映画「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」

総合評価

  100点

とにかくストーリーが良い

 物語の冒頭は、鎖に繋がれたいかつい顔の男が極寒の地に建てられた刑務所に収監されるところから始まる。牢屋に連れて行かれると先人が2人。一人はヒョロくて軽口をたたく編み物をする男、もう一人はひたすら飯を食べるガタイの良い女。
 主人公エドガンは過去に盗賊として生計を立てていたが、とある出来事で殺害された妻を生き返らせるための石板を盗みに行き失敗してしまう。このときの仲間にこの石板を託したが・・・。
 ここら辺の流れは刑務所で恩赦を得るために審議官に犯罪を犯すことになった経緯を話すという形で自然に語られる。
 なんやかんやで仲間を集め、この石板をとりもどすためにあっちの墓場に行ったりこっちのダンジョンに行ったりというのが大まかなストーリーである。
 妻を生き返らせるという大目標に対して、生き返りの石板が仕舞われている宝物庫の扉を開くために仲間を募ったり、魔法破りの兜を探したりという小目標が設定されている。
 上映時間約2時間の作品だが、飽きることがなく最後まで楽しめた。

とにかくキャラクタがよい

 バードで元ハーパーの主人公エドガン、エドガンの相棒でガチムチ女戦士のホルガ、いまいち自分に自信の持てない大魔法使いの末裔のサイモン、サイモンの思い人で存在が可愛すぎるドルイドのドリック、旅の途中で兜入手を手伝ってくれるセクシー聖騎士ゼンク、それぞれのキャラクターがみんな立っていてみんな好き。

とにかくオチが良い

 終わりよければすべてよし。話の冒頭と結末がちゃんと鏡面構造になってるだけでもう合格。追い求めていた行き返りの石板は手に入るのか?妻を生き返らせることはできるのか?それは映画を見てください。

そして微妙なプロモーション

 なぜかB級映画みたいに作られた予告、なぜか売ってないパンフレット、なぜか取ってつけたような日本語テーマソング←おもったより事故ってはいないが特に良くもない。そんなに売れないと思ったのかそれとも日本側プロデューサのセンスがないのかプロモーションが微妙なのがとても残念。

最後に

 この出来栄えならシリーズ化しても良いんじゃないでしょうか。同じメンツじゃなくとも同じ世界観で別な話が見たいと思った。好きすぎてその日のうちに2回目見に行ってしまった。今年最高傑作。(まだ4月だぞ)


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