入れました。禁忌講座買うよりもお得に禁忌の勉強ができます。

以上が私が国試に向けて使った教材とその解説になります。いかがだったでしょうか。少しでも得られるものがあれば幸いです。では次に国試前日・本番の過ごし方についてのアドバイスをいくつか上げていきますね。

2章 国試前日・本番のコツ

 国試前日・本番直前は、正直どれだけ勉強してきて自信がある人でも緊張します。これはマジです。私は超自信家ですが、それでも始まる前は手に汗握りましたね。始まってしまえば問題と向き合うだけなので、その緊張も解けてくるんですけどね。

 さて国試前日って何すればいいの?国試本番気をつけることってあるの?その辺の疑問に答えられるような章にしていきます!

①前日にした勉強、意識したこと

・公衆衛生、ファイナルチェックのAnkiをリセットして全てのカードを一通り解く。
・自分の曖昧な知識を科目ごとにまとめたノートを声に出して復習。
・直前Assistのテキストを声に出して復習。
回数別QBの過去5年分の正答率の低い問題を事前に洗い出して前日に復習。

 特に4つめは本当にやってて良かったと個人的には感じています。直前Assistなどで盛永先生が「正答率が低かった問題はリベンジしてくる」とよく言っていたので、過去5年分の正答率が低い問題を調べて前日に解説を読み直したら、本番中昨日やったやつや!ってなりました。それも1回じゃなくて複数回です。確実性を上げるために、自分の知識を固められている人にこのやり方はおすすめです。

 あと前日最も大事なことは「ちゃんと寝る」です。正直前日にいくら詰め込んでも合否に直接影響することはほぼないです。よく直前思ってたのが、今勉強してることのほとんどは試験に出ないんよなーってことです。国試は前日、前々日から合否が変わるほど甘くない試験だと思います。そこまで勉強してきた人なら受かるし、してない人は落ちるだけです。だから緊張すると思いますが、無になって寝ましょう。知識を詰め込むより体調を整えることが一番合格への近道になります。

②本番意識したこと

・音楽など聴いて気持ちを高める
・友達と話してリラックスするのもあり
・1問目はむずいものと思って冊子を開く
・途中退出は身体的にも精神的にも良い選択肢
・各休憩時間で糖分をしっかりとる(私はウイダーブドウ糖とかバナナを食べました)
・気になるなら自己採点、友達との採点もあり

 私から細かく言いたいのは4つ目と6つ目です。
 まず4つ目の途中退出についてですが、個人的にはやって良かったと感じています。全ブロック途中退出やりました。特にパンリンのブロックは解くだけなら1時間半もあれば解き終わる人もいると思います。マークミスがないか5回くらい確認した上で、もう未練がないのであれば退出を勧めます。と言うのも国試本番は模試よりも本当に疲れます。医学生が一同に会し、ピリついた雰囲気の会場に居るだけで無意識に精神削られますし、普段よりも体力がすり減ります。ずっと気を張り詰めたままだと各日の最終ブロックの集中力は到底持たないです。ですので、リフレッシュ目的に解き終わって時間がある人は途中退出してみるのはアリだと思います。正直、粘ったところでそんな点数変わんないです。回答を変えて当たることもあれば逆に外れてしまうこともあるので、プラマイ0です。それなら退出してリフレッシュして次に備えたほうがよくないですか?

 次に6つ目ですが、採点は気になるならした方がいいと思います。実際1日目終了後、講師速報にはかなりの人が自分の回答を登録してましたし、やはり自分があとどれくらい取れば合格できるのか大体の目安がわかるのは良いですよね。私はこーゆーのめちゃ気になるので最初から採点するつもりでしたが、採点したおかげで1日目の夜はリラックスして過ごすことができました。採点して点数が思ったよりなかった人もいると思いますが、それはそれで次の日これくらい取らなきゃいけない頑張らなきゃと自分を奮起させる材料になるかなと思います。
 会場では、私は友達とも休憩中集まってこの問題こうだよねーとか話してました。それを迷惑に感じる人がいるのは百も承知ですが、、気になっちゃう3人衆だったので。こういうこと言うと非難されそうですが、結局は自分が受かるかどうかなので。人に気を使うより自分の最適な環境を自分で作り上げるのが良いですよ。もちろん本番終わったら人に気を遣える人間に戻ってくださいね笑

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。あくまで私個人の1意見ですので、全部鵜呑みにせずご自身なりに解釈していただければと思います。これを読んで何か質問や感想などある方はX(旧Twitter)のなまちゃ(@namacha_daigaku)までDM送ってくれると嬉しいです!!また、この文章読んでみて読む価値あったなーと思ったそこのあなた!投げ銭的な感じで記事購入してくれるとさらに嬉しいです!笑

医師国家試験、果てしなく高い山ではありますがコツコツ時間をかけて登ればそんなにキツイ山じゃないです。これを読んでくれた5年生以下の皆さんは少しでも早く国試の勉強に手をつけてみてください。コツコツ勉強を続ければ、勉強だけでなくバイトや部活、恋愛まで全てに全力注げます。応援してます、頑張ってください!!

なまちゃ

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